環境相発言は不穏当
石原環境相は、原発事故の汚染土などの中間貯蔵施設の設置場所
に関し、被災地との交渉で「最後は金目でしょ」と発言したとマス
コミ報道された。これに対し、福島県議会は発言撤回を求める動き
などが収まらないと報じられている。当然の流れであろう。
しかし環境相発言は原発賛成派の一致した本心といえよう。「原
発事故の賠償金として原発交付金などを前もって地元に渡している
ではないか」、「貯蔵施設を受け入れてくれる自治体には計50億
円を出しましょう」と政府はいっているようなものである。金さえ
渡せば、受け入れ地はどこでもある、と信じているのであろう。金
で国民の頬をひっぱたいているようなものである。これでは被災地
の人々が怒るのも当然であろう。
恐らく、日本の中でどこも汚染土や核のゴミの引き受け手は見つ
からないだろう。
第一、 環境省は「産業革命以来、現在までの地球の平均気温の上
昇分の正確な数値を隠している」。なぜ地球の平均気温を隠さなけれ
ばならないのであろうか。何を恐れているのであろうか。それは人類
に対する大いなる罪でもある。