夏本番を控え、熱中症の患者を減らそうとする取り組みが活発になっている。
今夏は電気料金の上昇でエアコンの利用を控える動きや、新型コロナウイルスの5塁以降で
屋外の人出増が見込まれ、対策が欠かせない。 各自治体は民間と連携しながら気楽に涼め
る場所づくりを進めている。
「ちょこっと休憩いかがですか?」。 6月上旬、東京都墨田区内
の薬局前にこんなメッセージを記したのぼり旗が立った。
薬の処方箋がなくてもエアコンの効いたスペースで休めるうえ、水
分補給ができる。区と地元薬剤師会によるプロジェクトで、約30
の協力店は「すみだひと涼みスポット薬局」として区ホームページ
で紹介されている。 同区の「りんご薬局立花店」を麦茶を備え、
熱中症の予防策を学べるアンケートを実施。 同店の薬剤師“磯野さ
ん”は「熱中症リスクが高い高齢者が多く暮らす地域。 涼みながら
身を守る知識を持ち帰ってほしいです」と話している。
今年は7月10日に東京都心で36.5度に達し猛暑日となるなど、各
地で暑い日が続く。 東京でも月は37度、火は38度の予報が出ています。
総務省消防庁によると、6月の熱中症搬送者は約7000人(速報値)
と2010年の調査開始から2番目に多かった。直近でも7月3~9
日の1週間で約4000人(同)が緊急搬送されるなど高水準が続く。
墨田区のケースのように、熱中症予防のため冷房が効いた施設を「クーリングシェルター」
として一般向けに開放する動きが全国の自治体で広がっている。
福島市は今年初めて市内約60の公共施設にシェルターを開設。 盆地にある同市では最
高気温が35度以上となる猛暑日も珍しくないが、電気代節約のためエアコンの使用を
控えようとする住民も想定される。 「新型コロナの5類移行で人出が増え、熱中症リ
スクも高まりやすい」(危機管理室)という懸念もあり、今後はスーパーや地域の商店など
との連携による拡大を検討する。
国や自治体が熱中症患者の搬送増を懸念する背景には、電気料金の高騰がある。 東京電
力や中国電力など大手7社は6月、火力発電に使う液化天然ガス(LNG)価格の上昇な
どを理由に家庭向け電気料金を1~4割値上げした。 7月は一定の値下げがあったと
はいえ高水準のままだ。
エアコン大手のダイキン工業が5月に実施した調査
では、電気料金高騰を理由に6割以上の人がエアコ
ンの使用を「控えようと思う」と回答。同社は▽帰
宅後はすぐにエアコンをつけず熱気がたまった空気
を換気する▽30分程度の外出ならつけたままにし
ておく‥‥といった使い方をすることで節電効果を
見込めるとしている。
国も夏場の積極的なエアコン利用を呼び掛けている。 ダイキン工業の調査では、フィル
ターの掃除を1年間怠ると電気代が25%増えるといったデータもあり、効率的な利用
法として、環境省は「2週間に1度」を目安にフィルターを手入れすることを提案する。
日本医科大学付属病院の“横堀・高度救命救急センター長”によると、熱中症で搬送された
人の4割以上が屋内で発症しており、エアコンを使用することでリスクを半減できる。
「体が暑さに慣れていない梅雨明けから1~2週間が最も危ない。 特に乳幼児や高齢
者がいり家庭は室内の温度が上がらないように注意してほしい」と呼びかけている。
今夏は電気料金の上昇でエアコンの利用を控える動きや、新型コロナウイルスの5塁以降で
屋外の人出増が見込まれ、対策が欠かせない。 各自治体は民間と連携しながら気楽に涼め
る場所づくりを進めている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e9/a2379324d05f595da9a3d0034cac88e7.jpg)
の薬局前にこんなメッセージを記したのぼり旗が立った。
薬の処方箋がなくてもエアコンの効いたスペースで休めるうえ、水
分補給ができる。区と地元薬剤師会によるプロジェクトで、約30
の協力店は「すみだひと涼みスポット薬局」として区ホームページ
で紹介されている。 同区の「りんご薬局立花店」を麦茶を備え、
熱中症の予防策を学べるアンケートを実施。 同店の薬剤師“磯野さ
ん”は「熱中症リスクが高い高齢者が多く暮らす地域。 涼みながら
身を守る知識を持ち帰ってほしいです」と話している。
今年は7月10日に東京都心で36.5度に達し猛暑日となるなど、各
地で暑い日が続く。 東京でも月は37度、火は38度の予報が出ています。
総務省消防庁によると、6月の熱中症搬送者は約7000人(速報値)
と2010年の調査開始から2番目に多かった。直近でも7月3~9
日の1週間で約4000人(同)が緊急搬送されるなど高水準が続く。
墨田区のケースのように、熱中症予防のため冷房が効いた施設を「クーリングシェルター」
として一般向けに開放する動きが全国の自治体で広がっている。
福島市は今年初めて市内約60の公共施設にシェルターを開設。 盆地にある同市では最
高気温が35度以上となる猛暑日も珍しくないが、電気代節約のためエアコンの使用を
控えようとする住民も想定される。 「新型コロナの5類移行で人出が増え、熱中症リ
スクも高まりやすい」(危機管理室)という懸念もあり、今後はスーパーや地域の商店など
との連携による拡大を検討する。
国や自治体が熱中症患者の搬送増を懸念する背景には、電気料金の高騰がある。 東京電
力や中国電力など大手7社は6月、火力発電に使う液化天然ガス(LNG)価格の上昇な
どを理由に家庭向け電気料金を1~4割値上げした。 7月は一定の値下げがあったと
はいえ高水準のままだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/d9/4150779731e37cc889a1c1327a1677ea.jpg)
では、電気料金高騰を理由に6割以上の人がエアコ
ンの使用を「控えようと思う」と回答。同社は▽帰
宅後はすぐにエアコンをつけず熱気がたまった空気
を換気する▽30分程度の外出ならつけたままにし
ておく‥‥といった使い方をすることで節電効果を
見込めるとしている。
国も夏場の積極的なエアコン利用を呼び掛けている。 ダイキン工業の調査では、フィル
ターの掃除を1年間怠ると電気代が25%増えるといったデータもあり、効率的な利用
法として、環境省は「2週間に1度」を目安にフィルターを手入れすることを提案する。
日本医科大学付属病院の“横堀・高度救命救急センター長”によると、熱中症で搬送された
人の4割以上が屋内で発症しており、エアコンを使用することでリスクを半減できる。
「体が暑さに慣れていない梅雨明けから1~2週間が最も危ない。 特に乳幼児や高齢
者がいり家庭は室内の温度が上がらないように注意してほしい」と呼びかけている。