岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

3月15日 東日本大震災にかかわって(避難者・移住者への支援施策を中心に)

2015-03-15 | おにき日記





 3.11東日本大震災、福島原発事故から丸4年が経過しました。友人から、震災関連で私が議会で行ってきたことを教えてほしいと言われたので、まとめてみました。

 ちなみに、トップに掲載したのは、松江市が策定している原子力災害発生時の地区別避難計画パンフレットの表紙(松江市HPから)です。島根原発で事故が起きたとき、岡山市は松江市から25000人の避難者を受け入れることになっています。松江市側は、市内の○○地区は岡山市のどこの避難経由所(市内に8つ)にまず行くのか。経路も含めて地区ごとに説明会をおこなっていますが、受け入れる岡山市側には現在のところ計画も何もありません。松江市民は知っているのでしょうか。
 私はこの2月議会で、原発事故避難計画について質問をしましたが、岡山市は県の策定を待って整備するということ。県の策定を待たずに準備できることはあるのですが、はたして実効性のある計画が立てられるのか。
 また福島原発事故では、放射性雲(プルーム)により原発から200km 離れた自治体でも、高い放射線量の場合があります。市民の安全を守るために、島根原発事故を想定した放射性物質拡散の予測図の作成を行い、岡山市自身も対策をとるべきだと思いますが、国の動向注視という姿勢です。

 これも震災関連のことではありますが、今日は、避難者・移住者支援にまつわってまとめてみたいと思います。

 岡山に来られる方のほとんどが、原発事故による放射能被曝の影響からリスクをできるだけ少なくしたいという皆さんです。私自身は「支援」活動ではなく、放射能被曝から子どもや若者たち、そして私たちを守るための活動にともに取り組んできたと考えています。
 この4年間、避難・移住をしてこられた皆さんに出会い、多くの学びをいただきました。子どものいない私には孫がたくさんできたようで、一緒にご飯を食べたり、遊んだり、おしゃべりをしたり。また、多くのご相談やお問い合わせもありましたが、それはその方一人が抱える問題・課題ではなく、私たちが安心して暮らしていくための取り組みにつながっていくものでした。
 とはいえ、行政的には「支援」施策なので、そのように使わせていただきます。

 私が行政に働きかけて進んだ避難者・移住者への支援施策等について下記にまとめました。日常のおしゃべりのなかから、そして、当事者の方からのご相談や避難者交流会etcでのご意見、支援活動をしていらっしゃる方からのヒアリングが元になっているものが多いです。なかには、他の議員さんと取り組んだものもあります。職員の方が積極的に行われたこともありますし、また、職員の皆さんの真摯な対応に感謝することも度々でした。でも一番には、支援団体の皆さんの熱心で細やかな支援のお取り組みがあってこそです。

避難者支援施策にまつわるホームページの充実
 総合的に施策を掲載
 女性の悩み・暴力相談事業の連絡先掲載
 (さんかく岡山、内閣府のよる相談事業)
避難者アンケート実施への働きかけ
情報提供送付の働きかけ
 岡山市職員・非常勤職員採用情報も含む
避難者意見交換会の実施
 関係担当課の職員も出席してのダイアローグカフェ。初回の様子 

自主避難者も含めての有料ごみ袋の配布

市営住宅の入居時期(現在も)と使用期間の延長
 他自治体公営住宅を経由して、岡山市に避難した場合の入居も(合算)

幼稚園授業料免除、保育園保育料免除(自主避難者も含む)
 スタート時点は岡山市が自主的に行ったもの
 年度ごとに事業継続について働きかけました
 *この4月からは対象地を絞っての施策となります
  字の色が変わっているところをクリック↑
 保育園は、住民登録を移転しなくても入園申し込み可
公立小中学校の就学に必要な学用品費等の一時金の支給
 スタート時点は岡山市が自主的に行ったもの。
 年度ごとに事業継続について働きかけ
 *この4月からは対象地を絞っての施策となります
  字の色が変わっているところをクリック↑
学校給食食材の産地公表(H24.1~)
 お弁当について

関係する窓口職員への支援内容の周知
全国避難者情報システムの広報
 窓口、公民館などでのチラシ配布

女性の心と体をサポートする取り組み 
  → さんかく岡山での市民協働企画へ

行政と支援団体との連携・協働への働きかけ

震災ガレキの広域処理を岡山市に受けさせない取り組み

 岡山市議会では2013年2月議会に、「子ども・被災者支援法の早期具体化実現の意見書」が可決されています。「被災者の意見を十分に反映し、各種施策を早急に具体化。予算措置を講じること」と、国に強く要請しました。ある避難者からの要望で私が言い出しっぺで議会に働きかけたものです。国の施策は進んでいません。その理念に立ち返るべきです。

 その他、学校給食の放射能測定、母子避難家庭に父親が会いにくるための交通費補助、母親が病気などで一時預かり費用の減免、住宅家賃補助、雇用施策推進など、実ってはいませんが多くのことを働きかけてきました。市営住宅に自主避難者の入居も働きかけてきましたが認められませんでした。でも、お試し住宅の制度につながっていったと思います。移住・定住支援室が設置され、支援団体との協働の取り組みが始まったことは嬉しいことでした。

 震災関連でいうと、脱原発にむけてのエネルギーシフト・自然エネルギー推進、岡山市の地域防災計画に震災弱者の視点を盛り込む、震災ガレキ処理マニュアル策定にむけての働きかけなども入ってくるのかもしれません。
 まだまだ書きたいことはありますが、ここまでに。これからも、いっしょに取り組んでいきます。


 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする