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夏休み、子どもの熱中症に注意

2023年07月21日 12時43分52秒 | 世間
  全国の多くの小中学校で夏休みが始まった。 子どもたちが屋外で遊んだり、長期間にわたって部活
  動やクラブ活動に取り組んだりする機会も増えるであろう。 そこで気をつけたいのが「熱中症」だ。
  国立成育医療研究センターの"植松副院長"に子どもの熱中症の予防や対策についてこう語っていた。

  子どもは大人と比べて熱中症になりやすいといわれている。 その理由として ➀基礎代謝が高いため、
   熱を生みやすく体温が上がりやすい ➁汗をかく量が少なく、体温調節機能の働きが弱い ➂筋肉が少
   なく脂肪が多いため、大人と比較して体重あたりの体表面積が広く気温の影響を受けやすい‥‥こと
   などが挙げられるという。

  子どもは身長が低いため、地面やアスファルトの照り返しの影響も受けやすい。 屋外では大人が感じ
   る暑さよりも、さらに高温の環境にいると考えていい。 子どもの中で最も熱中症になりやすいのは
   乳幼児。 典型的な症状がるわけではないが、ぐったりしている、食欲がないなどの異変があれば熱
   中症の疑いがある。 乳幼児が体調不良を訴えることは難しいが、世話をする大人が周囲にいること
   で、軽症のうちに涼しい場所への移動や水分摂取により回復していることも多いのではないか。

 一方、熱中症の疑いで受診する子どもの平均年齢は9
 ~10歳くらい。倦怠感、頭痛、吐き気、嘔吐などの
 症状がみられる。風邪と区別が付きにくい面もある。
 小学校高学年や中学生が長時間、部活動やクラブ活動
 に参加し、症状を訴えて受診するケースが多い。運動
 会の練習などでも搬送される場合がある。熱中症では、
 暑い屋外に長時間いないこと、しっかり水分補給をす
 ることの2つが予防の大きな柱となる。
 まず外出や運動に適した環境かどうか確認することが
 大事。環境省は「熱中症予防情報サイト」で、湿度や
 気温などの指標に基づく暑さ指数を公表している。全
 国各地の暑さ指数を調べることができます。暑さ指数
 が31以上の場合、日本生気象学会の指針では、なる
 べく外出を避け涼しい室内で移動する目安となる。
               日本スポーツ協会の指針は運動を原則禁止としており、参考にしてほしい。

  運動では、こまめに休みをとることが重要になる。 同じ時間、練習するのであれば、短時間でも休み
   をとったほうが熱中症になりにくい。 体育館などの室内でも熱中症のリスクはある。
  水分補給は、本人が「喉が渇いた」と感じたときには、既にかなりの水分が失われていると考えた方が
   いい。 一度に大量の水を飲むことより、こまめに補給することを勧めた方がいい。
  乳児であればミルク、麦茶などでも、子ども用イオン飲料でもよい。 小学生以上では、汗をかくこと
   や運動をすることも多く、塩分が含まれるイオン飲料が推奨されている。 十分に水分を摂ることは
   脱水症の予防にもなる。 部活動やクラブ活動の指導者は休憩や水分補給の機会を必ずとる。 例え
   ば15~20分ごとなどこまめに確保し、子どもの体調管理に目配りしてほしい。

  外出時の服装も気をつけたい点がある。 熱を吸収しやすい黒色などは避け、白色など明るい色を着用
   するのが望ましい。 また、ゆったりとして通気性の良い服が適しており、重ね着はしないよう心が
   けてほしい。 帽子をかぶるのも効果がある。

  熱中症は、体調が優れない場合に、よりなりやすいとされる。 風邪が治った直後などには注意が必要。
   また寝不足、食事を抜いたりするのも影響し、熱さに体が慣れていないときにもなりやすい。
  暑さに慣れるまで、小学生は1~2週間程度、中学生は4日程度かかるとされる。 屋外でのイベント
   に参加する予定があれば、少しずつ体を慣らしておくことが大切だ。

  熱中症の症状は軽度なものから重度のものまである。 軽度であれば、涼しいところに移動して寝かせ
   少しずつ水分を摂って休ませる。 わきの下や首など太い血管のあるところを冷やしたり、冷たいタ
   オルで体を拭いたるするのも有効です。

  こうした応急措置で多くの場合回復する。 症状が改善しない場合はや悪化する場合には医療機関を受
   診してほしい。
  救急車を呼ぶ目安となるのは、意識障害や全身のけいれんの症状です。 特に意識がもうろうとしてい
   るなど少しでも意識状態がおかしければ、早い受診が必要となる。 できるだけ早急にです!
  熱中症は、ときに多臓器不全などによって命の危険性もある。 子どもたちが楽しい夏休みを過ごせる
   十分に対策を取って熱中症を予防してほしいものです。

   小さな子どもさんはなかなか事故判断は難しいもんです。 ぜひとも大人の皆さんのちょっとした目
    配り・気配りをして、大事な子どもさんが熱中症にならないようにサポートしていきましょう。