ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

ちゃーしゅー麺@めん八(婦中)

2009年11月29日 20時28分16秒 | 北陸ラーメン大学
アルモニコ室内合奏団の演奏会を聴きに富山市婦中へ行く.
婦中といえば「めん八」というラーメン屋が有名.
なぜか普通の住宅地にポツンとある店だけれど,実力は高い.
(↑“婦中”と“普通”をかけたつもり.ピューピュー←寒い風の音.)

          

いつも駐車場が一杯で,ピーク時には店のまわりに路上駐車する車も普通に見られる.
この日は13時頃に「めん八」に着くが,幸いにもすんなりと店の駐車場に車が入れた.
これは,かなり珍しいことだと思う.

しかし,和食の料理店のような店に足を踏み入れると,中待ちの客がズラリ.
やはり,この店ではすんなりとラーメンにはありつけないようだ.

醤油と昆布を煮こんだような甘い香りが漂う店内でしばらく待つ.
ようやくカウンター席について,チャーシュー麺を注文.

カウンターから調理場を伺うと,店員さんはラーメン作りの他に,おにぎり作りに大忙し.
「めん八」のおにぎりには,海苔ではなくトロロ昆布をまぶしていた.

ちなみに,富山県は昆布の消費量が日本一なのです.
昔の北前船の影響なのか,北海道の昆布が富山の料理にふんだんに使われる伝統が残っているらしい.
おにぎりに,海苔ではなく昆布を巻くのは,富山では常識?

やっと,ちゃーしゅー麺が登場.

          

富山ラーメン特有の超ブラックなスープ.
色は濃いが,透明度が高く上品な仕上がり.
このスープは不思議と塩辛くなく,熟成醤油の豊かな香りがいっぱい.
鶏ガラを主体に,豚骨,キャベツ,玉ネギなどの野菜のほか,17種にもおよぶ素材が煮込まれているらしい.
甘みすらほんのりと感じられる芳醇なスープだと思う.

麺は軽く縮れた中太の丸麺.
麺の水分は多くなく,固めに茹でられている.
小麦のしっかりした感触が生きていて,歯ごたえ充分の麺.

チャーシューは立派.
熟成醤油の甘辛い味が浸みわたっている.
トロトロではなく,肉のジューシィーさを損なわない程度に煮込まれている.
ステーキのレア~ミディアム・レアのようなジュワっとした食感.
1枚1枚のボリュームもたっぷりで,これが4枚はいっている.

          

待ち時間は長かったけれど,あっと言う間に完食.
お腹いっぱいで,もうじき始まるアルモニコの演奏会で居眠りしちゃうかも?

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第11回アルモニコ室内合奏団演奏会

2009年11月29日 19時17分43秒 | 演奏会
11月29日(日)に婦中ふれあい館ホールでアルモニコ室内合奏団の第11回目の演奏会がありました.

パンフレットによると,この合奏団の出発点は,昭和36年に参納純三先生,常楽明男先生,大沢和夫先生らが中心になって結成した弦楽四重奏団であるらしい.
先生方の活動がふくらみ弦楽合奏団に発展し,第9回まで定期演奏会を行った.
その後,一時活動を休止したが,平成20年に若手も加えて再開し,今回が通算11回目の演奏会.
生涯学習も見据え,ゆったりとした気持ちで音楽を楽しむことを主眼にしたアマチュア合奏団とのこと.

合奏団代表の参納先生がMCをつとめ,短いお話を加えながら演奏会が進んだ.

1曲目はパッヘルベルの「カノン」.
参納先生はチェロの先生なので,チェロ弾きの立場からお話をした.
「この曲のチェロ・バスは8つの音を繰り返し弾くだけなので,忍耐が要求される曲だけれど,初心者でも弾ける」と言って,会場から軽くウケていた.
チェロ・バス以外の弦楽器奏者は椅子に座らず,全員立って演奏.
このスタイルは,音も伸びるし,見ていても気持ちいい.

2曲目はコレッリの「クリスマス協奏曲ト短調 Op.6-8」.
約350年前のバロックの曲.
バロックはよく分からないし・・・.
Vn2人とVc1人の三人のソロを合奏団が追いかける感じ.
時代が古い曲って,自分で実際に音を出すと少しは理解できるけれど,聴くだけでは,やっぱりよく分からない.

3曲目はモーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲」.
フルートの城宝さんとハープの川村さんという美人のソリストだったので,音楽よりもソリストばっかり見てました.
オケの音も明るく,ソロとの絡みもバッチリでした.
フルートのソロって,生で聴くとオペラ歌手みたいな迫力があって,ちょっと驚いた.

休憩をはさんで,グリーグの「2つの悲しい旋律」から後半がスタート.
この曲の聴きかたはいろいろあるけれど,過ぎ去った青春を回想するような旋律が切ない.
シベリウスやグリーグの弦の響きをきれいに表現することは,プレーヤーにとってかなりキツイと思う.

最後にモーツアルトの「交響曲第29番 K.201」.
モーツアルトが18歳の時に,パリへ就職旅行へした時の作品.
はつらつとした歯切れのよいテンポが印象的.

来年も,演奏会をやる気マンマンのアルモニコ室内合奏団でした.










アンドレ~イ@福井大学

2009年11月27日 17時40分58秒 | Weblog
福井大学フィルの次の定期演奏会で,あの「アンドレ~イ」が演奏するみたいデス.
先日,信州大交響楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏したあの「アンドレ~イ」ですゾ.

HPを見ていたら,指揮者の高谷光信さんとコンビでスクリャービンのピアノ協奏曲をやるらしい.

福井大学フィルハーモニー管弦楽団HP

スクリャービンのピアノ曲は,食わず嫌いで,今まで聴いたことなかった.
CDで聴いてみたら,感傷的で物憂げで心が痛むような曲.

意外な発見.

演奏会は12月23日(水・祝)なので,1000円高速乗り放題を利用して福井まで行こう.
「アンドレ~イ」を聴きに行こう.

ねぎ味噌ラーメン@くるまやラーメン(金沢若宮店)

2009年11月27日 17時16分05秒 | 北陸ラーメン大学
中学校時代の英語の先生の話だ.

ヒゲをはやしたちょっとキザな中年の英語の先生で,女子生徒の間では大人気の先生だった.
アメリカかぶれでキザな先生の言動のひとつひとつが,中学生の脳裏に鮮明に焼きついた.
今思えば,先生はわざとキザを装って生徒に英語を印象深く教えようとしていたのかも知れない.
ともあれ,中学時代その先生の「キザ作戦」のおかげと,何故か先生にかわいがられたおかげで,英語嫌いにならずにすんだ.
とっても感謝している.

その先生がこう言ったのを,昨日のことのように覚えている.

「風邪をひいた時には,ねぎが沢山はいった味噌ラーメンを食べるんだ.
体があたたまり汗が出てくる.
味噌ラーメンで体が温まったら,すぐに寝る.
これを3日間毎日繰り返せば,風邪はすぐ治る.」

「くるまやラーメン」で,自分がお気に入りの「ねぎ味噌ラーメン」を食べるたびに,あの英語の先生のことを思い出す.

          

ねぎ味噌ラーメンには,唐辛子やラー油であえた「辛みネギ」がド~ンとのっている.

          

ネギの辛さ,唐辛子の辛さ,ラー油の辛さがミックスされた複合的な辛味が適度に楽しめる.
ピリリと刺激があるけれど,火を噴くような辛さではない.

ニンニクがたっぷり入った味噌ベースのスープ.
味も香りも濃厚だ.
いつまでも熱くて,なかなか冷めない.

麺は軽く縮れた太い平麺.
黄色くて水分が多く,ツルツルしている.
アツアツの味噌スープのみならず,唐辛子まで麺に絡んでくる.

「ねぎ味噌ラーメン」を食べると,確かに風邪なんか一発で吹っ飛びそうである.

          

塚本先生お元気ですか?
先生が教えてくれた味噌ラーメンによる風邪のインチキ療法は,薬学をやるようになったボクにとって風邪対策のファースト・チョイスであり続けています.

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慶次郎@前田慶次郎

2009年11月25日 15時27分39秒 | 北陸ラーメン大学
金沢の香林坊に前田家のご紋(梅鉢)をあしらった店がある.
その店の暖簾には,こう書かれていた.

「傾奇御免(かぶき・ごめん)」

          

「傾奇」とは,異風を好み派手な身なりをして,常識を逸脱した行動に走ること.茶道や和歌などを好むものを「数寄者」と言うが,数寄者よりさらに数寄に傾いた者を「傾奇者」と呼ぶらしい.

噛み砕けば「一風かわっている」と,いうくらいの意味.
そんな意味ありげな暖簾をくぐると,カウンター席が7~8席のみの,こじんまりしたラーメン屋.
でも,この店のイチオシのラーメン「慶次郎」は「傾奇」そのもの.

          

茶褐色で,もの凄く濃い豚骨醤油のスープ.
その中に,極太の麺が「沈んでいる」.
麺は丼の奥深くに「沈んでいる」のである.

と,言うのは,このラーメンには山盛りの湯通しモヤシとキャベツがド~ンとのっている.
そして,そのシャキシャキの野菜盛りに,背脂と刻みニンニクをバラバラと振り掛ける.
そこに,大きめなチャーシューを2枚かぶせる.

野菜の山をかきわけて,丼を箸で掘り進まないと麺を見ることはできない.
だから,麺は丼の底にほとんど「沈んでいる」状態なのだ.

          

う~む,暖簾の「傾奇御免」とは,こういうことだったのか,と納得する.
ボリュームがあり,スープの味は濃いが,それほど脂濃くない.
だから,モヤシ・キャベツが山盛りでもペロリと平らげることができる.

店の名前の「前田慶次郎」は,加賀藩主前田利家の甥で,イタズラ好きで傾奇者,古今典籍に通じ文人との交流を好んだ文武両道の戦国武将である.
派手好きだった慶次郎が,今の時代の冬の香林坊を訪れることができたら,どう思っただろか?

ちょっと大胆な二郎系ラーメンに舌鼓を打ち,そして,イルミネーションに彩られた光きらめきく香林坊の美しい夜景を目にすることができれば,慶次郎はどんなに喜んだことかと思った.

          


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