去年の音楽関係はあまり書けなかったです(´・ω・`)。聴く枚数も圧倒的に減ってきていて、狩りに行く暇もあまりなかった。段々そうなっていくんでしょうかねえil||li orz il||li。正直新譜で良かったのはDREAM THEATERのみで、しかも、これが天井突き抜ける素晴らしい出来だったのが他に目がいかなくなった要因なんですかねえ、、、感性が劣化しているなんて思いたくないですなあ。ですが、来週面白い報告ができそうです~。
さて
サバスのトニー・マーティン時代というのは、サバス信者に黙殺されている一方、逆のマニア(?)に溺愛されるという分かりやすすぎる相反関係を持っているのだが、サウンド自体はケチをつけにくく、かといって過去最高の出来と呼べる作品もないという分かりにくい評点しか与えられない時代なのである。その特殊性こそがサバスたる所以でもある。
バーミンガムの工業地帯と空に覆う深く厚い雲。その重苦しい空気の歪こそが彼等のヘヴィサウンドの原点で、それを愛好している人にはその癖こそがBlack Sabbathというわけなんだろうが(因みにハテナダイアリーで「『ヘヴィ・メタル』はこのバンドBlack Sabbathの特異なサウンドをイギリスのマスコミが1970年代に表現したのが始まり」などと適当なことを書いているのはどうにかならんのだろうか)、このアルバムにその気質はほとんどない。
しかし、底抜けに素晴らしい。
私が溺愛側の信者であるわけでもないことは断っておきたいが(かといってマニア側でもないでいす)、それでなお素晴らしいというのだから素晴らしい。なら、サバスでなく、独立した様式サウンドの極上盤として聴けばいいのかというのもおおいに違う。やはり、アイオミの癖のあるフレーズがエッセンスとしてあるから尚素晴らしいのである。
そして、このアルバムの価値を更にして底上げするのが故人コージー・パルエル。彼のドラミングはここで云々するまでもなく、また、彼もまたアイオミ同様、最盛期の力の半分も魅せてはいないのだが、だが、だが、それでも彼が叩くとやはり違うのだ。
このメンツに『過不足無く様式』のトニー・マーティン。弦のテンションは低くとも曲毎のテンションは高い。癖と個性のアンサンブルがオジー時代のサバスであるとするなら、このメンツは調和と様式のアンサンブル。実は甲乙つけがたい仕上がりとなっているのだ。
出の“Anno Mundi”から素晴らしい。北欧神話をモチーフにしたアルバム全体のコンセプトは、この曲のイントロの幻想的なギターのアルペジオが導入部となり展開する。ダイナミックでスケール感溢れる展開に身を任せ、徐々にストーリーへと感情移入していこう。
すると“The Law maker”だ。様式スピードチューンの粋を集めたケチのつけようがない曲が“Anno Mundi”との見事な対比をみせて輝きを増す。
そしてハイライトが“The battle of Tyr”“Odin's court”“Valhalla”という組曲ばりに連なるこの3曲。“Odin's court”の瑞々しく憂いのあるメロディからから荒々しく疾走感ある“Valhalla”への移行はお約束の世界観で満ち満ちているが、何度聴いてもグっとくる様式美を持ち合わせている。
【トレーニング中の選曲】
“Anno Mundi”
“The Law maker”
“Jerusalem”
“The sabbath stone”
“The battle of Tyr”
“Odin's court”
“Valhalla”
さて
サバスのトニー・マーティン時代というのは、サバス信者に黙殺されている一方、逆のマニア(?)に溺愛されるという分かりやすすぎる相反関係を持っているのだが、サウンド自体はケチをつけにくく、かといって過去最高の出来と呼べる作品もないという分かりにくい評点しか与えられない時代なのである。その特殊性こそがサバスたる所以でもある。
バーミンガムの工業地帯と空に覆う深く厚い雲。その重苦しい空気の歪こそが彼等のヘヴィサウンドの原点で、それを愛好している人にはその癖こそがBlack Sabbathというわけなんだろうが(因みにハテナダイアリーで「『ヘヴィ・メタル』はこのバンドBlack Sabbathの特異なサウンドをイギリスのマスコミが1970年代に表現したのが始まり」などと適当なことを書いているのはどうにかならんのだろうか)、このアルバムにその気質はほとんどない。
しかし、底抜けに素晴らしい。
私が溺愛側の信者であるわけでもないことは断っておきたいが(かといってマニア側でもないでいす)、それでなお素晴らしいというのだから素晴らしい。なら、サバスでなく、独立した様式サウンドの極上盤として聴けばいいのかというのもおおいに違う。やはり、アイオミの癖のあるフレーズがエッセンスとしてあるから尚素晴らしいのである。
そして、このアルバムの価値を更にして底上げするのが故人コージー・パルエル。彼のドラミングはここで云々するまでもなく、また、彼もまたアイオミ同様、最盛期の力の半分も魅せてはいないのだが、だが、だが、それでも彼が叩くとやはり違うのだ。
このメンツに『過不足無く様式』のトニー・マーティン。弦のテンションは低くとも曲毎のテンションは高い。癖と個性のアンサンブルがオジー時代のサバスであるとするなら、このメンツは調和と様式のアンサンブル。実は甲乙つけがたい仕上がりとなっているのだ。
出の“Anno Mundi”から素晴らしい。北欧神話をモチーフにしたアルバム全体のコンセプトは、この曲のイントロの幻想的なギターのアルペジオが導入部となり展開する。ダイナミックでスケール感溢れる展開に身を任せ、徐々にストーリーへと感情移入していこう。
すると“The Law maker”だ。様式スピードチューンの粋を集めたケチのつけようがない曲が“Anno Mundi”との見事な対比をみせて輝きを増す。
そしてハイライトが“The battle of Tyr”“Odin's court”“Valhalla”という組曲ばりに連なるこの3曲。“Odin's court”の瑞々しく憂いのあるメロディからから荒々しく疾走感ある“Valhalla”への移行はお約束の世界観で満ち満ちているが、何度聴いてもグっとくる様式美を持ち合わせている。
【トレーニング中の選曲】
“Anno Mundi”
“The Law maker”
“Jerusalem”
“The sabbath stone”
“The battle of Tyr”
“Odin's court”
“Valhalla”