ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

大野ストリングス愛好会第15回発表会@平成大野屋・平蔵

2017年11月06日 20時04分38秒 | 演奏会
11月5日(日)に平成大野屋・平蔵で行われた大野ストリングス愛好会第15回発表会にエキストラで参加させていただきました.



前日の土曜日から一夜漬けの猛練習.
バイオリンの松谷先生の指導をうけて,曲の質がどんどん向上.
この練習前にコンマスが「この半年間やってきたことを全て忘れて先生の指導を受けましょう!」と本気なのか冗談なのか分からない話?
一同大爆笑.
プロの先生の教えは,とても勉強になります.



まずは,ドボルザークの弦楽セレナーデより第1楽章
冒頭のビオラの刻みの和音が決まり,安心して気持ちよく2ndやVcが歌えます.
最後にチェロが遠い昔を懐かしむようなメロディーを奏でる.
渋いメロディーを作る名人のドボルザークらしい旋律.
そこがチェリストにとって,たまらなくいい.
至福の時でした.

2曲目はメンデルスゾーンの弦楽のためのシンフォニア第2番
第1楽章は明るく元気がいい.
メンデルスゾーン13歳の時の作品らしく,若さと勢いが全開.
奏者もノリノリで,いつの間にかスピードアップ.
曲の始めのテンポと最後のテンポがいつも違うのはご愛嬌.

第楽章は一転して荘厳なフーガ.
バッハのような古典の雰囲気.
長いスラーで細かい音を出すのが難しかった.
とても13歳の子供が書いた曲とは思えない成熟したメロディーのフーガ.
地味だけれども,しっとりした名旋律.

第3楽章は,これまた元気いっぱい.
低音は長い休みが多く,数え間違えると途中から入りにくい.
緊張しながら休みをカウントしていました.



3曲目はバッハのピアノ協奏曲第1番より第2,3楽章
第1楽章は昨年の発表会で演奏済み.
2年がかりで全楽章の演奏です.
いかにもバッハらしい重厚な響き.
バッハのいろいろな要素が詰まった密度の高い曲.
ピアニストもオーケストラも真剣勝負で真向からバッハと格闘しました.
これも名曲中の名曲.



最後にハイドンの交響曲第83番「めんどり」.
この曲の冒頭は,ベートーベンのような激しさ.
スフォルツァンドを目いっぱい効かせて,激しく刻みました.
この曲のお気に入りは,第3楽章のメヌエット.
とても楽しく愛らしいは舞曲.
そして,フィナーレも強烈な忙しさ.
汗だくで完全燃焼.



大野の街にバッハやハイドンが響く素敵な時間.
この時間を皆さまと共有でき,とても幸せな時間を過ごすことができました.