The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

熱波の76年にパルメはどう策を講じたのか?

2008-04-11 22:46:51 | ワイン
年にそう経験は出来ないような熟成し切ったボルドー・・・
その味わいは正しく甘露♪

それを大ぶりのボルドータイプのグラスで飲めるシアワセ!

久しぶりやのマコTを囲むワインヒートの面々と、
そんなボルドーを御相伴に与りました。

1976年!ボルドーファンなら御存知の通り、
異常なほどの熱波の年、干ばつで葡萄は苛められ、
すんでのところで秋口の僅かな降雨で一難を逃れたヴィンテージとの事・・・

そのヴィンテージのシャトー・パルメは驚くべきとは言わないまでも、
心温まる、メドックの滋養を全て吸い上げたような・・・
そしてブルゴーニュと見紛うようなしなやかさで、静謐さをも持ち合わせる・・・
完全に溶けきった、これより先でもダメ、まして後でもダメ!
ピンポイントの熟成度のボルドーに仕上がっていました。

もちろん、あの巨大な83’の域には達しておりません!

でも程よいガーネットの色合いを保ち、熟成のブケは全開状態!
焦げたようなカラメルの風味に、焙煎のアクセント!
アジアンな香気に包まれて、微かなマンダリンオレンジのニュアンスを感じます。
プラムやチェリー入りのパウンドケーキのフレーヴァーと渾然一体!
タンニンは始め溶けきったかに感じますが、時間とともに舌先で見つけられます。
熱波でイジケタ他のシャトーとは一線を画す、見事なフルーツ!

76’シャトー・パルメは素晴らしいメタモを遂げておりました!

いずれ、主催の青山のボルドー氏と提供の月光氏に大感謝です!
これ以外の出展ワインは後ほど・・・では!

明日の30回目を迎えます『プティ・モンド』!
皆さん、御油断なきように・・・