ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

珠姫てまり@中島

2009年05月30日 19時43分17秒 | お菓子
6月5日から百万石祭りが行われます.
百万石パレードの主役である「利家とまつ」はプロの俳優が演じますが,珠姫さま役は毎年5歳の女の子を市民から公募しています.
珠姫さまは金沢市民の間では,江戸時代から現在に至るまで,可愛くて愛すべき存在なのでしょう.

珠姫さまは二代将軍徳川秀忠の次女で,三歳のとき加賀の国にお興入れになり,14歳で百万石三代藩主前田利常公と結婚しました.
珠姫さまは利常公の妻として三男五女を立派に育てられ,また将軍秀忠公の娘として前田・徳川両家の融和のために尽力されました.
しかし1622年春,夏姫を出産した後に24歳の若さで天に召され,小立野の天徳院にまつられています.

その珠姫さまのけなげで愛らしいお姿をお菓子にあらわしたのが,この珠姫てまりです.

          

兼六園そばの和菓子屋さんで百万石祭りの期間だけ限定販売しています.

          

赤ちゃんの肌のようにしなやかなで柔らかい,一口サイズのお饅頭.
幼い珠姫さまの手まりのような色取りと,前田家を表す金箔が金沢らしい.

          

現在でも切迫した状態の妊婦が緊急医療機関から受け入れを拒否され,出産で命を落とす悲劇がしばしば報道されています.
そんな悲劇がなくなるよう,今でも珠姫さまは空から見守って下さっていると思います.

梅の木の隣で・・・

2009年05月30日 11時32分02秒 | 梅酒日記
梅の実がたわわに実る初夏になり,出勤前に毎朝大きく成長している梅の実を観察しています.

その梅の木の隣に,柿の木が2本あります.
柿の木は5月初旬頃,枯れ枝にあっという間に葉がつきました.
1~2週間で葉が大きく成長してジャングルみたいになったと思ったら,すぐに花を付けました.

          

昨年は柿の実が豊作だったので,今年は裏年のはずです.
花は沢山咲いても,これから自然落花が増えると思います.
柿は花も実のような形をしているところが面白い.

          


昨晩から絶食

2009年05月29日 13時00分10秒 | Weblog
昨晩から絶食と言っても,別に体の具合が悪くて食欲がないわけではありません.
特に,ダイエットを始めたわけでもありません.
今日の午前中に健康診断があり,胃のレントゲン撮影を受けるため,今朝の朝食を抜いただけです.

今日,一番最初に口にしたのは造影剤のバリウム.
フルーツ味のヨーグルトのような感じなのですが,オェ~
おまけに,発泡剤の重曹を飲まされて,体を上下左右にぐるぐる回転させられてオェ~

          

気分が最悪のまま,血圧測定したら上が179というビョーテキな値.
深呼吸して再度測定すると129に落ちついてホッとひと安心.

腹囲測定も行われ,圧巻の90cm.
堂々のメタボです.

日ごろのラーメン,チャーシュー,ドーナツの食べ過ぎの賜物です.
生活改善できるかな?

ひさちゃん黒@ひさちゃん(高岡)

2009年05月28日 20時01分21秒 | 北陸ラーメン大学
職場に若○会という親睦団体のような組織があり,昨日はその新人歓迎会.
しかし,アウトローな人間なので欠席.
ちょっと早めに帰宅して高岡までラーメンツアーに行ってきました.

きどたまのラーメン本の写真を見て,ここは絶対行ってみようと思っていた「ひさちゃん」.
津幡バイパスのおかげで,卯辰山トンネルからノンストップで倶利伽羅トンネルを抜けて,石川・富山県境を通過.
金沢の鈴見の交差点を通過して,次に信号で止まったのは小矢部の桜町遺跡の信号機.
ノンストップで走れる夜の8号線は快適でした.

「ひさちゃん」には豚骨醤油系の「黒」と豚骨白湯系の「白」がある.
富山の醤油は強烈だけど独特の美味しさがるので,折角高岡まで来たならやっぱり黒でしょう.

          

乳濁した褐色のスープで,いかにもコクが深そう.
トロトロになるまで豚骨を煮込んだスープに魚介の風味がほのかに香るこってりスープ.
この魚介の香りのため,豚骨を煮出しているが豚特有の臭みはない.
これに地元の醤油とニンニクがマッチしている.

麺はやや細めの中太縮れ麺.
固くしまって歯ごたえ充分.
細い割には,最後までのびることなく,しゃきっとしているところがGood!

炭火で炙ったチャーシューは,箸でつまむと崩れるような柔らかさ.
基本的には,甘くてとろけそうな味で,それに炭の香りがほんのり漂い,奥行きのあるチャーシュー.
ほどほど満足できる厚みの肉が3枚も入っていた.

これにパリパリのノリが4枚もついている.

ひさちゃんの看板には「とんこつ」ではなく「とんこく」ラーメンと書いてあった.
この「とんこく」味に,ハマリそうな気がした.

          











手延ワンタン麺@神楽

2009年05月27日 19時12分22秒 | 北陸ラーメン大学
犀川の左岸の河岸段丘に寺町という寺院群がある.
藩政期に,浄土真宗の信者である武士,農民,商工業者が起こした一向一揆に対する防衛策として前田家は寺院群をまとめた.金沢城との間に犀川があるため,お城の防衛には都合がよい.
この町には,今でも70近くの寺院が立ち並んでいるが,すっかり落ち着いた住宅地に変わりつつある.

静かな佇まいの街並みにお似合いの中華そば屋が寺町にある.
「神楽」という看板を出しているその店は,寺町のうまいラーメン屋さんとして,市民の間で伝説のように語られている.

          

きどたまの「THE北陸ラーメン」でも,石川のラーメン編の一番最初のページ(24ページ)に記されている.この店は金沢のラーメンを語る上で欠かせない存在なのかも知れない.

手延ワンタン麺を食べた.

          

ラーメンにつきものの,動物性脂肪やタンパク質の旨みではなく,昆布,煮干,かつを節,干貝柱などの天然素材のアミノ酸の旨みを使っていると書いた看板が店の中にある.これに古式醤油と天然塩を加えたスープは,全部飲みきっても喉がかわかないほど,すっきりしている.
一見すると,カツオ節が効いた和そばのタレのようなシンプルな味だが,じっくり味わうと,実は奥が深いスープ.

麺は縮れた中太の平麺.北海道産の小麦に天然モンゴルカンスイを使い,足踏みで麺の腰を強化している.そばのように灰色がかった色の麺だが,食感は驚くほどプリプリしている.

雲をつかむような柔らかなワンタンが5つ入っている.
天女の羽衣を思わせる絹のような感触がたまらない.
ワンタンの中身の味付けも,肉本来の風味を生かす大人の味付けだ.

シナチクの塩抜きも完璧.
そのシャキッとした歯ごたえも,なかなかである.

炭焼きのチャーシューは絶品.
肉本来の質感と芳しい炭の香りが,客をウ~ムとうならせる.

伝説のラーメン屋の味は,訪れる人の期待を裏切ることはなかった.