ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

1万メートルの上空から北アルプスを望む

2009年12月31日 10時57分55秒 | Weblog
年末年始の休暇に札幌へ.
2009年の11月にANAとAIR DOのコード・シェア便になってから小松⇔新千歳便に乗るのは初めて.
AIR DOのマスコットの白クマくん達がペイントされたB737-500.
白クマくんもかわいいが,機体も126席の小型機でかわいい.

          

小松空港を飛び立つと立山や剣岳などの北アルプスの山並みが眼下に広がる.
その遠くにはぼんやりと富士山も見える.

          

          

上空1万メートルから北アルプスを眺めると,日ごろの生活や仕事に忙殺をされていても,それは実はちっぽけなものだと感じる.
自然の雄大さに比べたら,人間の営みは取るに足らない.

と,その時だけはデッカイことを思う.
でも,地上に降りたら,またあくせくしてチッチャイ人間に戻ってしまう.
あれこれ忙しくて,悩みだらけ~.
やっぱり大変な毎日の連続.

だから,新年を迎えて気分をリセットして,新しい気持ちでシャキっとすることは大切.
昔の人の知恵ですね.







中華そば@富単

2009年12月30日 19時12分24秒 | 北陸ラーメン大学
金沢で行列が出来るラーメン屋のひとつとして,有松にある「富単」が有名.

          

本来は「つけ麺」で勝負しているお店だが,寒い時期を迎えて温かい「中華そば」もメニューに登場した.
まず,店内の券売機で食券を購入してから,店の中あるいは外で順番を待つ.
待っている間に,自分の順番が近づいてくる.
すると,店員さんがお客さんから食券を集めて厨房へ渡す.

行列に並びたくないので少し時間をずらしてお店に行くと,売り切れゴメンで食べられないこともしばしばある.
夜の部は営業していないので,なかなか行きづらい.
このように希少価値感をあおっているところも,お店の戦略のひとつでしょうか?

結構評判がよいお店なので,行って見たいとず~っと思っていた.
つい最近,やっと入る事ができました.

お店に一歩足を踏み入れると,魚と昆布を醤油で煮しめた和食系の料理屋を思わせるにおい.
ラーメン屋の雰囲気じゃないです.

中華そばというと,あっさり系のラーメンを連想する.
でも,ここの中華そばのスープは茶褐色.
超こってりなので,びっくり.

          

ドロドロと粘性が高く,泡が浮いている.
豚骨系の味がバックグランドにあるが,昆布とかつお節と醤油の味が強烈.
魚粉がザラザラと舌に残る.
甘くてしょっぱい.
例えは悪いが,どんべえのダシみたいな風味が強調されている.

麺はもっちり太麺.
ツルツルのやや縮れた角麺で迫力充分.
つけ麺の麺みたい.

「の」の字のなるとが,なかなかかわいらしい.
伝統的な中華そばのアイデンティティーを受け継いでいる.

          

はじめて「富単」で食べたけれど,なかなか美味しい.
さすが行列が出来るだけのことがあると感心しました.


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大盛りチャーシュー麺@翔龍(高岡)

2009年12月29日 18時57分07秒 | 北陸ラーメン大学
北海道の三大ご当地ラーメンと言えば,札幌の味噌,旭川の醤油,函館の塩,が有名だ.
(最近は室蘭のカレーラーメンも頑張っているとか?)
なかでも,「旭川ラーメン」はブラックで濃い醤油味のラーメンの代名詞として広く知られている.
この「旭川ラーメン」を北陸で味わいたい時,ボクは真っ先に高岡の「翔龍」へ行く.

          

限りなく黒に近い褐色のスープ.
これをひとくち,レンゲですする.
すると,深い醤油の香りと,ほんのりだが煮干系の魚介の風味が漂う.
この一口目の感覚がたまらないのだ.
スープの上には,うっすらとラードの層が浮いている.
ラードの甘みと醤油の塩辛さが調和して,味に不思議な奥行きが産まれる.
もちろん,ラードによるスープの保温効果も大きい.

麺は強く縮れた中太の丸麺.
固く茹でてあるので,麺に勢いがある.
強烈に縮れているので,普通に箸で麺をすくってもスープが容易に引っかかる.

そして,翔龍のラーメンで忘れてはいけないのが,柔らかなチャーシュー.
トロトロに崩れるような食感.
厚さもサイズも満足できる.

          


ところで,旭川の近郊に「大門」という土地がある.
この「大門」という地名は高岡の近くにもあった.(現在は射水の一部?)

ひょっとすると,その昔,富山の大門地区の人々が開拓使として旭川に渡り,そこに「大門」という町を築いたのかも知れない.
そして,その時に富山の伝統であるブラックラーメンが旭川に伝わり,そこに定着したのかも知れない.

開拓使の歴史と旭川ラーメン発祥の時間的順序は,定かではない.
でも,「翔龍」のラーメンを食べていると,旭川ラーメンのルーツは富山ブラックに違いないと,ひそかに思うのだ.

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中華そば@万味

2009年12月28日 16時59分16秒 | 北陸ラーメン大学
12月26日(土)は,朝から1日中「○○○」書きで必死.

この日は,15時からアートホールで金沢工業大学の定期演奏会がある.
工大オケの演奏会は,これまでに一度も聴きにいったことがなかった.
今年こそは,ぜひとも聴きに行きたい.

しかも,工大の定演の後,音楽堂で金沢大学フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会もある.
午後から夜にかけて,学生オケのハシゴができる.
これはオイシイ.

朝から「○○○」を書き始めれば,何とか15時開演の工大オケに間に合うかも知れない.
三社にある「中央××局」へ「○○○」を持って行き,そのまま金沢駅へ行けばいいのだ.

朝から必死で「○○○」を書き始める.
でも,なかなか作業が進まない.
あっという間に,お昼が過ぎる.
そして,時計の針は14時をまわった.
外出のタイム・リミットである.

「○○○」の投函締め切りは12月25日なので,すでに締め切りから遅れている.
残念だが,工大オケの演奏会はあきらめた.
せめて,夕方からの金大オケに間に合うよう頑張る.

結局,「○○○」書きが終了したのは23時すぎ.
もちろん,金大オケのマーラーの「巨人」も聴けなかった.
ど~っと疲れたが,やっと終わったのでホッとしたというのが正直なところ.
夜遅く「中央××局」へ「○○○」を出しにいった帰りに,近くの中華そば専門店「万味」でラーメンをすすった.

          

カウンター席に座ると,すぐにビール瓶が一本出てくる.
まだ何も注文していないのにである.

          

ビンのなかに入っているものは,ビールではなく冷たいお水.
この店独特のお冷の出し方は,金沢では有名である.

中華そばのスープは鶏ガラがベースのあっさり醤油味.
ちょっぴり甘みが感じられ,しょうがなどの香味野菜の香りもほのかに香る.
脂も少なめでヘルシー.
夜食としては,これくらいが丁度いいかも?

          

麺はストレートの細麺.
細い割にはモチモチと柔らかい食感.
別にのびているわけではないのだろうが,とろけるような柔らかさの中華麺だ.

チャーシューとメンマは,これといった個性もない普通のレベル.
「なると」の替わりに「赤巻き」が入っているところが,いかにも金沢独特のラーメン.

          

夜の遅い時間だった割には,お客が結構入っていた.
ひょっとして,このお客みんな「××局」へ「○○○」を出しに行った帰り?

んな訳ないよな.


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第47回音文協年末公演より「ミサ・ソレムニス」@石川県立音楽堂

2009年12月26日 17時29分52秒 | 演奏会
金沢の年末の恒例行事である「第9」と「ミサ・ソレムニス」の演奏会が今年も開かれた.

以前,ちょい不良ゴーシュも「第9」の合唱バス・パートで参加したことがあった.
また,ここ数年,同じ職場のDivaさんが県民合唱団で歌っている.
だから,どれどれ今年の公演の出来具合はどうかな?と,ちょっと上から目線の先輩づらして(?)聴きに行っている.
(ほんのジョーダンです.)

今年は,「第9」公演の日がOSCEと重なったことと,大雪で末町は雪に埋もれていたので,こちらはスルー.
12月23日(水・祝)の「ミサ・ソレムニス」の演奏会だけ聴きに行った.
(ちなみに,この日は福井大学の定演も午後に聴いたので,コンサートのはしごデシタ.)

演奏会の前に,同じ職場のDivaさんは,今年から暗譜で「ミサ・ソレ」に挑む,と張り切っていた.
難曲に挑むだけでも大変なのに,毎年何かと進化しているところがDivaさんらしい.

ラテン語の歌詞が難しいといっても,同じような言葉の繰り返しなので,それほど問題ないと思う.

でも,曲が長い.
構成が複雑.
強弱の幅が広い.
フーガの入りのタイミングがつかみ難い.
などなど,いろいろありそう.

おまけに,練習では「曲の仕上がりはカンペキィィィー」と思っていても,いざステージに立ってお客さんの姿を見た途端,緊張で頭が真っ白.
頭に叩き込んだはずの音符♪が,あっという間にすっ飛んでしまう,ということも,よくあるし・・・.
(経験者は語る.)

コンサートが始まる前は,どうなることやら?とちょっぴり心配.

でも,団長の大村松雄さんが指揮棒を振り下ろすと,Divaさんは全身で「キ~リィエ~」と叫んでいる.
おぉ~っ,とても堂々としている.
もう,ベテランじゃん.

あとはもう安心して「ミサ・ソレ」の緻密で重厚な世界に浸っておりました.
金沢に住んでいても年に数回しか音楽堂へ行けないので,ここのオルガンの重低音を体感する機会は貴重.
この曲を聴くと,やっぱりベトベンはグロ~リア♪と思わざるを得ないのデス.
ミサ曲としては破格かも知れないけれど,絶対的な力の存在を予感させる神秘性を秘めていると感じてマス.

「ミサ・ソレ」が始まる前に,金沢の姉妹都市である全州市立交響楽団の弦楽メンバー20名ほどにより「弦楽のためのアリラン」が演奏された.
韓国の伝統民謡の旋律であるアリランをモチーフにした10分ほどの短い変奏曲.

柔らかな弦の響きがホールいっぱいに響き渡り,幻想的な風景が目の前に広がるような感じ.
編成こそ小さいが,広大な大陸の奥行きや,たおやかさが広がった.
特に,チェロの下降旋律がしみじみと響き,なつかしく切ない昔話を聞いているような気持ちになった.
この「弦楽のためのアリラン」は,心に響く素晴らしい演奏だった.