津島市場のふれあい運動会からスタートしました。津島小学校体育館で毎年行われ、どんな年代でも楽しめるように工夫してあります。体育館に入ると、子どもたちの声満載で嬉しくなりました。ときに会う子どもたちが多いので、みんながぐんぐん成長をしていて、驚かされます。
今日は、岡山解放研究所総会があり、記念講演で田中宏さん(一橋大学名誉教授)による「ヘイトスピーチと人権問題」について話を聞きました。在住外国人の人権問題に真摯に長年取り組まれてきた研究者で、なるほど、なるほどと話が腑に落ちるとともに、その姿に心あらたまります。
旧植民地出身者の地位処遇において、日本はサンフランシスコ講和条約発効を機(1952)に、日本国籍の喪失を「通達」。日本はさっそく、国民年金や児童手当などに国籍条項を設け、在日コリアンは苦しめられることになります。西ドイツの国籍問題規制法(1956)は、在独オーストラリア人に国籍選択権を与えたそうです。
日本の在日コリアンの置かれている状況は、国内でも地道な闘いが行われましたが、国際的な世論をうけて批准せざるを得なくなった国際条約批准のなかで、例えば国民健康保険や公営住宅入居などの国籍条項が外されるなど少しずつ変わってきているのが実情。国際条約に批准したとはいえ、日本は個人通報制度(不満があるときに国連で審査をうける制度)には批准をしていません。なお、高校無償化において、他の外国人学校は対象とされたのに、朝鮮学校は除外。国連の人種差別撤廃委員会は是正を勧告しているそうです。
国連は、植民地主義に伴う差別を非難していますが、日本は脱していないとうことです。講演会に誘った若い友人たちからは、歴史の勉強不足を感じた、人権状況をどう改めるべきか気付かされたなど、さっそく感想が届いています。とてもわかりやすく話をしてくださって、「知る」ことの大切さを感じます。