ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

2017アメリカ研修報告会兼ガイダンス

2018年03月14日 19時47分10秒 | First Penguin Stories
2017年薬学部アメリカ研修の報告会と次年度の研修のガイダンスを兼ねたプレゼン発表会を行いました.
次の夏休みにUCRに行ってみようかなぁ~と考えている5年生が集合.
6年生の先輩のアメリカ研修の体験談に耳を傾けていました.



プレゼンの後に質問タイム.
Homestayでのトラブルは?治安は大丈夫?一番楽しかったことと一番大変だったことは?などなど.

一番大変だったことは?

Linda先生のEnglish class.

う~む,よく分かります.
毎日大量の宿題が出ていたからね.

一番楽しかったことは?

アメリカでも日本でも患者を思いやる薬剤師の気持ち,
言葉や文化が違っても人として理解できること,
そして,数えきれない思い出のすべて.

次の夏もFirst Penguinに続いて活発なアメリカ研修を送って欲しいものです.








アメリカ研修ポスター発表@学園祭2017(北陸大学)

2017年10月07日 17時01分41秒 | First Penguin Stories
本日は学園祭.
夏休み中に行われたGlobal Programのポスター展が行われていました.



研修先の国は,カンボジア,韓国,中国,アメリカなど.



1)慶南大学
2)日中正常化45執念記念事業大学生訪中団
3)中国現代社会・経済・文化研修班
4)カンボジアにおける紛争後の国つくりと日本の国際貢献
5)臨床薬学先進国アメリカに学ぶ臨床薬剤師像と日米医療事情の比較
6)日中韓三カ国薬学部による薬学合同教育プログラム
7)卓球班
8)中国伝統医薬研修班
9)大学教職員団
10)バスケットボール班
など多彩.



First Penguinsたちのアメリカ研修ポスターも展示.
力作です.



研修は8月だったけれど,遠い昔のような気がする.
今となっては懐かしさを感じる怒涛のスケジュール.
何かと忙しい毎日だったなぁ~.



アメリカの薬局,製薬企業,教育制度,病院など日米の比較をしっかりとまとめてあります.



初めてのHomestayも,学生時代の宝物のひとつ.



三大学のメンバーも,しっかりとポスターを作りこんでいました.
このメンバーも,6年生になったらアメリカ研修に行きましょう.
First Penguinsに続け!


First Penguins Receive Certificate

2017年08月27日 15時30分40秒 | First Penguin Stories
アメリカ研修の最終日はプレゼン発表会.



UCRの短期留学プログラムでは,参加者全員がpptを使って10分間の英語プレゼンを行います.
そのプレゼンをUCRのインストラクターが評価します.
その評価に基づいて,修了証書が出る?出ない?が決まります.

プレゼンの構成は,Introduction,Body,Conclusionの三部構成.
Bodyには6つのトピックスを盛り込み,それぞれ日米比較をすることが課題.

例えば,日米の薬剤師の役割について,調剤業務の分業について,薬学教育制度の違いについて,医療制度の違いについて,retail薬剤師の違いについて,などの薬学専門分野から3つ.
それと,ホームステイや食べ物,映画,気候,宗教,カルチャーなどの日米比較を,自由テーマで3つ.



アメリカ研修に出発する直前に,First Penguinsはpptを使った卒論のFinal defenceをすでに終えています.
First Penguinsたちは,プレゼンには多くの経験を積んでいます.

プログラム担当のNickさんやインストラクターのLindaさん,ホームステイ担当のKimさんも発表会にお集まりいただき,熱心に発表を聴いて下さいました.



学生らしい感性や視点で選んだ6つのテーマのプレゼンは,事実や論理の羅列にとどまらず,ユーモアやウイットを織り交ぜた素晴らしいもの.
Linda先生の授業では寝てしまったかもしれませんが,家に帰ってからは寝ずに宿題やプレゼンの準備をしていたようです(???).
説得力が十分あり,なるほどと納得できる内容でした.
笑いと,すこしばかりの涙が感動的.



First Penguinsたちは高い評価を受けて,全員無事に修了証書を受け取りました.



最後に,ガチでアメリカ式の授業でお決まりの大量の宿題を出し,4回しか授業がないのにプレゼンの指導するのは難しいとシャペロンにグチり,早口の英語でビシバシと学生を指導し続けたLinda先生に学生代表からプレゼント.

Linda先生の初回の英語の授業を参観して,これから10日間のアメリカ研修はどうなるんだ?やっていけるか?とハラハラしたことも事実.
でも,First penguinsは見事にやってのけました.
They made it brilliantly.

厳しさは,決して意地悪ではない.
善意あふれた厳しさを乗り越えることで,First Penguinsたちは多くの自信と達成感を感じたと思います.
Thank you, Linda先生.



修了証書をもって,全員で記念撮影.
新たなUCR Familyのメンバーです.

プログラムに関わったシャペロンもgreat workをたたえられて,学生を一緒に修了証書をいただく.
いい記念になりました.



あっという間の10日間.
このプログラムが,First Penguinsたちの今後のキャリアに何らかのきっかっけやインパクトを与えることができたかなぁ~?

紺碧の空に輝きを放ち続けるカリフォルニアの太陽.
第1回目の薬学部アメリカ研修が,First Penguinsたちの心の中で輝き続ける存在であり続けて欲しいものです.


First Penguins Visit Par Pharmaceutical and Western University

2017年08月25日 17時26分34秒 | First Penguin Stories
今日は製薬会社とウエスタン大学の見学です.
朝早くにUCRを出発したのですが,フリーウエイが大渋滞.
片側6車線ある高速道路が慢性的に渋滞するとは,やはりアメリカは車大国です.

左側の有料のFast Laneに入れば大渋滞も何のその.
でも,Fast Laneは入る前に大渋滞だったので,普通のレーンを走ってしまう.
そのうちに,Fast Laneに入りそびれて,大渋滞に巻き込まれました.



到着予定時間を大幅に遅れて,Irvine市にあるPar Pharmaceuticalへ.
全米4位のジェネリックの会社です.

ちなみに,アメリカの処方薬に占めるジェネリックの割合は90%.
医療保険会社が,低コストのジェネリックを使うよう指示しています.



まずは,製造ラインの見学です.(写真撮影は禁止.)
First Penguinsたちは,白衣,靴カバー,髪カバー,保護メガネを着けます.
エアシャワーをくぐって,窓越しに,最先端の製造機器を見せていただきました.

このとき合成していたジェネリック薬は,抗うつ薬のBupropion.
先発品に比べて持続性が格段と向上しています.

原末を顆粒化,錠剤化,コーティング化,印字化する工程を,詳しく説明していただき,じっくりと機械や社員の働く様子を見学.
顆粒化のプロセスが成功しないと,以後の工程でトラブルが頻発するらしく,これが一番重要.
規格から外れた製品は,専門の業者が処理するそうです.

コーティングが持続性に影響するので,慎重に製造方法を工夫している.
ちょっとでもこの工程でパラメーターが変わると,持続性が維持できない.

錠剤や印字する鋳型(mold)の見本もわざわざ見せていただきました.
薬剤学のいい実地勉強.

日本の会社見学よりも,丁寧で親切.
とてもありがたい経験です.



会社の概要の説明後,質疑応答.
持続性の工程で,大量の溶媒を使うので従業員の健康に細心の注意を払っているとか.
会社の近くのチャップマン大学と共同研究しているとか.
この工場には薬剤師が2~3名いるが,品質管理などの申請書類やら法律や規制をクリアするのに必要なペーパーワークをやっているとか.

日本では,医師がジェネリックを使いたがらない.
でも,アメリカは医師よりも,医療保険会社が薬の決定まで口を出す.
国民の健康よりも,医療ビジネスが優先されている.

Par Pharmaceuticalは,薬学に関わる次世代の教育に熱心な会社という印象.
異国の日本からの見学も気持ちよく受け入れてくれました.
とても広くて大きなgenerosityに感謝した会社見学でした.



お昼ごはんは,Laguna Beachでお弁当.
これぞカリフォルニアと思わせる美しい海岸線.



プライベートでのんびり訪れてみたいところ.



ここに連れてきてくれて,エドさんありがとう.



午後は,Western大学薬学部を訪問.
地図ではPomona市までは近そうに見えたけれど,実際に車で移動すると結構時間がかかる.
やはり,アメリカは広い.



Western大学のPharm.D.教育の目玉はBlock Education System.
1つの科目を集中的に勉強するシステム.
ほかのことに気を取られず効率よく勉強できるのがメリットらしい.
一科目に集中して勉強すると,息がつまりそう.
でも,学生からの人気も高い勉強法らしい.

アメリカの薬学部はgraduate school.
だからこそ出来るシステムで,日本の学部教育(undergraduate)には向かないと思う.
なんでもアメリカの教育方法を真似したがる文科省が,このBlock systemにどう反応するのか,ちょっと恐ろしい.

この大学では,午前中に講義を行い,午後からはグループワークで課題学習.
課題は,患者の症例研究(case study)を主に扱うらしい.
グループワークをやる前には,かなりの予習が必要との話.
形だけを真似してグループワークを取り入れようとする日本やりかた,ちょっと違う気がします.

講義室は壁全面にスクリーン.
日本では考えられないような教室のレイアウト.



グループワークに適しています.
でも,場所によっては先生の顔が見えなかったりするらしい.
そのため,毎日,席とりが激しいそうです.

競争社会のアメリカ.
席とりまでも,競争か?



我々のツアーに同行してくれた東邦大学と神戸学院大学の日本人留学生の2名とキャンパスで記念撮影.



First Penguinsの中からもPharm.D.に挑戦する人が出てきて欲しいものです.




First Penguins Observe Eclipse of Century

2017年08月22日 12時54分10秒 | First Penguin Stories
今日は1日中、薬学専門講義です。

午前中は、Alan Chin 先生の講義。
1限目は先週に引き続き、アメリカの薬剤師業務の説明。

カリフォルニア州司法省が運営している麻薬・覚醒剤の利用状況を確認する資料、予防接種を行う際のアンケートなどの資料、避妊指導に関する資料の実物のコピーを配布し、日本の薬剤師が行っていないアメリカのretail薬剤師の業務を様々な具体例を紹介しながら説明していただいた。

2限目は、アメリカで1年半前に導入されたばかりの最新の業務であるMTM(Medication Therapy Management)についての講義。
MTMでは、薬剤師は薬の相談以外に臨床系の相談も行うことが義務つけられた。
アメリカでも、昔は臨床薬剤師のみが行っていた業務だが、現在はすべての薬剤師に義務つけられたもの。
情報提供や退院後の服薬チェックなど多岐にわたる業務で、最先端のアメリカの薬剤師業務を学ぶことができました。



1限目と2限目の休憩時間に世紀の日食の観察。
99年ぶりらしい。
みんな、教室から飛び出して、紙に穴をあけて太陽の影を観察。



最初は、なかなか焦点が合わない。



試行錯誤しながら、紙と紙の距離を調整。
三日月形の太陽の影がくっきりと浮かびあがりました。



アメリカの北部ではTotal eclipseが見えたらしいが、ここは南カリフォルニア。
およそ65%くらいの日食でした。



午後は、Robert Ngo先生の講義。



肺高血圧症(Pulmonary Hypertension)に関する薬物治療について学んびました。
PHの症状、リスクファクター、治療薬、診断法などについての講義。
その後、どうして薬学を学ぶのかなどについてフレンドリーな雰囲気の中、先生と学生との意見交換を行いました。



なかなかユニークな先生でした。