ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

中国言語文化研修プログラム修了式@北京語言大学

2011年09月30日 19時32分01秒 | いってQ
9月30日(金)は北京語言大学の国際会議中心にて中国研修の修了式.
およそ1ケ月の短い期間だったけれど,中国語や英語の語学レッスン,文化研修や見学のコースを受講したので,コースの修了証書を授与される.
正式な単位ではないけれど,1ケ月間異国で頑張った証(あかし)だ.
孔子学院の院長先生から,学生ひとりひとりに修了証が手渡された.




日本だと,院長先生が壇に立っていて,学生が先生に証書をもらいに行くのが普通.
こちらでは(と言うか,そんなことしている時間が無かったためか),学生が一列に並んで院長先生の方が歩きながら,ちゃっちゃと証書を渡していた.
まあ,その方が早くて合理的なのですが・・・.



とりあえず全員無事に修了できてひと安心.
異国で事故や事件に巻き込まれなかったのが何よりデス.



修了証書をもらってから,中国語で歌を歌うことになっていた.
25人づつのグループに分かれ,それぞれ趣向を凝らして中国語を勉強した成果を披露.

第4班は「カエルの歌」を輪唱する計画.
カエルの歌はセリフも少ないので,難しい中国語の発音で苦しむこともない.
ゲロゲロゲロゲロ,グワグワグワ.
とカエルの鳴き声を擬音で歌っていればなんとかなるハズ.

留学生スタッフに「カエルの歌」の歌詞を中国語に翻訳してもらい,798芸術区などへ見学に行くバスの中で,何度か歌の練習をした.

練習では2部合唱も,まあまあサマになっていた.
でも,いざ本番になると,みんな恥ずかしがって声が出ない.

2部合唱のハズが,ダミ声の斉唱になってしまった・・・・.
いや~,最後の最後までいかにも4班らしかったデス.





餃子中華料理体験:中国文化研修プログラム

2011年09月29日 20時23分34秒 | いってQ
北京の正月に餃子は欠かせない.
祝い事の前に,家族総出で餃子(チャオツ)を作るのは,「交子(チャオツ)」と発音が一緒だからだ.
そこには,いい子に恵まれますように,子孫が繁栄しますようにという思いが込められている.
また,「角子(チャオツ:十銭)」と同音なのも,縁起がいいとされた.

餃子の歴史は,いつごろからなのだろうか?

千余年前の遺跡が発掘されたトルファンの唐墓から,碗に盛られた餃子が発見されている.
明代以前には,餃子は「粉角(フンチャオ)」「角児(チャオル)」「角子(チャオツ)」などと呼ばれ,北宋(960-1127)の宮廷祝賀宴にもラクダのコブ肉を使った餃子が出ていたという.

それ以前の晋(265-419)の時代にも「牢丸(ロウワン)」という餃子があった.
これは,生姜,葱,シナモン,八角を混ぜ合わせ,それを小麦粉で作った皮で包み,強火で蒸したもの.
現在では,これと全く同じものがネパールにある.
(勝見洋一,中国料理の迷宮,朝日文庫,p148より要約)


餃子は日本人にとって,馴染み深い中国料理.
それを自らの手で作ってみるプログラム.
食は文化.

研修室に行くと,小麦粉を練って固めたものが,あらかじめ準備されていた.



本当は,小麦粉をこねる作業が,餃子作りで一番大変.
以前,ラボに留学生がいた時に,セミナー室で小麦粉から餃子の皮を作った.
お昼に食べようと思って,11時ごろから作業を開始した.
この作業が想像以上に大変で,結局餃子にありつけたのは夕方の4時ごろになってしまった覚えがある.

このしんどい作業はプロがやってくれていた.
このプログラムで餃子作りの本当の山場を経験しないなんて,ちょっと安易デス.

それはさておき,この小麦粉の塊を棒で展ばす.
まず,料理長がお手本.





きれいな円形.
見事デス.

これで餡を包む.
本日の餡は,肉と白菜.





さっそく,1年生が餃子作りに挑戦.





料理の才能を発揮してプロ並みにきれいな餃子を作る人もいました.



でも,中にはこんな作品を作った学生も・・・.



餃子ではなくて,ゾウリとかタビみたい?

最後に,これを茹でて出来上がり.



餃子がメインの夕食会
皮がもっちりしていて美味しい.

いろいろな中国料理と一緒に,中国の食文化を楽しみました.
豪華な料理で,あれもこれも食べたいけれど,お腹に限界が・・・・.
満腹.
ごちそうさまデシタ.






サンザシ酥・糖火焼@稲香村

2011年09月29日 18時23分53秒 | お菓子
薬学部1年生の中国研修の宿舎の近くに,北京で有名なChinese sweetsの老舗があった.
美味しいお店だし,近かったので,「稲香村」にはよく行った.
稲香村レポートの第二弾デス.
(第一弾はclick here!

日本の和菓子のルーツは,中国のお菓子の影響を受けないわけがない.
中国のお菓子は日本人にとって珍しいけれど,どこか懐かしい感じがする.
日本の昭和の駄菓子に似たような雰囲気.
それが「稲香村」のお菓子をますます好きになった理由のひとつ.

日本ではあまり見かけないけれど,北京ではとてもポピュラーでよく見かけるサンザシ.
これを使った「サンザシ酥」.

それと,市内のあちらこちらの屋台で売られている北京名物「糖火焼」を食べてみた.



サンザシ(山査子)は学生時代に習った生薬に出てくる果実.
消化吸収を助ける漢方薬として使われるらしい.
もちろん,そんなことはキレイに忘れていた.

サンザシに飴をかけて串刺しにしたお菓子が,北京市内の至るところで売られている.



薬というよりは,完全にお菓子の原料の果実という印象.
そのサンザシのパイ(酥)なのだ.

油が多い中華料理を毎日食べて,少々胃袋がもたれ気味.
こういう時にこそ,消化を助けるサンザシを食べるべき.
サンザシ酥は美味しそうだし,胃薬にもなるし・・・.
まさに一石ニ鳥.



皮はmulti layerの西洋風のパイ生地とは違って一重です.
でも,食感はパリッとしてます.
お饅頭や団子のような柔らかさはなく,結構固いです.
酥の雰囲気が充分感じることができます.

中味は,甘さ控えめのクルミ味のような餡.
ちょっぴり果実の酸味がします.
氷砂糖のザクザクした食感が面白い.
甘くは無いけれど,結構お腹にズシンと来るインパクト有りました.




糖火焼は,日本の黒砂糖で作った黒饅頭みたいなものを想像していた.
全然違う.



まず,甘くない.
おこげの香ばしさを楽しむ焼菓子.
皮と餡に分かれているのではなく,全体がちょっぴりだけ甘い物質の固まり.
ボソッとした黒パンの団子.
あまり,お子様向けではないかも?



これも結構胃袋に重たいお菓子でした.








798芸術区@中国文化研修プログラム

2011年09月28日 19時49分55秒 | いってQ
798芸術区とは,旧ソ連や東ドイツの援助によって建てられた国営工場を再利用した芸術区.
798工場の跡地なので,こう呼ばれている.



広い敷地内には,むき出しの工場の建物が並んでいる.
そこに現代芸術のギャラリーやアトリエが入り込み,創造性豊かな空間を演出している.





評価が定まっていない前衛芸術を見ても,何だかなぁ~?
よく理解できないけれど,こういう雰囲気に浸るのも,現代の北京の勢いや空気を感じるためには必要なことかも?












中医薬博物館@北京中医薬大学

2011年09月27日 21時57分40秒 | いってQ
中医薬大学のキャンパスには,多種多様な学部が揃っている.
例えば,前臨床医療学部,臨床医療学部,中国薬理学部,針治療・灸治療学部,経営学部,中国漢語学部,国際学部,社会人学部,オンライン教育学部など.
さらに,中医学,中薬学,鍼灸推拿学,製薬工程学,公共衛生事業管理,工商管理(中薬企業),看護,医学英語,法科などの専攻学部が9つ.
また,大学院,成人教育部,エクステンション・センター,図書館,情報センター,中国医療歴史博物館,付属病院・国医堂などの施設がある.

それらのうち,中医薬博物館を見学.



日本では見る事が出来ない中医薬の原薬,標本がズラリと展示されている.
貴重なお宝ばかりで,とても贅沢な研修.
薬学生はかぶりつき.



東洋医学の歴史を展示しているフロアもあり,この博物館を丁寧に見て回るには,1日では足りないくらい.
質も量も高い.
多分,中医に関する展示では,世界一のレベルだと思う.



隣接する国医堂も,ほんのわずかだが見学.
(残念ながら,じっくり見学する時間がなかったのです.)

国医堂の建物の外には,順番待ちの患者さんの列がズラリ.
外で何日も並んで待って先生に診てもらうのが,こちらでは普通の光景らしい.
外で待っているだけで,病気が重くなってしまいそうなのだが・・・.

中医の先生は脈だけで診断するなど神秘的.
薬の調合も見学.
薬は,普通はお湯に煎じて服用するらしいデス.



中国で医者にかかる時は,完全前払い制.
デポジットを払って,そこから診断や治療に使った分を引き算していくとか.
だから,お金がない人は,病院にも行けない.

東洋医学は優れているが,医療制度は大きな疑問.