ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

あっと言う間の1週間

2018年07月23日 00時05分43秒 | いってQ
とうとうフィレンツェで最後の朝。
あっと言う間の1週間。
すべての経験が、刺激と感動と驚きに満ちた密度の濃い毎日。

ホテルの朝食は、いつのようにブリオッシュとカプチーノ。
ブリオッシュを食べる時のサクッとはじけるような音。
カプチーノの濃厚な香り。
何気ない日常の出来事に心を躍らせた。



ホテルを出る前に、裏路地を散歩。
週末だからなのか、道路を閉鎖してノミの市の準備。
骨董品、皮製品、陶器などなど。
市内の狭い道路いっぱいに、市民の楽しみ、よろこびが広がろうとしていた。



ノミの市を抜けるとフィレンツェの街を南北に分けるアルノ川。
川の水の流れは、とてもゆったり。
ルネッサンスの時代から現在まで、変わらないペースで流れているのだろうか。
ゆったりした水の流れは、ゆったりと流れるヨーロッパの時間のようでもあった。



日常の何気ない光景にハッとしたことと言えば、壁の落書きもそのひとつ。
ミケランジェロのデザインをもじっている。
さすがルネサンスの国。
シャレてます。



人はフレンドリーだし、食べ物もおいしい。
街も予想外にきれいで清潔。
朝の通勤ラッシュもひどくて、日本と一緒。
みんな意外と真面目に働いている。

アートとサイエンスを育んだ国。
陽射しはちょっと強いけれど、それを補って余りあるほどの居心地のよさ。
イタリアのイメージが大きく変わった旅でした。



では、苦手の長距離飛行機に乗りますかぁ~。
Ciao!




German Style Pasta@CAFE AM PETERSTOK(Regensburg)

2017年09月09日 04時19分10秒 | いってQ
さすがにRegensburgには、日本式のラーメン屋さんは見当たりません。
そのかわり、Pasta屋さんが街のいたるところにある。
日本のラーメン屋、そば屋、うどん屋の感覚で、こちらではPasta屋の看板を目にする。

駅前の公園をちょっと入ったあたりに、Cafe am Peterstokというこじんまりとしたお店があった。



静かでおちついた雰囲気。
お父さんとお母さんの2人で切り盛りしていて、とてもアット・ホームな感じがよい。



Pastaメニューが自慢らしく、しきりにPastaをすすめられた。



最初は魚介のPastaはどうですか?と言われる。
お~っ、日本人は魚介類が好きなことを、よくご存じですね。

でも、Regensburgは海がないので、魚介はちょっと遠慮したい。
すると、Italiano oder Germanyと英語とドイツ語がごちゃごちゃになった言葉で聞かれる。
こちらに来てから、英語、ドイツ語、日本語と、言語感覚が超混乱している。
テレビもドイツ語、英語、フランス語などPolylingual。

せっかくドイツに来たので、Germen style, biitte!
それとEin Dark Bier, biite.

オーダーしてからお店の壁に、マスターの若い時の写真らしきものを発見。
Pastaを実においしそうに食べている。



Dark BierとGermany Style Pastaの登場デス。



キノコとハム、オリーブがどっさり入ったPasta。
ソースはちょいと辛みがあるこってりチーズ風味。
ペペロンチーノとカルボラーナをミックスさせたような味。
とても美味しい。



こってりしているので、重たい黒ビールよりもWeissen Bierのほうがよかったかな?



Germen Style Pastaは味だけではなく、ボリュームもドイツ式。
超お腹いっぱいになりました。



食後の腹ごなしにRegensburgの市街地を散策。
夕暮れ時のNeupfarr Platzに屋台が並んでいました。



Wurstのお店に、子豚のぬいぐるみ。



Tea Houseも可愛らしい。
メルヘンチックなデザインの建物が、あちらこちらに普通に立っている。
さすが歴史の街のRegensburgです。



市街地は本当に迷路です。
狭い路地が蜘蛛の巣のように張り巡っている。



金沢の東の茶屋街みたいな感じ。



ちょっと気を抜くと、迷子になりそう。



でも、そんなときは、ちょっとした広場(Platz)に出ればいい。
街の中心にそびえたつ大聖堂(Dom)が見えます。



いい目印になるので、なんとか迷子にならずに済みます。



RegensburgのOld cityの散歩すると、時が止まったような、おとぎの国を歩いているような不思議な感覚に包まれます。
徒歩で歩くにはいい雰囲気の街。

この複素環学会がなければ、訪れることはなかった世界遺産の街。
たまたま訪れることになったのも、何かの縁。
この縁に感謝です。




Regensburgのチャリンコ

2017年09月08日 00時02分40秒 | いってQ
朝から青空のRegensburg.
キリッと身が引き締まる空気がすがすがしい。



ホテルの窓から飛行機雲。



ISHCは4日目。
学会は明日までだが、明日の午前中にミュンヘンまで移動しなければならない。
このバス停から6番のバスに乗るのも、今日が最後。



満員のバスに揺られて大学へ。
ちなみにバスはメルセデスの2両連結バスです。
乗降時に車高が下がるのが素晴らしい。
クラッチはDTCですかね?
とてもスムーズ。
ドライバーの運転もかなりの腕前。
金沢の某バス会社のような荒い加速や急ブレーキ、変速のショックがない。



コーヒーブレイクで、クッキーをつまみながらChemistryの雑誌に目を通すのも楽しかったなぁ~。



レーゲンスブルグ大学のMENZAのランチ。
今日はチキンとライス、スープ、サラダ。
今日もガッツリ飯です。



午後からExcursionには出ずに、ふらふらと街を散歩。
ドイツは自転車も、メジャーな交通手段。
普通のおじさんもヘルメットを着用して通勤です。



電動アシスト付き自転車は、日本だけではなく、ドイツにもありました。



自転車屋さんの店頭にも、スタイリッシュな電動アシストチャリが並んでいます。





荷物は自転車の後ろではなく、前に積むのがこちらの標準スタイルのようです。



荷重が後ろに傾くと、自転車は不安定になる。
ドイツ式の前に荷物を置く方式は、とても合理的。



リカンベントも見かけます。
日本ではリカンベントで公道を走ることは、許可されていません。
さすが、自転車大国のヨーロッパ。



お母さんも自転車の後ろに乳母車を連結させて、親子でチャリンコ移動。
うらやましい自転車生活です。
こういう環境で育つ赤ちゃんは、そりゃ~ツールやジロやベルタで強い自転車乗りに育つでしょう。



こういう自転車も日本ではお目にかかれません。
とても不思議な大道芸です(↓)。







夜のビールは苦かった

2017年09月07日 03時55分25秒 | いってQ
今日のRegensburgの朝は雨。
鉛色の空に覆われている。
ISHC会場前の謎の黒いボールも雨に濡れて黒光り。



午前中、Albert Padwaが座長を務める。
有機化学のスーパースターたちが目の前にゴロゴロ。

そんな中、北先生のISHC Senior Awardの受賞講演。
日本の有機化学が世界的に評価されました。

後ほど、ポスター会場で北先生とお話をさせていただきました。

「こういうところに、どんどん顔を出して刺激を受けなさい。
できれば学生さんも連れてきて、いろいろと経験をさせなさい。」

と、ありがたい激励のお言葉をいただきました。

北先生は73歳になられたそうです。
その歳でと言っては何ですが、時差ボケなんかなんのそので、ガンガン海外で仕事なされているお姿は見習いたいものです。
国際学会に参加してみたい学生さんは、ぜひうちのラボの配属生になりましょう。

今日のMENZA(学食)のお昼ごはんは豚肉、トマトスープ、サラダにしました。
ドイツの学食は、毎日ガッツリ飯です。
トマトスープが美味しかった。



夕方からポスター発表。
いよいよ出番です。



まずは、3分間のフラッシュ・プレゼン。
ポインターの使い方でまごついてしまう。
おかげで、プレゼンがガタガタ。
途中でセリフが飛んでしまったのか、予定時間より随分早く終わってしまったような・・・。
まだまだ修行が足りません。



1,5-azastibocineを使ったHeck型反応の発表は、国内よりも国外のほうが受けがいい。
アンチモンが入った複素環がunusualらしく、どうしてSbなの、Sbのどこがいいの、などの素朴な質問が多かった。
日本では、そんな質問はまずないよね。
典型元素の化学は、日本が世界をリードしていることを実感。
英語で説明するので、冷や汗タラタラ、のどもカラカラ。



夜ごはんは、Deutsches Welsfiletとビール。
鱒のフライとポテトの組み合わせ。



ポスター会場でカラカラになった喉を、冷たいビールでうるおす。
Bitburgerという白ビール(Weissbier)。
このビールがとても苦く感じたのは、今日のフラッシュ・プレゼンの苦い経験が尾をひいていたためなのか・・・?




ポスター発表が始まる

2017年09月06日 05時16分21秒 | いってQ
国際複素環会議の2日目。
今日と明日はポスター発表です。

ポスター会場はかなり狭くて、居場所を確保するのが大変。
ドイツは涼しいので、蒸し暑い日本のように冷房完備ではないし・・・。
日本の学会のように、奇数番号は前半で、偶数番号は後半に説明するようなシステムでもなしし・・・。
とにかく、会場は熱気ムンムン。



でも、ポスターを見ながらビールを飲めるのはいい。
さすがビールの国のドイツです。
公共の場での飲酒が厳しいカリフォルニア州とは大違い。



つまみは、とても塩辛いプリッエル。
ビールにあう味で、とても美味しい。



ポスター会場でつまみ食いしたので、今日の夜は軽くすませる。
地球の歩き方に、「小腹がすいたときに助かるのがデナーケバブ」と書いてあった。
インビスのお店で、Doener Tellerという一品を注文してみた。

すると、結構なボリュームの一皿が登場。
小腹に収まるようなボリュームではないような・・・。



デナーケバブとは、ゆっくり回転しながら焼かれている巨大な肉の塊。
これを外側から薄くそぎ切りにして、生野菜と一緒にヨーグルトソースで食べる料理。
肉と玉ねぎにヨーグルトをまぶして食べると、確かに旨い。



コーラとレモネードをミックスしたSPEZIALにもトライ。
日本にはないソフトドリンクです。



明るいうちに、駅前の小さな森のような公園を散策。
森の中のCafeがとてもメルヘンチック。



さすがドイツです。



いよいよ明日はフラッシュ・プレゼンとポスター発表の出番です。
ちょっとドキドキ!