「暴力、自殺の一因」 外部監察で認定 桜宮高問題
大阪市立桜宮（さくらのみや）高校のバスケットボール部主将の男子生徒が
昨年１２月に自殺した問題で、事実関係を調べていた市の外部監察チームが、
同部顧問の男性教諭による男子生徒らへの「暴力行為」が常態化していたと
指摘する報告書をまとめたことがわかった。特に自殺直前の練習試合での
暴力が生徒を自殺に追い込む一因になったとも認定。市教委は顧問教諭の
懲戒免職も含め厳しい処分を検討する。
弁護士による外部監察チームは市教委からの要請を受け、顧問本人から事情を聴取。
他の教員やバスケ部員らにも聞き取り調査をし、確認した事実関係をまとめた
報告書を市教委に提出した。
報告書では、顧問の暴力が、非行行為に対する生活指導などとは異なり、
男子生徒が昨年９月に主将になってから練習や試合中に平手打ちなどを
繰り返していた点を重視。「体罰」との表現は使わずに「暴力行為」
だったと結論づけた。
へえ？
ここに来て、体罰が自殺の「一因」だったという報告書ができたワケですね？
じゃあ、今まではそういう、自殺の原因が体罰だったというような、
公式の見解はなかったのですね？
その割には、やたらと、体罰があったから自殺したと決めつけるような、
そんな風潮じゃありませんでしたか？ 報道も世間も？
で、遠隔操作ウィルス事件で、容疑者の男が逮捕されたってことで、
これまた大きなニュースになってますけどね。
ここで、「また誤認逮捕なんじゃねえの？」と疑ってしまうのは
自分だけではないでしょう。
ま、わかんないですよ。
さすがに今回は警察もメンツがありますから、
真犯人の確信があるのかもしれませんけれども。
でもねえ、まだ容疑者扱いだってのに、過去に逮捕されたこともあるという
彼の異常性を強調して、さもこいつならやりかねんと決めつけるような、
人格攻撃までしかねない報道ぶりはいかがなものなんでしょうかねえ。
この事件については以前、4人が誤認逮捕されて、うち2人が供述してしまった、
ってことで、容疑者の被害者だともいわんばかりなのですが、
誤認逮捕は警察の捜査姿勢・捜査能力の問題でしょうに。
しかも、逮捕の数日前からの隠し撮りの映像も公開されてるじゃないですか。
あれ、記者の声も入ってますけど、ってことは記者が隠し撮りの現場にいたと。
その情報はどこからと言えば、捜査関係者から漏れた、逮捕前に漏れたってのは、
これは普通のことなんでしょうか。
現在は容疑者本人は容疑を否認してますし、有罪確定でないに関わらず、
それでいてここまで社会的な人格抹殺になりかねない過熱報道は、
人を自殺に追い込む体罰やイジメ以上に酷いんじゃないでしょうか。
これは、大人の怨念ですかね。
いい大人の怨念。
捜査関係者や報道機関など、エリートに属する人々をコケにした、
そういう碌でもない人間はこんな仕打ちを受けて当然なのだと、
そんな怨念が結実したのが今回の逮捕劇と報道だと思うのですが。
体罰やイジメを批判する大人達はですよ、
ここでも批判の声をあげるべきではないのでしょうか。
大人達はいかにもオタクな容疑者像を見て、どう考えているのでしょうか。
