研究室の半年分の有機廃液の搬出日.
今回はシリカ3缶を含めて合計10缶.
うちの部屋にしては珍しく少ない量です.
昨年5月にGCMSを入れたので,以前のようにガンガンとクロマト流さなくても反応の結果がわかるようになった.
おかげで,無駄な単離操作を行わず,有機廃液の量はグンと減少.
また,院生が国試の勉強に集中したり,春節でお国に帰省したりで,実験室のアクティビティーも落ちているかも・・・?
貴重な資源である有機溶媒の無駄な使用が減って,なおかつ重要できれいなデータを出すこと.
これが,Green Chemistryを志向する現代の流れ.
廃液が少なかったのは,仕事量が落ちているのではなく,仕事がGreeeeeeenになったからだと,ボスには言っておきましょう.
ところで最近,よく使われる有機溶媒のひとつであるアセトニトリルが品薄状態であるという話を聞いた.
アセトニトリルは,自動車のダッシュボードなどに利用されるポリウレタンを合成する際の副生成物です.
未曾有の世界的不況で,自動車産業が低迷し,その影響でポリウレタンの需要が落ち,アセトニトリルが出来なくなっているということ.
化学合成やっている製薬会社は必死でアセトニトリルをかき集めているらしい.
「風が吹けば桶屋が儲かる」の逆パターン.
不況になったからと言って病気になる人が減ることはないので,製薬産業は不況に強い業種と言われていたけれど,不況の連鎖の落とし穴にはまりましたね.
ちなみに,うちの部屋で最近開発したアンチモン(Sb)化合物を使ったN-Arylationでも,アセトニトリルを使うと効率がいいんです.
せっかく面白い反応見つけても,アセトニトリルが入手しにくい状況だと,学会発表や論文でちょっと宣伝しにくいなぁ.
(もともと地味な研究ですが・・・.)
今回はシリカ3缶を含めて合計10缶.
うちの部屋にしては珍しく少ない量です.
昨年5月にGCMSを入れたので,以前のようにガンガンとクロマト流さなくても反応の結果がわかるようになった.
おかげで,無駄な単離操作を行わず,有機廃液の量はグンと減少.
また,院生が国試の勉強に集中したり,春節でお国に帰省したりで,実験室のアクティビティーも落ちているかも・・・?
貴重な資源である有機溶媒の無駄な使用が減って,なおかつ重要できれいなデータを出すこと.
これが,Green Chemistryを志向する現代の流れ.
廃液が少なかったのは,仕事量が落ちているのではなく,仕事がGreeeeeeenになったからだと,ボスには言っておきましょう.
ところで最近,よく使われる有機溶媒のひとつであるアセトニトリルが品薄状態であるという話を聞いた.
アセトニトリルは,自動車のダッシュボードなどに利用されるポリウレタンを合成する際の副生成物です.
未曾有の世界的不況で,自動車産業が低迷し,その影響でポリウレタンの需要が落ち,アセトニトリルが出来なくなっているということ.
化学合成やっている製薬会社は必死でアセトニトリルをかき集めているらしい.
「風が吹けば桶屋が儲かる」の逆パターン.
不況になったからと言って病気になる人が減ることはないので,製薬産業は不況に強い業種と言われていたけれど,不況の連鎖の落とし穴にはまりましたね.
ちなみに,うちの部屋で最近開発したアンチモン(Sb)化合物を使ったN-Arylationでも,アセトニトリルを使うと効率がいいんです.
せっかく面白い反応見つけても,アセトニトリルが入手しにくい状況だと,学会発表や論文でちょっと宣伝しにくいなぁ.
(もともと地味な研究ですが・・・.)