派遣社員の大量解雇ばかりでなく、正社員の
解雇が問題となっている。そればかりか、来年
には更なる解雇が待っていると報じられている。
この生活を脅かす問題の根源は、米国のサブ
プライムローンの商品化によるマネーゲームの
失敗に起因する。いわゆる金持ちの利益追求が
原因で、投資と関係ない世界市民が犠牲になっ
ている。
更には、構造改革、規制緩和という日本政府
と国会議員の判断ミスも見逃すことができない。
そもそも派遣社員の制度であるが、製造業にま
で拡大増幅したのは小泉内閣の時である。小泉
劇場などとマスコミが囃し立て、それに乗せら
れて衆議院で自民党を大勝させたのは投票した
国民自身である。国会や政府を責める前に、大
勝させた自分自身を反省すべきであろう。浮つ
いた世論やムードに流された選挙の結果の恐ろ
しさをこの際、深く再考すべきであろう。
つい最近タクシーに乗った。その運転手さん
はこんなことを云っていた。「規制緩和のせい
でタクシーが増えすぎた。過当競争で生活でき
るだけの給料を稼ぐことができない。結局、政
治家は金持ちのことしか考えないんですね」と
いう内容である。小泉内閣の負の遺産の問題で
ある。庶民の生活困窮の実態を政府や国会議員
はどれだけ心配しているのか疑問である。国民
はポスト麻生より、明日の生活を心配している
ことを忘れないでほしい。
12日、麻生首相は「生活防衛のための緊急
対策」を発表した。23兆円にのぼる景気と雇
用促進のための提言である。内容を見ても、ど
れだけの効果をもたらすのか私自身はわからな
い。ただ、一時的な対策なことだけは確かなよ
うである。焼け石に水の観がしてならない。こ
の対策の中に長期的な対策は見当たらない。一
時しのぎの対策は将来展望を明るくするとは云
いきれないものであろう。
ところで、リーマンブラザーズが破綻してか
ら間もなくのことであるが、英国のチャールズ
皇太子の云った言葉が印象的である。「経済も
重大な問題であるが、地球の環境問題の方が深
刻である。なぜなら、今すぐに取り組まなけれ
ば取り返しのつかない事態になるからである」
という内容である。テレビ報道されたので、見
ていた方も多いであろう。チャールズ皇太子は
相当に環境問題を熟知しているものと思われる。
それにしても、ゼネコンの環境問題音痴はひど
すぎる。あと100年も200年もこのままの
環境状態が続くと思っている。人類生存の危機
は全然頭の中にないようである。昨年、当寺の
客殿(寂光殿)を改築した。その際、日本で五
本指に入ると思われるゼネコンも営業にきた。
そのS社の営業マンに環境問題を聞いてみた。
何の心配もない、と涼しい顔して答えた。環境
の劣化に対する認識はゼロだった。これでよく
営業ができるな、と思ったものである。ゼネコ
ンがこんな調子では、国会議員も右へナラエな
んだなと推測したものである。
いずれにしても、長期的な経済浮揚対策と環
境問題の両方に共通するのは、「首都機能」を
移転することである。与党も野党も真剣に検討
すべきである。第一、この首都機能移転問題に
対するゼネコンの対応策はゼロのように見える。
ゼネコンは勉強不足である。もしも首都機能移
転が実施されれば、猫の手を借りても足りない
人数の労働者が必要となる。最大の雇用増大の
具体策であることを認識すべきである。土木、
建築、舗装、設計、事務機器、通信、家財道具
などの関連企業は日本のほぼ全業種に及ぶはず
である。札幌を例にとれば、昨年の建築基準法
改正による許認可の複雑さと許可の出し渋りで、
景気減退の建築業界の不況は見るも無残な状態
にある。マンションを作っても売れず、余剰戸
数は多く、マンションブームは終わった観があ
る。ゼネコンの感の悪さは何なのであろうか。
ところで、民主党は次の選挙で大勝できると
思っているようである。確かに、その可能性は
高いと思われる。与党にとって悪条件が多すぎ
るからである。しかし、内容を伴った具代的な
政策を持たない限り、短期政権になる可能性も
含まれていることを忘れるべきではないと思わ
れる。その対策の一つとして、現在の派遣関連
の事案を改正することであろう。
解雇が問題となっている。そればかりか、来年
には更なる解雇が待っていると報じられている。
この生活を脅かす問題の根源は、米国のサブ
プライムローンの商品化によるマネーゲームの
失敗に起因する。いわゆる金持ちの利益追求が
原因で、投資と関係ない世界市民が犠牲になっ
ている。
更には、構造改革、規制緩和という日本政府
と国会議員の判断ミスも見逃すことができない。
そもそも派遣社員の制度であるが、製造業にま
で拡大増幅したのは小泉内閣の時である。小泉
劇場などとマスコミが囃し立て、それに乗せら
れて衆議院で自民党を大勝させたのは投票した
国民自身である。国会や政府を責める前に、大
勝させた自分自身を反省すべきであろう。浮つ
いた世論やムードに流された選挙の結果の恐ろ
しさをこの際、深く再考すべきであろう。
つい最近タクシーに乗った。その運転手さん
はこんなことを云っていた。「規制緩和のせい
でタクシーが増えすぎた。過当競争で生活でき
るだけの給料を稼ぐことができない。結局、政
治家は金持ちのことしか考えないんですね」と
いう内容である。小泉内閣の負の遺産の問題で
ある。庶民の生活困窮の実態を政府や国会議員
はどれだけ心配しているのか疑問である。国民
はポスト麻生より、明日の生活を心配している
ことを忘れないでほしい。
12日、麻生首相は「生活防衛のための緊急
対策」を発表した。23兆円にのぼる景気と雇
用促進のための提言である。内容を見ても、ど
れだけの効果をもたらすのか私自身はわからな
い。ただ、一時的な対策なことだけは確かなよ
うである。焼け石に水の観がしてならない。こ
の対策の中に長期的な対策は見当たらない。一
時しのぎの対策は将来展望を明るくするとは云
いきれないものであろう。
ところで、リーマンブラザーズが破綻してか
ら間もなくのことであるが、英国のチャールズ
皇太子の云った言葉が印象的である。「経済も
重大な問題であるが、地球の環境問題の方が深
刻である。なぜなら、今すぐに取り組まなけれ
ば取り返しのつかない事態になるからである」
という内容である。テレビ報道されたので、見
ていた方も多いであろう。チャールズ皇太子は
相当に環境問題を熟知しているものと思われる。
それにしても、ゼネコンの環境問題音痴はひど
すぎる。あと100年も200年もこのままの
環境状態が続くと思っている。人類生存の危機
は全然頭の中にないようである。昨年、当寺の
客殿(寂光殿)を改築した。その際、日本で五
本指に入ると思われるゼネコンも営業にきた。
そのS社の営業マンに環境問題を聞いてみた。
何の心配もない、と涼しい顔して答えた。環境
の劣化に対する認識はゼロだった。これでよく
営業ができるな、と思ったものである。ゼネコ
ンがこんな調子では、国会議員も右へナラエな
んだなと推測したものである。
いずれにしても、長期的な経済浮揚対策と環
境問題の両方に共通するのは、「首都機能」を
移転することである。与党も野党も真剣に検討
すべきである。第一、この首都機能移転問題に
対するゼネコンの対応策はゼロのように見える。
ゼネコンは勉強不足である。もしも首都機能移
転が実施されれば、猫の手を借りても足りない
人数の労働者が必要となる。最大の雇用増大の
具体策であることを認識すべきである。土木、
建築、舗装、設計、事務機器、通信、家財道具
などの関連企業は日本のほぼ全業種に及ぶはず
である。札幌を例にとれば、昨年の建築基準法
改正による許認可の複雑さと許可の出し渋りで、
景気減退の建築業界の不況は見るも無残な状態
にある。マンションを作っても売れず、余剰戸
数は多く、マンションブームは終わった観があ
る。ゼネコンの感の悪さは何なのであろうか。
ところで、民主党は次の選挙で大勝できると
思っているようである。確かに、その可能性は
高いと思われる。与党にとって悪条件が多すぎ
るからである。しかし、内容を伴った具代的な
政策を持たない限り、短期政権になる可能性も
含まれていることを忘れるべきではないと思わ
れる。その対策の一つとして、現在の派遣関連
の事案を改正することであろう。
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