即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

大混戦モード

2008年12月10日 22時21分48秒 | 将棋
ここのところ、いろんなところで「大混戦」になってますね。

今まで、こんなことあったんでしょうか?

まず、8日に一斉最終局があった王将戦リーグ。
深浦王位が見事挑戦者になり、またあの2年連続フルセットを思い起こすような戦いが見られそうで、楽しみです。

しかし、その成績は、なんと、単独4勝2敗!

つまり、一人だけ4勝2敗。
逆に一人だけ(高橋九段)2勝4敗。
あとは5人全員3勝3敗。

なんですか、これ。
調べてないけど、過去、こんなのないでしょ?

それから、
順位戦A級リーグ。

6回戦が始まったけど、5回戦までの成績。

これがびっくりだけど、5人が3勝2敗。そして残りの5人が2勝3敗。

これも絶対に珍しいはず。

さらに、B級1組。

8局か9局終わった時点。

一番手は井上八段の6勝3敗。他、成績優秀なのは、5勝3敗が3人。
一番苦しいのは山崎七段の3勝6敗。他には3勝6敗がもう1人、3勝5敗が2人。
あとは、5勝4敗が1人と4勝4敗が4人。

つまり一番優秀な人でも3敗。一番だめな人でも3勝。
真ん中に団子です。

ファンにとってはたまらない状況。

こうやって、挑戦や昇級にはえらい努力と根性が要る。

そこまで行くのに疲れちゃう。

それに比べると、タイトル保持者は悠然として待っていられる。

もちろんのんきに遊んでいられるわけではないけど。

さあ、こんな大混戦モードの将棋界だけど、
タイトルということになると、

もちろん羽生四冠が寡占状態。
あとの3つを1つずつ3人が。

ということで、今日から新潟の「龍言」で始まった竜王戦第六局

いろんな情報をリアルタイムで伝えてくれる竜王戦中継plusでは中村九段の言葉が紹介されています
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衛星放送に出演した立会人の中村九段は「龍言での立ち会いは、渡辺さんが竜王位を獲得した一局。今年度の王座戦第3局で羽生さんが防衛した一局。両者にとって縁起のよい立会人です」と笑顔で話しました。また「渡辺さんは将棋界の代表としての責任感を強く持っています。マスコミにも協力的ですし、自分の胸中をすべてさらけ出しています。立派ですよ。頑張っています」と語りました。
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先日の竜王戦第四局大盤解説会でも解説を努めてくれた中村九段、歯切れがよくいい感じです。

「担当の仲居さん」の紹介、そしてうるさいので仕方なく「鴨追い出し作戦」もなかなかの記事です。
ほんと中継スタッフ、がんばってくれています!

さて、こんな大混戦モードの棋界において、羽生挑戦者が勝って、タイトルに関しては、寡占、独占状態をますます深めていくのか。
はたまた、渡辺竜王がここを凌ぎ、最終局にも勝って、羽生独占に待ったをかけ、さらに、タイトル保持までもを大混戦モードにしていくのか。

どちらが勝っても永世竜王位ということもあり、一般メディアも詰め掛けているようだし、いろんな意味で見逃せない天王山の第六局。

急戦矢倉のようですね。一手一手ドキドキします。

いやあ、仕事どころではありません。
コメント
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