ニコ、酒場で戯言

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なべ presents

日進@浅草 「ラーメン」

2013-05-24 00:00:00 | ラーメン(東京)
浅草ノス活。
第3弾。

浅草から映画館が無くなる、というニュースは
そのファンが考える以上に、ここで働く人達にとって
精神的なダメージがあるように思えます。どこのお店にいっても
寂しさが一様。集客効果以上に。

ひさご通り入り口。
左に花やしき、、右を見上げれば浅草ビューホテル。
かつて、歌謡曲の歌詞にも出てきたこの通りも、仲見世どころか
スカイツリーに客をとられ、どこかさみしげ。

ただ、正面に立つ、浅草WINSから悲喜こもごもの
老戦士たちが、ここを目指してやってくる。

聞けばなんと戦前系!
ノスタルジックと言われる店の多くは、
それでも戦後誕生。戦前系にはもう一段深い
ギアがある。

すでに4代目。
店先に立つのは3代目の姪。
浅草一丁目で店をはじめ、焼け野原になったあと田舎に帰るか
となったが、東京に残って商売をするんだと亀戸に一旦逃げ、そして、
浅草ひさご通りに戻る。

当時は屋号を日進軒とし、2階は宴会場だった。
中国人の料理人を集め、麺も手打ちだった。
そのジェスチャーから機械を解することのない純粋な手打ち麺だったろう。

看板には今も「手打ち麺」の文字が誇らしい。
ピンときたので今の麺を訊ねると、
やはり、来集軒製麺所である。

昔から製法をかえていないというワンタン麺。
浅草ブラック!このギリギリとした醤油感。たまらん!

女将さんは、なんとかして、このお店を続けていきたいという。
その目は真剣そのもの。しかも、現在は土日だけの営業で17時には閉めて
しまっているが、いずれ頑張って平日もやりますから!と力強い。
その女将さんにしてもゆうに60は超えているのだ。

戦前系と戦後系。
その違いは代を重ねる意志と誇り、と、
一代で築く唯一無二の世界観との違いかもしれない、なんて
考えてしまうのだった。

 

 

 

 

 

住所 東京都台東区浅草2-15-3
電話番号 03-3841-6436
営業時間 11:00~17:00(早仕舞有り)
定休日 月~金
※営業時間日時は暫定です。