疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

電車で見かけたちょっと変わった人

2005年05月16日 | 通勤電車の車窓から
少し前になるが、電車の座席に座ったままずっと携帯で話してるネェちゃんがいた。
金髪のかなりハデめのネェちゃんで、ヒロシという男が電話の相手のようだった。
会話もまるで人目を気にせず「ヒロシにだっこされたい」とか「ヒロシとチューするのがアタシの夢なの」とか言ってる。頭もかなり悪いようだ。

そのうち「でもヒロシはアタシの事嫌いなんだよね、分かるの。だって男の人って風俗やってる子を軽蔑するもんね」ときた。
この一声で、周りのおじさん達の視線が変わってしまった。
いままで迷惑そうな表情で無視していたおじさん達が、その風俗嬢をチラチラ盗み見るようになったのだ。

電話が終わると、その嬢はやおらバッグからサイフを出し、サイフの中のお金を数え始めた。
最初はサイフを大きく開いて、サイフの中で札を数えていたものの、面倒になったのか途中で札束をむんずと抜き出して数え始めた。
札の多さに圧倒されたね、10枚や20枚じゃない、100万円くらいあるような束だ。
風俗嬢をチラチラ盗み見ていた周囲の視線は一斉注目に変わった。風俗嬢って儲かるんだ。

でもやっぱり頭が悪いのか、お札の枚数を数えるのに随分時間がかかる。
すると親切にも隣に座ってたおじさんが「危ないからすぐしまいなさい」と注意した。
それに対し「ハァー?危ないんですかぁ?」
そりゃ危ないだろ、悪党だったらそのネェちゃん尾行して、人気のない場所にきたら蹴飛ばしてバッグ奪って逃げるだろうよ。

そのネェちゃん、私と同じ駅で降りたものの、駅の出口が違ったからその後どうなったかは知ったこっちゃない。