朝、「イノシシ補助金についての、今朝の朝日新聞を読んだ? 昨日、経済委員会があって、“補助金割高の岡山市に、市外からイノシシのしっぽを集め、補助金を受け取る者がいる”ということが議論になったとある。猟師のモラルとイノシシ被害に対する施策を混同してもらっては困る」と電話がありました。
それから、朝日新聞…と地方版をまず読み、ない。山陽新聞の間違いかなと思いそちらをみてもない。なんと、「イノシシのしっぽ、予算食う」という見出しは、朝日新聞の全国面でした。岡山市はイノシシ駆除の補助金について、1頭4000円、7~8月は県の補助が加算されて8000円が翌年度に支給される(捕獲数が多いと補助金額が減る)。2004年~2009年度の全県的な捕獲頭数は横ばいなのに、岡山市はこの2年間で倍増している。岡山市より補助金が少ない自治体も多く、市外から岡山市に持ち込まれるしっぽ数が増えているのではということだ。ちなみに、県内で最も補助金額が高いのは、瀬戸内市で、14000円(7,8月)、10,000円(夏期以外)です。
さて、どうだろうか。実際に岡山市で昨年度支給された補助金は、夏は7200円、それ以外は3273円。岡山市で2004年度にこの補助金制度が始まってから、2300円という時もある。被害を目にして捕獲努力をすれば単価が下がっていき、これではやっていけんという猟師の方の想いはもっともだと思う。
全県的に横ばいなのに……ということですが、里山に囲まれている鏡野町の夫の実家ではまったくイノシシ被害がなく、住宅地の我が家の周りでは、最近、近所を歩くとイノシシ被害について耳に入ってくる。イノシシの生態はどうなっているのでしょう? 被害状況として数値がでるのは、農作物被害金額や水稲共済被害金額で、我が家の周りの被害実態について正確な調査・把握はされていません。
全国的に、子どもも含めて人間がイノシシに襲われるというニュースが11月にも続いています。市民・県民の安全を守ること、農作物被害を防ぐこと。各自治体・県が互いに連携をしながら、実態を調査・把握・検討し、対策を考えていかないといけませんね。もちろん、国も。