疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

ヘナチョコ釣りキャンプ  折れたロッドで

2005年07月31日 | ルアーフィッシング
月末だというのに休暇を取って
ヘナチョコ釣りキャンプ
を敢行した。
キャンプしてまでの釣りなのに、釣りは1日目の午前中だけで、あとは温泉と酒を堪能するてんでヘナチョコな釣りなのだ。

朝5時半頃、Fさんの迎えで家を出て目的の栃木県の川に着いたのは9時。
強烈な陽射しのため、日焼け体質の私は長袖のシャツを着込む。
炎天下にウェーダーと長袖のシャツで渓流を歩いていると眩暈しそうなほど暑い。

渓流は2日前に通過した台風の影響なのか水量がいつもより多い。その分川の徒渉もきつくなり、水は冷たいけれど大汗をかいてしまう。
私が釣りで使うルアーは金スプーンが基本だが、元々大きい川で今回は水量が多く水勢があるためにルアー棒引きになることもしばしば。
ミノー使ってみようかなー、なんて考えていたところでちょうど淵に出会ったのでシンキングタイプのミノーに交換。
キャストしたら今まで使っていたスプーンとは感覚が違うためミスキャスト。岸の草に引っ掛けてしまった。
やれやれと引っ掛けたミノーをはずしにいったら、ラインに枝みたいなものが引っかかっている。よく見たらロッドの先。なんと自分のロッドが折れていた。
予備のロッドを取りに車のある場所に戻るかどうか迷ったが、戻るには今来た川をそのまま下るか、道路に出るかだが、道路ははるか崖の上だ。
ここは道路に上れる地点まで釣り上がり、そこまでは穂先なしで釣ることにした。
穂先がなくなったウルトラライトのロッドだが、慣れればさほど問題ないようだ。

ロッドが折れたすぐ上流のポイントで、大きめのヤマメを釣った。
穂先が無いロッドは硬くてアタリがわかりにくいのは確かだが、それほどの腕前じゃないって事だな。

厳しい暑さのため、午後1時を回ったところでまずFさんがギブアップ。
結局この日釣れたのはこの1匹だけ。Fさんも小さなヤマメをいくつか釣っただけだった。
釣りあがった場所にある蕎麦屋に立ち寄り、予約を入れてから一旦車のある場所に戻って着替えてまた蕎麦屋に戻る。
よもぎ蕎麦を注文し、勝手に冷蔵庫からビールを出して飲む。ビールはやたら美味く、乾いた砂が水を吸い込むように、ただただ体にしみこむようであった。

続く

釣りに行ってきたよ

2005年06月26日 | ルアーフィッシング
今夏最高気温だった昨日、Fさんと栃木のA川へ釣りに行ってきた。
私とFさんは渓流のルアーフィッシャーだ。
いつもと同じ朝8時頃から昼過ぎまでの予定で釣り始めたのだが、魚の反応がものすごく悪い。
魚は確かに居る、でもルアーを追ってくれない、というより見向きもしない。
ルアーは定番の金スプーンを使っていたが、普段使わぬミノーを試したり、スピナーを使ってみたりするが、状況は全く変わらずだ。
これは日が悪いということで、こんな日は何をどうしたって釣れないのは経験上分かっている。
恐らく日没の頃になれば状況は変わるのだろうが、そこまで体力はもたない。
堰堤下で15cmほどのチビイワナを1匹釣ったのが今日一日の釣果。今年2連敗といったところか。

山の渓流の中を歩いているとはいえ、気温は30度を超え汗だくになっている。ウェーダーを脱ぐとパンツまでびっしょりで、絞ったら汗が滴り落ちるのではないかというほど。
へとへとになりながらも、これで少し体重が落ちたのではないかと思ったりする。

アフターフィッシングはビール→蕎麦→温泉と決まっている。絶対に欠かせない。
いつも行く蕎麦屋はこの日も行列ができているのでは、と心配したが意外にも満席になっていなくて、待たずに席に着くことができた。
生ビールを注文し、Fさんと二人で五合の蕎麦を食べたのだが、冷えた生ビールは激ウマで、しみわたる美味さというのはまさにこのことだ。
しょっちゅうビールを飲んでいるが、ビールがこれだけ美味いと思えるときはそうめったにない。
五合の蕎麦をたいらげると、汗と蜘蛛の巣でべとべとになった体を温泉で洗い流し、さらにまたビールを飲んで釣りは終了。

次回の釣りは
「ヘナチョコ釣りキャンプ」
だ。


ほぼ「ボ」‥‥今年の初釣行

2005年04月24日 | ルアーフィッシング
昨日、ようやく今年初の渓流へ出かけた。
ちょうど去年の今頃行ったときと同じで、Fさんと一緒に栃木のA川へ行った。
朝の8時ごろ目的の渓流へ到着したが、シーズンが始まったばかりの渓流はやっぱり訪れる人も多いようだ。
釣り券を買ってから、釣り人の入っていない下流へ移動し、今年最初の渓流釣りが始まった。

渓流釣りのシーズンは春から初秋までだけれども、一番好きなのが春の渓流だ。
山々を見上げると、新緑に混じりぼんやりとした山桜のピンク色がところどころにある。
盛夏には力強くくっきりとした緑一色になる山も、この季節はまだ全体的に若々しい頼りなさを感じる。

この日、昼の12時半までの釣りで、きっちり姿をカメラに収めたのは20cmにチト届かないヤマメ1匹だけ。
他にヒットしたものの、寄せる途中でバラしてしまったのが2匹と、ほぼ「ボウズ」。
ま、人が結構入っていたのでそれも仕方ないか。

帰りに必ず寄る地元の蕎麦やさんは、順番待ちができていた。

ルアーフィッシャーのオフシーズン

2004年10月18日 | ルアーフィッシング
渓流釣りは禁漁期に入り、法の定めにより来年の春まで渓流で釣りをすることはできない。
大体このオフシーズンに渓流のルアーフィッシャーは何をして過ごしているのだろうか。
フライをやる人なら、翌年の春の渓を思い浮かべながらフライをタイイングする様子を想像できるが、私はスプーン使いなのでルアーの自作は困難だ。(と思いこんでいる)
ミノーならば自作する人はいると思うけどね。

ルアー、フライを問わず、冬は管理釣り場で魚の手応えを楽しむという人は結構いるようだ。
また、フライでもルアーでも実フィールドには出ず、管理釣り場専門の人が存在することも否めない。
テレビでも「管釣り娘。」とか言って女の子達が管理釣り場で楽しそうに釣りしてるもんな。
実は私は管理釣り場は未経験なのである。食わず嫌いという訳ではないのだけれど、なんか、きっかけがないまま今に至っている。

友人のルアーフィッシャーFさんは、自宅近くの河川でバスフィッシングに興じ始めている。
で、私はというと、禁漁期間中釣りの事は、な~んにもやらんのである。


渓流のルアーフィッシャー人口というのは同じ渓流のフライフィッシャーと比べてかなり少ないと感じている。
というのも渓流へ行くと、ほとんど毎回他の釣り人を見かけるか遭遇するのだが、同業のルアーフィッシャーを見かけた事は一度もない。
多くは餌釣りであり、その次はフライフィッシャーだ。一度だけテンカラを見たことはあるが、ルアー振っている人は見たことないなあ。
あと希少性でいうと、渓流で女性が釣りをしているのもほとんど見ない。湖や管理釣り場なら十分いるみたいだけど。
それでも今までに2回だけ見かけたことがある。1回目は男性と一緒で、夫婦でフライフィッシングを楽しんでるふうで、もう1回は女性単独でフライをやっていた。
という事は渓流のルアーフィッシャー人口というのは、女性よりもテンカラよりも少ないということなのか?

仰天釣りバカ日誌…エピローグ

2004年09月18日 | ルアーフィッシング
S川は午前中の釣りをしたM川より一回り小さい藪川だ。
藪をかき分けて釣り上がり、ポイントを見つけてはルアーをキャスティングする。
歩きやすいM川と比べるとルアーやフライには不向きな川だ。
このS川は私の渓流釣りの原点ともいうべき川で、なんだかブログに書きにくい。

1時間半ほどの釣りだったがFさんが中型のヤマメを1匹釣っただけで、魚の反応は殆どなかった。S川の水が若干濁っていたのが気になったが、釣りを終えて道路に出たところで理由がわかった。林道が通行止めになっていて、上流で工事をしているということだった。

S川は私もFさんも個々には毎年のように来ているが、二人で一緒にS川で釣りをするのは20数年振りになる。
川の流れは変わらないようで、少しずつ変わってきている。淵だったところが瀬になっていたり、ゆるやかなトロ瀬だったところが岩だらけになっていたりと。私らも20数年経つと見た目は随分と変わっているもんな。
次に一緒にこの川で釣りができるのは定年後だろうか、と言うといやいや来年またこの時季に来ようよ、と返ってきた。Fさんはやっぱハマちゃんだった。

青森は台風18号が通過した直後だった。台風18号は収穫間近のりんご畑を直撃し、たった一晩で139億円もの被害をもたらした。
車で走ってる途中、りんご畑をいくつも見たが、落下したりんごの入ったカゴが山積みされていたり、拾いきれず落ちたままのりんごが散乱しているところをたくさん見た。

そんなところへ遊びに行くのに後ろめたさはあったものの、結局欲望が勝ってしまった。

この日釣りの帰りの景色は素晴らしかった。青森はこれからが稲刈りで、一面の稲田はまさに黄金色。
冷夏だった昨年とは違い、黄金色の稲穂にはパンパンに実が詰まっているのだろう。