疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

ユリゴコロ

2017年09月25日 | 映画・DVD
関ヶ原から5本連続で邦画を観てる。
主演は松坂桃李さんだけど、吉高由里子さんと松山ケンイチさんの映画だった。

前半はグロくて目をそらすシーンが多かったけど、それを乗り越えたところに良いものが待っている。刃物、特にカミソリはダメだよ。
佐津川愛美さんを久しぶり見た。

印象深い作品なんだけど、設定が雑過ぎる。
松坂桃李の婚約者清野菜名が失踪したのは、親の借金のため暴力団員と結婚させられた挙句、事務所に監禁て、発想が貧困というか。

さらに、そのヤクザの事務所に木村多江さんが一人で乗り込んで全員殺してしまうとか無理がありすぎる。

その木村多江さんは別の人間として生きるために、整形手術を受けて顔を変えてしまった。こういう設定を堂々と持ってこられると、もうなんだか。

それでも、観た後に印象に残っている映画なので、良い作品だと思う。

三度目の殺人

2017年09月18日 | 映画・DVD
今更だけど、役所広司さんはさすがだ。
殺人犯が拘置所の面会室に飄々と、一般の人が友人と会うようににこやかに登場したのに驚いた。
想像していた登場の仕方とまるで違う。

観終わってから色々考えてしまう映画。
「ただの器」
どういう意味なのか?
役所広司さんが相手の事を全て受け容れる器なんだと解釈した。
広瀬すずさんの気持ちを察して、その父親を殺害する。(広瀬すずさんを忖度)
雑誌記者の狙い通りの殺人は頼まれたものだと言い出す。(雑誌記者を忖度)
殺人を頼んだとする斉藤由貴さんは、食品偽装の事実を知りながら、広瀬すずさんが性的虐待を受けているのを知りながら、
何もしない。広瀬すずさんは母親である斉藤由貴さんにも怒りを持っていた。(広瀬すずさんを忖度)
広瀬すずさんを証言台に立たせたくないという福山雅治さんの気持ちを汲んで、自分は犯人ではないと一転否認してみせる。(福山雅治さんを忖度)
「世の中は全部自分の意志とは関係なく選別される」ならば相手の意志を受け容れる器でいよう、ということなのか。

役所広司は福山雅治に娘がいるのをどうやって知ったのか。
映画タイトルの「三度目の殺人」の三度目は何を指すのか。
普通に考えれば、無期懲役ではなく死刑の判決を下した司法を殺人としたのかと考えるが、もうちょっと何か意図がありそう。

主役の三人の演技は素晴らしかった。特に役所広司さんは圧巻の演技。
斉藤由貴さんもタイムリー。
観終わってからも濃厚な映画です。

東京パフォーマンスドールミニアルバムリリイベ 20170913

2017年09月15日 | ライブ
9月13日渋谷タワレコ。18:30入場、19:00開演、20:00終了
18:10にタワレコ着、イベント券付きCD購入。
入場までちょっと時間があったので、上の階でCDやDVDを見てた。
入場時間が近くなり1階に降りると、金髪派手めの女性を交えた集団が何かやってる。
近付いてみるとなんと東京パフォーマンスドールの皆さん。新アルバムのポスターにサインしてる。ファンの多くはイベントの入場待ちで並んでいるらしく、騒ぎにはなっていない。至近距離でその様子を見ていて、メンバーの小林さんと目が合った(と思う)のはラッキー🤞

イベントは前説に続いて、東京パフォーマンスドールの妹分TPDDASH!が2曲披露。
若い。小中学生に見える。そんな子供に激しく声援送ってる大人を見て、何かに気付いた。どんどん気持ちが萎えてくる。
後でみんな高校生と分かったけど、とても高校生には見えなかった。

続いて東京パフォーマンスドールが登場しても、気持ちは昂らない。
今回は東京パフォーマンスドールのメンバーによる派生ユニットのパフォーマンスもあり、いつもなら30〜40分のところ1時間のイベントになった。

パフォーマンス後のMCでは、この日リリースのアルバムがオリコンデイリーランキングで1位になった事が報告された。AKBグループとジャニーズのどちらも、さらにビッグネームのリリースがなかったのが幸いした模様。
後で調べたら、2位とは数十枚差だった。

イベントに参加するためにCDを買うと、特典券が貰える。それでメンバーと握手できるのだが、参加せずに帰宅。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

2017年09月13日 | 映画・DVD
9/12試写会で鑑賞。試写会に当選したのは初めて。有楽町マリオンのピカデリー。
ちなみに公開は9/23。

舞台挨拶は廣木監督と制作の角川の人、そして寛一郎さん(佐藤浩市の息子=三国蓮太郎の孫)。

主役は山田涼介さんで、西田敏行さん、尾野真千子さん他、出演者は割と豪華。

宣伝文句が「東野圭吾史上、最も泣ける感動作」との事なので、しっかりハンドタオルを手に持って鑑賞。
でも泣くほどではなかった。試写会なのでほぼ満席だったけど、周囲からも鼻水をすする音は聞こえなかったよ。

良い映画だった。途中飽きることはなかったし、観終わってから残るというか、後を引く印象深い映画。

残念だった事。
・林遣都さんの歌が下手
・若手3人。特に山田涼介さんの演技が今ひとつ

時代を越えた手紙の往復はキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの「イルマーレ」を思い出す。
この「イルマーレ」も有楽町マリオンで観た映画。地元にシネコンができる前は、会社帰りにここへ映画を観に来てた。

本編とは関係ないけど、有楽町駅の真ん前の劇場と郊外のシネコンで、映画料金は同じ1,800円。家賃は桁が違うでしょうにと若干納得がいかないけど、脚の入りとか駐車場とか収益構造が違うのかな?

映画「散歩する侵略者」

2017年09月11日 | 映画・DVD
9/10鑑賞。
人の持つ概念を奪う宇宙人の話。
概念を奪う目的は、人間をよく知った上で地球を侵略するため。
地球侵略という大きな目的の割には地域限定過ぎるし、時間かけ過ぎ。

厚生労働省の職員が、銃を所持して簡単に発砲する。
地元自治体、警官事案程度のことに、警察の特殊部隊を飛び越して自衛隊出動。
爆撃機が国内で爆弾投下するとか。
まあ色々あるけど、原作がそうなっているんだろうから、仕方ない。
でも一番気になったのが、車で人を思いっきりはねたのに、エアバッグが膨らまなかった事だな。

映画のテーマは人の特定の概念を消したらどうなるか。
概念を奪われた人間は、奪われた概念が頭から消えてなくなる。
引きこもりが、自分の家という概念を失ったら、外に出て生き生きと街頭で演説をするようになる。
会社社長から仕事の概念を奪ったら、子供のように遊ぶようになる。
愛を説く神父から愛という概念を奪ったら、、、神父は愛なんて持ってなくて奪えなかった。口先だけだったという事。

そして本当の愛を持っていた長澤まさみさんは愛を無くしたら廃人のようになってしまう。
映画としてはここを伝えたかったんだと思うけど、地球侵略の為ってのは大き過ぎる。

タモリさんナビゲートのテレビ番組「世にも奇妙な物語」で、自分の大事な記憶を売る話があった。
この程度で綺麗にまとめられれば良かったのに。と、思う。

役者さんはどの方も良かった。
長澤まさみさんは特にいいわぁ。