いいところなく敗退してしまった名人戦。
初の三冠対決で、別の意味の宿敵相手に、この流れを変えることができるのかどうか。
心配だったけど、昨日の棋聖戦第一局は羽生棋聖の快勝、いや、完勝でした。
オマーン戦、ブルガリア戦ではいいところなく敗退してしまったザックジャパンも、昨日は見事にWC出場を決めてくれました。
さて将棋でもサッカーでもなく、今日は仕事の話。
昔から親しくさせてもらってる某外食関連クライアント。
昔は店舗だけでなく本部でも夜中も土日も正月も何もなかったし、皆すごい勢いで働いていた。
それも上から言われてということでなく、皆外食が好きで楽しそうで、自発的に何とかしたいと思って夢中であきれるほど頑張っていた。
皆、よく働くよなあ、仕事、辛いこともあるだろうけど、基本的には楽しそうだよなあ、すごく充実してそうでいいなあ、うらやましくもと感じてた。
それが最近、経営も変わったこともあるけど、夜7時になったら皆帰ってしまい本部のオフィスはシーンとしてるとのこと。
土日も出てくる人はほとんどいないらしいし、ちゃんと有給取らないと怒られるとのこと。
昔からいる人は、
『ほんとまるで変っちゃって、唖然としてますよ。
これがほんとにうちの会社なのかって。』
すべては時代の成せる業。
朝から夕方までしっかり集中して効率的に仕事して、残業なんかしないようにする。
土日出るなんて仕事できない奴の典型。
ちゃんとプライベートの時間は家族や友達と充実した時間を過ごしてリフレッシュして、仕事の時間には集中して成果を上げる。
公私混同はしないし、ドライにしっかり自分の役割だけをきちんと果たす。
先日そんな話を聞いて、あー、ずいぶん変わっちゃったんだなあ、と。
あの頃はみんな生き生きしてて輝いてたよなあ。
疲れ切ってもいたけど、明るい未来が描けていたよなあ。
はっきり言って、昔の方が共感できるのだけど、今の雰囲気もわかるよなあ。
ドライになってよくなったと思う人もずいぶんいるのだろうなあ。
昔は表面に出なかった負の部分もいろいろあったわけで、そういうことが起きないように、是正しようとすると、次第にきちんと管理できる仕組みになっていく。
すっかり外資っぽいようなスマートで洗練された風土になってしまった。
文書化、見える化、仕組み化。
効率化、オープン化、論理化。
当時はそんな言葉すらなかった外食産業。
水商売と揶揄されて、産業なんかになるのか、って思われていたけれど、時代とともにどんどん発展してきて、我々にとってなくてはならないものになった。
しかし、店の現場では毎日いろんな想定外のことが起こるし、楽しい反面やること、やらなくてはいけないことが山ほどある。
お客様により満足を、感動を、と思ったら切りがない。
そんなことで外食産業は、3Kとかブラック企業の代名詞にもなっている部分もある。
働く人にとって何が幸せなのか、何がブラック的なのか。
さっと切り上げて時間内に効率よく仕事したい人。
年がら年中ではないけどここぞという時は集中して時間に関係なく仕事したい人。
会社の理念や業績と自分の情熱とか納得とか成長の天秤。
会社の都合と自分の都合の折り合い。
セクハラと同じで、相手がどう感じるか、なわけで、会社からの指示がきつくてやってられないと思う人もいれば、同じことでも自主的にそう思って当たり前にやってのける人もいる。
ストレス溜めないように、カラダ壊さない程度に、自分でマネージメントしながら働ければそれがベスト。
でもなかなかそうはいかないのがサラリーマンの辛さ。
植木等の映画や歌は僕の座右の銘だった。
例えば、
『日本一のホラ吹き男』笑いのツボ?出社早々、社長を叱る
話はそれたけど、要はサラリーマンは会社、仕事とどう付き合うのか、どう折り合いをうまくつけるのかという永遠の課題。
嫌なことも含め、せっかく何かの縁で与えられた(いただいた)仕事なのだから、それに感謝しつつ、できる限り自分として精一杯やり遂げたいと思う。
どこまでやればいいという境界線がない仕事も多いので、それに関しては、
「これくらいにしておこう、これくらいでいいか」、
ではなく、
「えっ、そこまでやるの?」
と言われるくらいのアウトプットをしたいといつも思っている。
できる限り自分らしいブレない仕事の仕方ができればと思っている。
なんか真面目な話みたいになったけど、余裕を持って、無責任に、気楽な稼業を楽しみましょう。
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