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安土城と彦根城をハシゴ ~安土編~

2009-07-12 23:04:39 | 日記
この土曜日は、琵琶湖近くに構える安土城と彦根城を見てきました。安土城は織田信長が築城した幻の名城なわけですが、本能寺の変後焼失し、その跡しかありません。一方、彦根城は江戸時代に築城された天守がいい状態で残る国宝であります。

この二つの城はJR琵琶湖線の各駅停車でも安土駅・彦根駅は5駅しか離れていないので、1日で十分ハシゴできるロケーションにあるのです。まずは午前に安土城(跡)に行ってまいりました。

安土駅は各駅停車しか停まらない、小さな駅です。
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そうは言っても織田信長です。城は跡しかありませんが、復元された天守閣を見ることのできる「信長の館」がありますし、何より信長のロマンに魅せられる観光客でいっぱいなはず・・・と思ったらそうでもなく、駅前はひっそりしています。田舎のちいさな町、ってな風情です。

さて、駅から城跡まではレンタサイクルを使います。あとはタクシーくらいしか足がないのですが、「信長の館」まで見ようと思うと自転車の方が便利です。幸いな事に、今日は雨でもないし嫌になるくらいの酷暑でもなく、自転車に乗るにはなかなかの天候で、運が良かったですね。

さて、安土城跡です。
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城郭がないのでリアリティがいまひとつですが、あの、安土城です。
で、いきなりこの石段です。
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自分の下手な写真では伝わりませんが、これ、ものすごく急な石段なんですよ。しかも、一段一段が凄く大きい。一段の高さが自分の膝の高さくらいあります。40-50センチくらいでしょうか。またその奥行きも大きいので歩きづらい。攻めようとする敵だけでなく、来賓の客にさえ酷な石段ですよ、これは。見ただけで天守に行くのはキビシーと思わせます。

と思うと、登ってすぐ前田利家と羽柴秀吉邸跡があります。
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この両名は信長の有力な家臣ですが、それでもこんなに下のほうに邸があるんですね。びっくりしました。で、この険しい石段を毎日往復していたんでしょうかね。それだけで脚力がだいぶ鍛えられそうです。

いやしかし、登るのもキツいけど、降りるのも恐い筈。本当に、足下を狂わせたら怪我するぞ、って石段です。いや、怪我どころか死さえ感じます。雨の日は登れないです。ましてや、サンダルやパンプスなんかもってのほかです。でもまあ、あまりにも険しい石段なので、一緒に登っている方々とはシンパシーが生まれるのがいいところです。自分より年輩の方もいらっしゃいましたが、坂の途中で自然に挨拶できるのは素敵です。

城郭がないためか、手入れはあまりされていない印象。トカゲがわさわさ動いているわ、蜂もわんわん飛んでいるわ、草木も結構手つかずって感じ。幸い蜂は攻撃性がないようなので、そんなに恐れることはありません。紅葉などの草木も多いので、秋だったらもっときれいなのかなあ、とも思いました。
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さて、一番上の天守閣跡を降りたら帰り道です。といっても、さっきの急な石段を降りるのは危険なので、迂回路が用意されています。

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三重塔と仁王門を過ぎると、驚くべき看板を目にしました。こう書いてあったと思います。

「蝮にご注意ください」

マムシ!?
先に言ってよお!!

ま、最初にこれがあったら、登ることも躊躇するわけですが。もう後の祭りってやつです。
あまりに衝撃で、その看板を撮ることもできません。信長ロマンを感じるどころでもありません。ただただ、早く降りることを願うのみです。

まあ、なんとか、無事に降りることができました。
それにしても、安土城というのは、いじめみたいな最初の石段といい、地形を最大に活用した、敵にも身内にも敷居の高い城だったんだなと思います。

この後は、復元された天守閣のある「信長の館」に向かいます。自転車で、田んぼの中を通ってすぐです。

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これです。こんだけ近くで見れるっていうのはそれだけで感慨深いものですが、願わくはお天道さまの下で見たい物ですね。