11月28日(日)に平成大野屋「平蔵」でストリングス愛好会の発表会(演奏会)が開かれた.
チェロの賛助で弾かせて頂きました.
演奏会場の「平蔵」とは,昭和初期に織物倉庫として使われ,平成10年に国の登録文化財に登録された木造瓦葺二階建ての建物.
これをまちなか観光拠点施設として大野市が整備した.
平成12年度には,蔵を多目的ホール「平蔵」として整備し,ミニコンサートや講演会などに利用されている.
大野市の街並みは,昔話に出てくるような日本の伝統的な雰囲気の街並み.
情緒たっぷりの街の,こんな古風で素敵なホールで演奏出来るなんて,夢のようなこと.
建物の内部も,とってもシック.
ここで,Mozart,VivaldiやHaydnのような古典音楽を奏でれば,どんな演奏でもいい感じで聴こえてきそう.
演奏会前日は,13時から21時半まで猛練習.
(ボクは金沢でラボの同窓会があったので,途中で抜け出したけれど・・・.)
次の写真はVivaldiの「4本のVnとVcのための協奏曲」のリハーサルの様子(↓).
ソリストの4人のバイオリニストが,オケの前にズラリと並ぶ.
(ちなみに,このソリスト4人は,全員ものすごく美人.
背中からの写真だと,美人なのが分からず,残念デス・・・.)
面白いことに,この合奏団でVivaldiを演奏する時は,Tutti奏者もイスなし.
立ってVnを弾くと,姿勢もよくなるし,体で楽器を鳴らせる.
イスに座って弾くよりも,音が伸びるらしい.
この合奏団のコンマスのこだわり.
古典音楽を演奏するスタイルとして,最近流行しているかも?
この協奏曲では,ある時は独奏,ある時は2台,さらには4台で交互にソロパートの旋律を受け継ぎつつ,入れ替わり現れては消えることを,うねるように繰り返す.
このため,この協奏曲は切なく幻想的であると同時に,華麗な即興曲とも言うべき性格を持っている.
(当日のプログラム・ノートより)
練習ではズレズレだった独奏バイオリンと伴奏チェロの呼吸も,本番では大きくズレることがなかったと思う.
この協奏曲のエンディングは,本当に明るくゴージャスな感じにまとまりました.
難しい曲だったので,達成感アリ.
(自画自賛?)
Haydnのニ長調のピアノ協奏曲の普段の練習では,ピアニストのスケジュールの関係で,なかなかとピアノと合わせることが出来なかった.
合奏練習では,いつもオケパートだけを切り貼りのような形で練習をしていた.
だから,本番ではソロが鳴っている間の休みの小節を数えるのに必死.
さらに,指揮者がいないオケなので,独奏ピアノとTuttiの受け渡しが簡単ではない.
冷や汗をダラダラかきながら,必死で「イチとぉ,ニィとぉ」と休みの小節をひたすら数える.
そして,まわりの雰囲気を感じながらエイと音を出す.
疲れたけれど,「緊張感」のある演奏になったと思います.
ちなみに,当日のピアノ独奏者は,気さくでかわいらしい女の子.
てっきり地元の中学生か高校生だと思っていた.
そこで,演奏会終了後に「高校生で学校の授業も忙しいのに,ピアノの練習大変ですね?」と何の疑いもなく言ってしまった.
すると「私,25歳です.」とやんわりと言われた.
(大量の冷や汗.かなり気マズイ雰囲気.)
大学でピアノを専攻し,今は大野市でオカリナも教えているらしい.
何でもアリの天真爛漫なピアニスト.
Haydnの交響曲第100番「軍隊」.
普段は,大野市の吹奏楽団でトランペットを吹いているラッパ吹きが大活躍.
話を聞くと,吹奏楽と管弦楽のトランペットの違いに頭を抱えていた.
記譜,音量,バランス,Haydn独特の信号音のような吹き方など,吹奏楽団と管弦楽団のトランペットの違いは山ほどあるらしい.
でも,本番では何事もなかったように堂々と吹いていたところはサスガです.
この日のthe top of the creamは,何と言ってもMozartのK.138.
1st Vnがとても伸びやか.
鬼のように難しい2nd Vnもビシッと決まっていた.
光と影の対比も鮮やか.
この曲が持つ素晴らしさも確かにある.
それを差し引いても,第一楽章だけはミューズが降りてきたような演奏.
チェロで伴奏しながら背筋がゾクゾク.
コンマスも同じように感じていたようす.
演奏会の最後,客席からの暖かい拍手の応じて,K.138の第一楽章をアンコールとして演奏した.
それは,「平蔵」に幸せが満ちた瞬間だった.
(プログラム)
Mozart ディヴェルティメント へ長調 K.138
Vivaldi バイオリン協奏曲「四季」第1番「春」
Vivaldi 協奏曲「調和の霊感」第1番 ニ長調
Haydn ピアノ協奏曲 ニ長調
Haydn 交響曲第100番「軍隊」
(アンコール)
Mozart ディヴェルティメント K.138より 第一楽章
チェロの賛助で弾かせて頂きました.
演奏会場の「平蔵」とは,昭和初期に織物倉庫として使われ,平成10年に国の登録文化財に登録された木造瓦葺二階建ての建物.
これをまちなか観光拠点施設として大野市が整備した.
平成12年度には,蔵を多目的ホール「平蔵」として整備し,ミニコンサートや講演会などに利用されている.
大野市の街並みは,昔話に出てくるような日本の伝統的な雰囲気の街並み.
情緒たっぷりの街の,こんな古風で素敵なホールで演奏出来るなんて,夢のようなこと.
建物の内部も,とってもシック.
ここで,Mozart,VivaldiやHaydnのような古典音楽を奏でれば,どんな演奏でもいい感じで聴こえてきそう.
演奏会前日は,13時から21時半まで猛練習.
(ボクは金沢でラボの同窓会があったので,途中で抜け出したけれど・・・.)
次の写真はVivaldiの「4本のVnとVcのための協奏曲」のリハーサルの様子(↓).
ソリストの4人のバイオリニストが,オケの前にズラリと並ぶ.
(ちなみに,このソリスト4人は,全員ものすごく美人.
背中からの写真だと,美人なのが分からず,残念デス・・・.)
面白いことに,この合奏団でVivaldiを演奏する時は,Tutti奏者もイスなし.
立ってVnを弾くと,姿勢もよくなるし,体で楽器を鳴らせる.
イスに座って弾くよりも,音が伸びるらしい.
この合奏団のコンマスのこだわり.
古典音楽を演奏するスタイルとして,最近流行しているかも?
この協奏曲では,ある時は独奏,ある時は2台,さらには4台で交互にソロパートの旋律を受け継ぎつつ,入れ替わり現れては消えることを,うねるように繰り返す.
このため,この協奏曲は切なく幻想的であると同時に,華麗な即興曲とも言うべき性格を持っている.
(当日のプログラム・ノートより)
練習ではズレズレだった独奏バイオリンと伴奏チェロの呼吸も,本番では大きくズレることがなかったと思う.
この協奏曲のエンディングは,本当に明るくゴージャスな感じにまとまりました.
難しい曲だったので,達成感アリ.
(自画自賛?)
Haydnのニ長調のピアノ協奏曲の普段の練習では,ピアニストのスケジュールの関係で,なかなかとピアノと合わせることが出来なかった.
合奏練習では,いつもオケパートだけを切り貼りのような形で練習をしていた.
だから,本番ではソロが鳴っている間の休みの小節を数えるのに必死.
さらに,指揮者がいないオケなので,独奏ピアノとTuttiの受け渡しが簡単ではない.
冷や汗をダラダラかきながら,必死で「イチとぉ,ニィとぉ」と休みの小節をひたすら数える.
そして,まわりの雰囲気を感じながらエイと音を出す.
疲れたけれど,「緊張感」のある演奏になったと思います.
ちなみに,当日のピアノ独奏者は,気さくでかわいらしい女の子.
てっきり地元の中学生か高校生だと思っていた.
そこで,演奏会終了後に「高校生で学校の授業も忙しいのに,ピアノの練習大変ですね?」と何の疑いもなく言ってしまった.
すると「私,25歳です.」とやんわりと言われた.
(大量の冷や汗.かなり気マズイ雰囲気.)
大学でピアノを専攻し,今は大野市でオカリナも教えているらしい.
何でもアリの天真爛漫なピアニスト.
Haydnの交響曲第100番「軍隊」.
普段は,大野市の吹奏楽団でトランペットを吹いているラッパ吹きが大活躍.
話を聞くと,吹奏楽と管弦楽のトランペットの違いに頭を抱えていた.
記譜,音量,バランス,Haydn独特の信号音のような吹き方など,吹奏楽団と管弦楽団のトランペットの違いは山ほどあるらしい.
でも,本番では何事もなかったように堂々と吹いていたところはサスガです.
この日のthe top of the creamは,何と言ってもMozartのK.138.
1st Vnがとても伸びやか.
鬼のように難しい2nd Vnもビシッと決まっていた.
光と影の対比も鮮やか.
この曲が持つ素晴らしさも確かにある.
それを差し引いても,第一楽章だけはミューズが降りてきたような演奏.
チェロで伴奏しながら背筋がゾクゾク.
コンマスも同じように感じていたようす.
演奏会の最後,客席からの暖かい拍手の応じて,K.138の第一楽章をアンコールとして演奏した.
それは,「平蔵」に幸せが満ちた瞬間だった.
(プログラム)
Mozart ディヴェルティメント へ長調 K.138
Vivaldi バイオリン協奏曲「四季」第1番「春」
Vivaldi 協奏曲「調和の霊感」第1番 ニ長調
Haydn ピアノ協奏曲 ニ長調
Haydn 交響曲第100番「軍隊」
(アンコール)
Mozart ディヴェルティメント K.138より 第一楽章