抑止力の効き目とやら

中国海軍艦艇による海上自衛隊護衛艦へのレーダー照射問題が盛り上がってますね。
レーダー照射なんて言葉も初めて知りましたけど。

まあ、そもそもこのレーダー照射、そんなに大変なことなの？
と、そういう疑問も湧くのですけど、多くの国民はそうでもないようで。

　ナニ！　レーザービーム！？　けしからん！

と、わかったように勇ましく中国を批判するのですが。


で、中国はというと、最初は知らないとか否定していたかと思えば、
今度は日本のでっちあげだと言っているところからみると、
レーダー照射自体は実際にあったことのように思われますね。

そしてこの中国の行為はブタ、じゃなかった、ノダ政権時にも
あったんじゃないかと、それを民主党は隠していたんじゃないかとも
言われていて、それを民主党は否定するのですが。


でもどうやら、レーダー照射なんて、小泉純ちゃん政権時にも
あったというのですね。でも問題にはなりませんでした。
それが今やこの大騒ぎ。


だいたい、なんかきな臭いですよね。
レーダー照射が卑劣な威嚇行為だとして、
それが大臣に報告されるのになんで1週間もかかるのでしょう。

いくら詳細に分析したとは言ってもですよ、
先に担当大臣にそんなことがあったと報告の一つもありそうなものです。


妄想するに、本当は大したことのないことを、
後になって政治的に利用しようとしたんじゃないかってことですね。

そういった意味では、中国が日本を非難するように、
日本が中国の脅威と東アジアの緊張を煽ってるとする主張は
あながち間違ってないと思うのです。

アベちゃん政権は、このところの大マスコミの世論調査（笑）で
支持率が上がっているということもあってか、中国や北朝鮮への
強硬な姿勢を示すことが国内アピールのための戦術なんでしょうか。

それに、自衛隊法改正、憲法改正して、防衛費を増額して、
武力行使、つまり戦争に荷担できる態勢を進めているように見えますものね。

それも、こうした東アジアの緊張、近隣国の脅威（笑）があれば、
そうした政策への国民の理解も得やすいってものですから。


でもアレですよ、例えば在日米軍とかオスプレイとか、
あるいは原発があるってことは核兵器の生産能力があるってコトで、
軍事的抑止力になる、なんてことも言うワケですが、
その割には今回のレーダー照射が問題だとしたらソレであるとか、
中国による尖閣諸島付近での、ロシアによる北方領土への領土侵犯が起きてるワケで、
ナニが抑止力なんだろうと思うのですがね。


それに、民主党政権で外交・国防が不安定になったとか言ったりしますが、
自民党政権になっても大して変わらないじゃ、あーりませんか。

ロシアによる領空侵犯なんて、5年ぶりと言いますから、
民主党政権時にはなかったことですね？


抑止力になるからナニが必要だとか、当たっているのですかねえ？