岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

8月30日 秦野市(神奈川県)の公共施設更新問題への挑戦/市民自治講座を行ないました

2013-08-30 | おにき日記





 「公共施設の更新問題」。岡山市民会館は築50年、岡山市役所は築45年、福祉文化会館は築42年…。全国的にも、1960~70年代・80年代と経済成長とともに、公共施設が集中的に整備されてきました。まさに今、そして近い将来、これらの「公共施設」を一斉に更新する時期を迎えているのです。
 そして社会の現状は、高齢化と人口減少が進み、財政状況が悪化と、建設時とは真逆の状況を迎えています。うわー、単純に考えても、このまま公共施設を維持・更新したら財政がもちません。
 ということで、全国の自治体で、まず、自治体の公共施設の全体像をつかみ、再配置の方針と計画を創る、創ろうという動きがはじまっています。県内では、笠岡、玉野、倉敷市で白書が作られています。
 今回の市民自治講座でお招きした志村高史さんは、この問題でトップランナーをいく秦野市(神奈川県)の担当者。今、全国で引っ張りだこの方です。データをしっかり集め、分析をし、計画をつくる。客観的・論理的で、興味深い話満載でした。真摯に向き合わないと、最優先されるべき学校施設すら維持できなくなる自治体がでてくる、長寿命化や長期修繕計画に頼るのでは失敗するということです。
 秦野市では検討結果、ハコモノを31%減らす計画です。同じ計算方法でいくと岡山市も31%減が必要(ただし更新に使えない財政を加味すると43.8%)と。うわー、どうするの?という数字ですが、岡山市自らが検討する必要ありです。市民生活の安心は不可欠ですから、どのような再配置にするのかが、手腕の見せ所になります。公共サービスのあり方が新しい発想も含めて問われています。
 秦野市の計画のなかで、小学校区は大切なコミュニティの単位。統廃合をせずに、コミュニティ形成の拠点(施設も。小中学校に乳幼児から高齢者まで集める)として位置づけておられるのが印象に残りました。「未来につなぐ市民力と職員力のたすき」が、秦野市のテーマです。
   *        *        *
 横田さんが志村さんの話を以前に聞かれ、ものすごく面白かったと今回の講座が企画されました。ほんと、話に引き込まれていきました。わかりやすくもあり、長い時間があっという間でした。「そういうもんだ」とか「ここは○○なんだ」とかいう発想ではなく、頭を柔らかくして臨んでほしい(^^)。子どもや孫たちに大きな負担をまわさないためにと。岡山市も白書作りをしたいですね。


 


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