喪主の挨拶を体験した。
先週亡くなった父の葬儀で、喪主は父の妻である母親なのだが、挨拶なんてできないから挨拶は代りにお前やってくれと言われた。
挨拶は通夜と告別式の2回ある。
通夜の前日、身内が集まったところで、喪主の挨拶は少し明るく、笑いとるくらいにやってもいいか?と聞いたら絶対ダメだと言われた。
当たり前である。
ならば少し思い出話を織り混ぜるぐらいにしとく?
通夜は参列者も多く、色んな人がいて挨拶が長いと不快に思う人もいるから、葬儀屋から渡された文例のままでいいんだよ。
なるほど、短いけど普段使わない単語や言葉遣いの文例を暗記し、通夜に臨んだ。
いつもなら長いと感じる読経も、暗記した挨拶文を頭の中で確認していると、あっと言う間に時間が過ぎる。
少し緊張しつつ短い挨拶を済ませたが、後で従姉妹に言われた言葉。
お兄ちゃんの挨拶だから期待してたけど、普通だったね。ベタだったよ。
ならば告別式は泣かせてやろうと決めた。
自分の父親の葬式なのに何やってんだか。
葬儀屋に聞いたら挨拶は原稿読んでも問題ないというので、原稿用意することにした。
ところが通夜のあとは集まった親戚と徹底した酒の席が始まり、原稿なんか書いてる場合ではない。
ビールの横に「ウコンの力」が置いてあるのがすごい。
告別式は翌日11時からだが、親族はそれよりかなり前に会場入りしないといけない。
朝食後出発の時間ぎりぎりまでチラシの裏に原稿を書いてた。
告別式の最後に挨拶。おもむろに内ポケットから原稿を取り出し、喪主と並んで挨拶文を読んだ。
泣き所になるとすすり泣く声やハンカチで目をおさえる人が目に入る。
心の中でガッツポーズが出てしまう。
実の父親の葬式だというのに、実に不謹慎だ。
通夜の挨拶がベタだと言った従姉妹にどうだと感想を聞くと、おかしかったよお兄ちゃん、広げた原稿の裏がさ、ここのホールの地図なんだもん。遠くからでもハッキリ分かったよ。笑いそうになったよ。
まあなんだ、泣きと笑いの両方を取れたわけだ。
先週亡くなった父の葬儀で、喪主は父の妻である母親なのだが、挨拶なんてできないから挨拶は代りにお前やってくれと言われた。
挨拶は通夜と告別式の2回ある。
通夜の前日、身内が集まったところで、喪主の挨拶は少し明るく、笑いとるくらいにやってもいいか?と聞いたら絶対ダメだと言われた。
当たり前である。
ならば少し思い出話を織り混ぜるぐらいにしとく?
通夜は参列者も多く、色んな人がいて挨拶が長いと不快に思う人もいるから、葬儀屋から渡された文例のままでいいんだよ。
なるほど、短いけど普段使わない単語や言葉遣いの文例を暗記し、通夜に臨んだ。
いつもなら長いと感じる読経も、暗記した挨拶文を頭の中で確認していると、あっと言う間に時間が過ぎる。
少し緊張しつつ短い挨拶を済ませたが、後で従姉妹に言われた言葉。
お兄ちゃんの挨拶だから期待してたけど、普通だったね。ベタだったよ。
ならば告別式は泣かせてやろうと決めた。
自分の父親の葬式なのに何やってんだか。
葬儀屋に聞いたら挨拶は原稿読んでも問題ないというので、原稿用意することにした。
ところが通夜のあとは集まった親戚と徹底した酒の席が始まり、原稿なんか書いてる場合ではない。
ビールの横に「ウコンの力」が置いてあるのがすごい。
告別式は翌日11時からだが、親族はそれよりかなり前に会場入りしないといけない。
朝食後出発の時間ぎりぎりまでチラシの裏に原稿を書いてた。
告別式の最後に挨拶。おもむろに内ポケットから原稿を取り出し、喪主と並んで挨拶文を読んだ。
泣き所になるとすすり泣く声やハンカチで目をおさえる人が目に入る。
心の中でガッツポーズが出てしまう。
実の父親の葬式だというのに、実に不謹慎だ。
通夜の挨拶がベタだと言った従姉妹にどうだと感想を聞くと、おかしかったよお兄ちゃん、広げた原稿の裏がさ、ここのホールの地図なんだもん。遠くからでもハッキリ分かったよ。笑いそうになったよ。
まあなんだ、泣きと笑いの両方を取れたわけだ。