ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

新入生歓迎コンサート@松雲会館

2009年04月29日 18時43分53秒 | 室内管弦楽団
4月27日(月)に松雲会館(学生寮)で新入生歓迎コンサートが開催されました.
前半は吹奏楽部,後半は室内管弦楽団が,新しく1年生になった寮生の前で演奏を披露しました.

迫力のあるサウンドの吹奏楽部,しなやかな感性が光る室内管弦楽団です.

              

最近のカリキュラムでは,講義や実習がタイトなスケジュールで組まれており,学生さんも課外活動まで,なかなか手がまわらないかも知れません.

しかし,学生時代に課外活動で身に付けた技術や感性は,体育会系・文化系クラブのいずれにおいても,一生の宝物になります.
学生時代に勉学のみならず,+アルファーの楽しみを知ることで,豊かな人生が広がると思います.

新入生の皆さん,是非,室内管弦楽団に入部しましょう.
(ヴァイオリンやチェロは怖くありませんよ.ほとんどの部員が,弦楽器の初心者ですよ.安心してください.)

当日の演奏から1曲だけですが,動画でお届けします.


ヘンデル作曲の“Ombra mai fu”.



(動画のブログへの貼り付けは初挑戦でしたが,意外と簡単で助かりました.)

黒らうめん@十二代目・助屋

2009年04月28日 18時08分33秒 | 北陸ラーメン大学
先日,女医でタレントの西川史子先生があるテレビ番組でラーメンを食べているのをたまたま見た.
「セレブはラーメンなんか食べないのよ」というお決まりのキャラを演じていたのは,どうでもいい.
なんだかんだ言って面白かったのは,「ラーメンには食事のフルコースが含まれている」と言っていたこと.

フルコースの前菜で出てくる野菜やスープがラーメンにはあるでしょう.
ラーメンには,フルコースでメインとなるお肉も入っているでしょう.
パスタのかわりに,麺が入っているでしょう.
ラーメンって,フルコースのお料理の要素が全部並んでいるのよ.

西川先生はつっこまれ役を演じていたので,この発言にはかなり無理があるのは承知だ.
でもなかなか鋭い指摘かも知れない.

金沢の高岡町にある十二代目・助屋の「黒らうめん」を食べた時,これぞフルコースの要素が凝縮したラーメンだと思った.

まず,てんこ盛りの生キャベツの千切りが目をひく.
湯通しや炒めたキャベツではない.
とんかつ屋で出てくるようなシャキシャキの生キャベツが,アツアツのラーメンに山盛りでのっている.
このキャベツは意外と甘く,味や食感は濃厚なラーメンに合わなくはないかも?
フルコースで言えば,立派な野菜サラダのanti pastoだ.

このラーメンのスープは豚骨ベース.
結構,脂濃くてトロリとしてクリーミー.
相当煮込んでいるようで重たいが,獣臭は抑えられている.
これに馬油にザラザラのコショウ風味の香辛料がブレンドされた褐色の液体がアクセントを添えている.
この黒い油が「黒らうめん」と呼ばれるゆえん.
シチューのような濃厚なスープは,フルコースのprimo piattoにもよく顔を出す.

チャーシューはバラ肉系で,しっかりと煮込まれている.
薄めにカットされているが,白身の割合が高く少しくどい.
グッとくる肉料理はsecondo piattoだ.

麺はストレートの細麺.
固め,普通,やわらかめと,茹で具合を注文できる.
博多直送の極細麺という話.
こってりスープによく絡んだカルボラーナ風?

キクラゲや刻みネギも脇役(dessert)で入っていたけれど,山盛りのキャベツに圧倒されて,存在感が薄かった.

ラーメンとフルコースの相関は,意外と当たっているかもしれない.









ラ・フォル・ジュルネ金沢09ピアノマラソン@野々市フォルテ

2009年04月25日 19時37分19秒 | 演奏会
モーツァルトのピアノ作品41曲をリレー形式で全曲演奏するモーツァルト・ピアノマラソン.
オーディションを通過した一般市民が週末の街角でモーツァルトの音楽を奏でます.
今年のラ・フォル・ジュルネ金沢のプレ・イベントとして,3月から金沢とその近郊の町で開催されています.

ラ・フォル・ジュルネ金沢の幕開けも間直にせまった4月25日(土),野々市町文化会館フォルテでピアノマラソンが開催されました.

         

当日はあいにくの雨にもかかわらず,多くの聴衆が集まり,会場の小ホールはほぼ満席に近い状態でした.

1曲目は「ピアノソナタ第17番ニ長調 K.576」.
この曲は,テレビの「のだめヨーロッパ編」で使われた曲です.

ブルターニュの伯爵ブノワ家のお城で,のだめが初リサイタルを開きました.
そのリサイタルで,のだめは「きらきら星」の次にガラリと雰囲気が異なるこの曲を演奏しました.

その時の千秋の独白はこうです.

“バッハを想わせるバロック的対位法.
難解な曲.
普通なら違う旋律が出てくるだろうことろで,第一主題と同じものが・・・.

やっと違う旋律が出てきたと思えばすぐに消え,どうするんだと惑わせておいて,あっさりとまとめる.

そのバランス感覚,モーツァルトって理論でどうこう言える相手じゃないんだなぁ.

あいつ(のだめ)はそこまで分かって弾いている.
これが初めてのリサイタルだなんて・・・.”

二ノ宮知子の原作15巻では,この場面でのだめは17番ではなく,モーツァルト最後のピアノソナタの18番を弾いています.
インベンションのような難解な18番よりも,テレビでは耳に優しい17番を使ったのでしょう.

この曲を聴くと,のだめのドラマ放送にワクワクしていた頃のことを思い出します.

2曲目は「ピアノソナタ第9番ニ長調 K.311」.
この曲はモーツァルトがミュンヘンで出会った美しく才長けたフライジンガー姉妹の一人ヨゼファの委託により作曲されました.

アレグロ・コン・スピリトのさっそうとした第1楽章.
優美で輝かしいロンドの終楽章.
美人から作曲を頼まれて,モーツァルトは張り切ってこの曲を書いたのでしょう.
魔笛の最後のパパゲーノとパパゲーナの愛の二重唱を想わせる明るい曲です.

若くて力強い中学三年生が,曇りのない幸せなムードを存分に音で表現していました.

3曲目は「四手のためのソナタ ハ長調 K.521」より第1楽章.
かわいらしい姉妹による連弾でした.
小学生の妹が上のパートを,のびのびと歌っていました.
中学生のお姉さんが下のパートでしっかりと可憐な妹をサポートしていました.
仲のよい姉妹らしく,ぴったりとふたりの息があっていました.

         

最後に,「ピアノソナタ第10番 ハ長調 K.330」.
この1ケ月のピアノマラソンで,この曲を聴くのはこれが3回目です.
この名曲が広く愛されていることが,よく分かります.
パワーを押さえて,ピアノの柔らかな響きを大切にした演奏でした.

         

モーツァルト・ピアノマラソンはラ・フォル・ジュルネ金沢のプレ・イベントの無料公演です.
どの演奏会も内容は大変充実しており,毎回気軽にとても楽しく音楽を楽しむことが出来ました.




石川県ジュニアオーケストラ第15回定期演奏会

2009年04月22日 12時42分20秒 | 演奏会
3月29日(日)に石川県ジュニアオーケストラの第15回定期演奏会が県立音楽堂コンサートホールで開かれました.

金沢には子供の大きなオケが2つあります.
その一つがこのジュニア・オケで,もうひとつが石川ユース・オケです.
このジュニア・オケはスズキメソッドの生徒さんが主流だという話を聞いたことがあります.

今年の11月に室内管弦楽団と石川ユースの合同コンサートが予定されているので,子供のオーケストラってどんな感じなのか,探りを入れたくて聴きにいきました.

プログラムによると,
「このオーケストラは県下の児童・生徒のオーケストラ活動の振興と底辺の拡大を目的に1994年に結成されました.
毎年1回の定期演奏会を開催するほか,オーケストラアンサンブル金沢,OEKエンジェルコーラスとのジョイントコンサートでも活躍しています.
地元の音楽指導者をはじめ,ギドン・クレーメル,五嶋みどり,サー・サイモン・ラトル,安永徹をはじめとするベルリン・フィルのメンバーなどによる指導を受けています.」(一部抜粋)
という紹介文.

開演前にステージ正面のオルガンの演奏台でトロンボーンとチューバによる5重奏.
ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」.
トロンボーンの高い音に伸びがあってきれいでした.

開演のベルが鳴ると,オケのメンバーがステージに登場.
ゾロゾロと沢山のちびっ子が楽器を抱えてステージに入ってきます.

Vnは30人以上はいます.
ピアノとバイオリンは習っている子が多いからなぁー.
Vnパートの最後尾には,こまフィルでもお世話になっている坂口真紀先生がにらみを効かせながら弾いています.

Vaは5人.全員,昔ジュニアだったの方々のようです.
Vaは楽器も大きいので子供には難しい.
子供のころにVnをやっていた人が,学生になってVaに転向するパターンが圧倒的に多く,プロで活躍されているVa奏者も,ほとんどVn出身者.

Vcは4人のジュニア.全員分数楽器のようです.
その後ろに,OEKのカンタさん,大沢さん,フリーのソリストの細川文さんが並んでいました.
こりゃ,超豪華なエキストラ.この3人に背中からにらまれたら,アマオケの大人チェリストだったら,ビビッて自分の音出せないかも・・・.

金管もTb5人,Hr7人と大人数.
金管は体力いるので,OEKのメンバーも混じっていたような・・・.

1曲目はモーツァルトの「ディヴェルティメント K.138」.
このディヴェルティメントは3曲セットになっています.
GWに開催されるラ・フォル・ジュルネ金沢で,石川,福井,富山のジュニア・オケがそれぞれ1曲ずつ演奏する予定です.

2,3曲目は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のメドレー.
小さな子供とは思えない迫力があり,大人数オケならではの楽しさでした.
チェロのソロなども,なかなか堂々としていました.

後半に入り,4曲目はベートーベンの「運命」より第1楽章.
アンサンブルが乱れることなく,整然とまとまっていました.
きっと,あわせる練習しこたまやったんだろうな.

5曲目はクーセヴィツキーの「コントラバス協奏曲」より第3楽章.
ジュニア・オケのOBで東京藝術大学で勉強している岡本潤さんがソロ.
コントラバスとは思えない甘い響きが素敵でした.
5月の北陸新人登龍門コンサートでも演奏するとのこと.
期待の新人です.

最後にシベリウスの「フィンランディア」.
パーカッションがやたら格好良かったです.

子供のオケも大人顔負けです.

11月のユースとの合同コンサートも,このジュニア・オケの熱演に負けないよう頑張りましょう.







黒香味ラーメン・煮たまご@侍の侍(近江町いちば館)

2009年04月20日 20時42分45秒 | 北陸ラーメン大学
従来から金沢の庶民の台所として知られている近江町市場.
この市場の再開発の目玉として,武蔵交差点の一角に地上5階地下1階の「近江町いちば館」が4月16日にグランドオープンした.
魚介や青果を扱う古きよき近江町らしいお店も軒を連ねているが,このビルにはおしゃれな飲食店や個性的な専門店も入っている.

その地下1階に「金沢流和風とんこつ」を看板に掲げるラーメン屋「侍の侍」が入った.

オープンして最初の週末で大混雑が予想されたけれど,天気も良かったし,たまには人ごみで賑やかな町の雰囲気を感じるのもいいかなということで,MTBをかっ飛ばして行ってみた.

いちば館の入り口付近では,何やら音楽やショーなどのイベントが行われていて黒山の人だかり.
お祭りムードで盛り上がっている様子だが,ただでさえ混雑しているのでなかなか人の列が進まない.
入り口にたどり着くまで大変である.

人ごみをかきわけ,エスカレーターで地下に降りる.
日ごろ,郊外型の巨大ショッピングセンターに通い慣れた目で見ると,この「いちば館」は意外と狭い.

お目当てのラーメン屋へ一目散.
げぇ~,案の定,店の前には長い行列が出来ている.

行列の先には,大嫌いな食券の自販機があるではないか.
しかも,これ結構複雑.
自分が自販機の前に立つ前に,先に操作しているお客の肩ごしから,背のびして操作法をチェックする.

まず,初期画面でオススメ,あっさり,こってりなどスープの味の好みを選択する.
タッチパネルで好みの味を選択すると,次の画面に移行する.

次の画面では,たまご,チャーシュー,ねぎなどトッピングが組み合わされたラーメンが数種類,画面に並ぶ.
たまご・チャーシューにしようか,メンマ・ねぎにしようか?
この画面を見ると,本当に迷う.


多くのお客は,ここで時間を費やす.

自分の好みのラーメンを選ぶと,次に,麺の茹で加減まで指定できる.
自分の食券には,麺固めとか,柔らかめとかまで印字されている.

この券売機,飛行機の自動チェックイン機みたい.

タッチパネルを3枚くらい操作して,やっと精算画面.
もしここで,値段が気に入らなかったら,またふり出しに戻って,タッチパネルを操作することになる.

客の好みに忠実なのはいいけれど,これじゃ食券買うのに時間がかかり、行列が出来るわけだ.

「黒香味ラーメン」は紅色の丼に入っている「オサレな」ラーメン.
臭みのないあっさり豚骨スープと魚介系スープのミックスが金沢風豚骨らしい.
このスープの上に,褐色のこがしマー油がたっぷりと浮いている.
かなりの量で,一見,醤油ラーメンかと勘違いするくらいだ.
焦がした油の香りがとても香ばしい.

ストレートの細麺とキクラゲは,シャキシャキして歯ごたえ良好.

チャーシューは煮豚っぽいあっさり味の肉が一枚.
赤身中心で,くどくない.

煮たまごは,半分に切られることなく,1個ゴロンと入っている.
茶色っぽい色の味付きたまごだが,スープのこがし油の風味が強烈なインパクトなので,味玉の風味はほとんど分からず.
普通の白いゆでたまごでもいいんじゃない,って感じ.

ラーメン屋を出ると,いちば館のどこの飲食店も長蛇の列.
とくに,回転寿司屋の店の前には,信じられない数の人が並んでいた.

近江町に来るなら,やっぱり新鮮なお寿司食べなきゃ.
次はラーメン屋ではなく,寿司屋に入ろうと思った.