ニコラス・ケイジが冷酷無比の、ゴルゴ13みたいな殺し屋を演じる映画のつもりで観ていた。
確かに途中までは、そんな映画だった。
そんな殺し屋が、タイのバンコクで出会った薬屋の店員に一目惚れ?
依頼された殺人を、自分の判断でとりやめ?
地元のチンピラを弟子にして、その弟子が悪党に捕まったからって、救出しに行く?
全然一流の殺し屋じゃないじゃん。
いい人だし。
悪党も全然悪党っぽくないんだよね。
ニコラス・ケイジの居場所を聞き出すために捕まえた弟子と、その女に対する暴力がゆるい。
ディカプリオのディパーテッドだって007だって、こちらが目を覆うほどの拷問して聞き出すのに、あっという間に口を割った二人を監禁したまま。
ニコラス・ケイジが一目惚れした女性を拉致して、いたぶるくらいじゃないと、リアル感がなくてテレビドラマ見てるよう。
見てる方が、もっと残酷な事考えてしまって、なんか物足りないじゃん。
いやいや実際には、残酷なシーンが始まると見ていられなくて、下向くタイプなんだけどね。
そして、めでたく二人を救出したあとは、悪の親玉を。。。。
なんともな映画。