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市民ネットの会派視察で、沖縄にいきました。私自身にとってはじめての沖縄で、平和行政を考える上で、ぜひ訪れてみたいところでした。写真は「ひめゆりの塔」の前で。車で少し走るだけでも、米軍基地の存在の強さを実感しましたが、植生が私の大好きなフィリピンに近いこともあり、親しみを感じました。
バナナとサトウキビ畑には目が自然と向きます。フィリピンと比べるとバナナは総じて低く小さく、サトウキビ畑の面積も小さい。サトウキビは5年ごとの植え替えと聞いて、栽培・管理の仕方もずいぶん違います。視察の模様を、振り返りながら書き足します。
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一日目は、那覇市役所へコミュニティバスの視察に行きました。沖縄では、戦前はあった鉄道が戦争で破壊され、以後、アメリカ統治下では鉄道は復旧せず、アメリカの車社会が導入されました。那覇市では日本復帰直後(1972年)から軌道系公共交通機関のモノレールが構想されましたが、導入されたのはわずか6年前の2003年となります。その翌年から、交通弱者や観光客の利便性を向上するために、公共交通空白地帯に、モノレール駅と直結する形でコミュニティーバス導入実証実験が3ルートで行なわれ、現在、その中の1ルートのみが、バス会社によって自主運行されています。
アンケートによると、利用者の3割が高齢者で、外に出る機会が多くなったと喜ばれているようですが、実験で利用者が少なかった2地域は運行が見合わされました。交通弱者への対応は、乗合タクシーなど別の形で考えたいとのことでした。また、車社会を変えていくために、カーフリーデーを通しての意識作りに積極的に取り組んでおられました。中心市街地に車が入って来にくい仕組み作りについてなど、現在策定中の20年後を見据える交通戦略のなかに反映していくために、本気で検討されていました。
車社会と並んでタクシー社会でもあります。滞在中はいつになくタクシーを多用。比較的安かったです。