視察2日目は、岩手県二戸市です。二戸市では、石切所小学校の空き教室を活用して、特別支援学校の分教室を設置しています。
二戸市は特別支援学校までの距離があり、1時間半かけて通う子どももいたそうです。また、県を越えて、隣接の青森県の特別支援学校に通う子どももいましたが、青森県でも特別支援学校に通う子どもが増えているので、青森県の子どもをまず受け入れたいという申し入れがあったそうです。
保護者と二戸市が県教育委員会に要望書をだし、二戸市における分教室が設置されました。要望書の希望は、①市内の小学校に養護学校分教室を設置してほしい、②将来的に市内に特別養護学校(小中高等部)を設置してほしいということで、①が実現をしました。県立学校を市立学校内の分教室に設置することついて、とくにハードルはなかったということです。
互いの連携が学校でもPTAでもとられ、入学式や運動会などが一緒に行われ、自然にともに過ごしているさまに感動したと特別支援学校の教員の方が言われていました。
元々4人で開設された分教室ですが、今年度は30人です。スペース的に手狭になり、様々な工夫をして対応されていますが、もう限界の模様です。中学校では4名、後頭部では14名が分教室対応となっているので、新たな方向性が望まれています。