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厚底イノベーションで駅伝を席巻するナイキの腰の据わりよう

2021-01-03 18:32:31 | 日記
新型コロナウィルスに右往左往しながら2020年はあっという間に過ぎ去り、2021年になりました。
あけましておめでとうございます。

その2021年もまたあっという間に3が日を過ぎようとしております。
イカンですね、この調子で過ごしていたら2021年もすぐに終わってしまいますわ。


さて、みなさんはどのような年末年始をお過ごしになったでしょうか。
新コロ感染爆発で移動や外出、人との接触が憚られる中で、
いつもとは勝手の違う年越しをされた方が多いのではと思います。

自分も帰省は取りやめたうえ、年末の買い出しに行った以外は
外出もほとんどしませんでした。

大晦日も、帰省したときは家族と観るNHK紅白歌合戦も観ることはなく、
お酒をちびちび飲みつつ、ラジオを聴いて過ごしました。

もともとテレビはほとんど見ないタチですし、紅白が面白いとも思いませんのでね。
この年末年始で見たテレビ番組というと母校が出場している箱根駅伝くらいです。

といっても、音声は消しながらですが。
あのテレビ実況って、やけに大袈裟で耳障りじゃないですか?
少なくとも自分はそう思っていたので、音声はオフで、代わりにラジオをかけてましたけど、
いやいや、実況の音声なんてなくても映像だけで結構楽しめるモノでしたね。

その箱根駅伝、創価大学が往路優勝するという驚きの展開で、
初の総合優勝まであと一歩までというところまで行きまして、盛り上がりましたよね。
新しいチームが活躍を見せるというのは心地よいモノです。


箱根駅伝といえば、最近話題になっているのが選手達の履くシューズです。
なかでもナイキの厚底シューズが大人気で、今年の大会では出場210選手のうち、
201選手がナイキを履いていたとのことです。
ソレだけ選手達も効果を感じているのでしょう。

つい数年前まではアシックスやミズノといった日本メーカーのシューズが
目立っていたと思うのですが、あっという間に厚底シューズが席巻してしまいました。

こうしたナイキ一人勝ちの状況に、日本含め他のメーカーも、
ソールにカーボンプレートを埋める厚底シューズを開発しているようですが、
先行するナイキに追いつくのはまだ時間がかかるでしょうか。

もともと、特に日本メーカーの中ではランニングシューズには薄底、
との固定観念が強かったみたいですので、その分、出遅れてるようです。
家電やITだけでなく、こうした分野でも日本は世界を追いかける構図となっております。

まあ、技術的な部分ではそのうち追いつきはするのだと思いますし、
日本人に合わせたカスタマイズの面では抜きんでてくれることと思いますけども。


さて、こうして箱根駅伝ではナイキが圧倒的な存在感を放っているワケですが、
こうした状況に、ナイキのある動画に逆上していた愛国者さん達は、
ナイキのシューズを履く選手は反日!みたいに怒っていたりするのでしょうか。

その、賛否両論の話題となった動画はコチラです。


 


内容は周囲から差別的な目で見られ、いじめのような扱いを受ける、
在日等と思われる少年少女が、スポーツによって自分を表現していくというもの。

この動画への批判とはだいたい、

 日本人はそんなことしない!日本に差別はない!
 なのに日本を不当に貶める表現をしている!

といった類のようで当然、愛国者さん達は大反発。
そしてSNSなどではナイキ製品の不買を呼びかけも起こりました。

ま、ソレはいいと思うのですよ。
とある表現に対し賛否があるのは当たり前です。

そして、自身の生活や思想と相容れない価値観を持つブランドを手に取る必要もないですし、
消費者としてなんらかの判断によりブランドを選別するのは自然なことです。


で、自分はこの騒動を知ってからナイキの当該動画を見たのですけども。
まず思ったのは、この動画に憤る人達というのはおそらく、自分が考えるに、
動画中で被差別的な立場にある少年少女に対し、差別的態度を見せる人間達が、
「自分だから」怒っているのではないかと。

この、良くは描かれていない人物が自分じゃないかと、自分が映っているじゃないかと、
いうことに、感づいたからじゃないかと。

たぶんですけど、こういう、日本人だからといって他のアジア諸国に対して、
差別的・排他的でマッチョな態度に出るということについては、
実はこの世の中では分が悪い価値観であるというか、後ろめたいというか、
意識しているかはともかく、そういった自覚が薄々あるんじゃないでしょうか。

だから、潜在的にはそうした態度でいることに不安があるからこそ安心したいがため、
仲間と群れたり、声の大きく影響力のある存在に頼ったりするのだと。

例えばソレがアメリカのトランプ大統領だったりしてですね。
なんか妙に日本人なのにアメリカ大統領選挙でトランプを応援しちゃって、
選挙に不正があったとトランプの敗北を認めたがらなかったりするのは、
トランプが中国と敵対してくれている(ように見える)ことで、
味方に見えるからなんでしょうね。

反中嫌中でいることについての不安を払拭してくれるからです。
なんせアメリカ大統領ですから、コレ以上ない強力な味方です。
そんな後ろ楯を失う不安から必死にトランプを応援しているように見えます。

ま、よく言われる大統領選での不正については、あったとしても驚きはしませんが、
さてトランプ側はその根拠を突き出せるでしょうかね。
だったら、トランプが当選した大統領選に不正はなかったのかと言いたくもなりますがね。

現地6日にはバイデンの次期大統領が公式に認められることになっていますが、
そこにトランプ側による合わせて不正に関する告発や大規模なデモが予定されているとの噂もあり、
どうなりますことやら。


なんのハナシでしたっけ。
駅伝? ナイキ?

ナイキは、この動画制作・発表に当たっては、かなり腰を据えていたのでしょう。
賛否両論も炎上も覚悟、でも主張や表現は曲げない。

普通の日本企業だと、ちょっと批判されると怖じ気づいて、すぐ表現を引っ込めて謝罪してしまう、
そして、そうしてすぐ謝るのが正しいリスクコミュニケーションだと思い込んでいるところに、
ナイキの動じなさはさすがです。

そりゃ、事実誤認があれば速やかに対応すべきではありますが、
そうしたモノには当たらないとの自信もあるのでしょう。

たぶん、この動画に批判し罵詈雑言を投げつけてくるような人達については、
商売上のターゲットとは考えていないのでしょう。
どっちみち10割の人間を顧客にはできませんから、
共感してくれない5割については割り切りができてるのです。


個人的にはナイキ製品は持ってませんがね。
企業姿勢やブランドというよりは、あまりデザイン的に自分好みではないモノで。

 

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