プレゼンの達人になる技術―相手に「ありがとう!」と言わせる西 等中経出版このアイテムの詳細を見る |
この本の著者、西 等さんのコラムから。
『経営の目的は売り上げ目標1兆円です???』
企業が事業展開する目的は何か?という質問に対して、
ほとんどの若い社員は、
利益の追求、と答えたそうです。
規模拡大、利益拡大、組織拡大などが事業の最終的な目的であると。
自社の存在理由は何か、社会においてどういう役割を担うのか、企業市民としての規範はどうあるべきか。
そんなことどうでもいいんですね。
というか、金、金、金、の世の中になり、上記のようなことが、完全に押しつぶされてしまっています。
意味を持たなくなってる。
金がなかったら、社会の役割も何もできないじゃん。
金のない市民なんて、税金も払えないし、意味ないじゃん。
おっしゃるとおり。
個人が生きていく上での必要な判断基準が人生観。
同じように、企業が生きていく上でも、理念、哲学がないと何も意思決定ができないはず。
事業の目的とは何か。
そして、理念を持たない事業体がどんどん増え、便宜的に理念の代用品を使い始めた。
それは、売り上げ・利益・シェアなどの数値目標。
(質であるべき)目的を(量の)目標に置き換えた現象。
そして、『経営の目的は、売り上げ1兆円!』となる。
このことの背景にある精神構造が社会全体をおかしくしている。
企業の不祥事の多発も、このことが大きく影響しているはず。
こういう会社ばかりになると、
競合を強烈に排除し、下請けを泣かせ、社員も過酷なまでに働かせ、
健全な社会にとっては、誰もが住みにくい、腐敗を撒き散らす結果に繋がっていくはず。
まわりにいないですか?
当社の経営目的は、
100億円達成!
300店達成!
シェア10%達成!
と言ってる経営者は。
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