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The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ソアヴェのレチョート!デザートの一つの形でしょうか?

2007-11-20 23:36:33 | ワイン
もともと辛口の食中酒の代表的な白ワインだったソアヴェにも、
パシートやレチョートが存在していました。

前者はソーヴィニオン40%、リースリング30%、トレッビアーノ20%に地場のガルガネーラを少し混醸させた陰干し葡萄による甘口白ワインであります。

後者は今回異彩を放ったデザートですが、同じく陰干し葡萄による甘口白ワインで、
セパージュは地場のがルガネーラ100%なんですね・・・

まずは写真の鼈甲の色合いを見て下さい!
これだけでも、涎が出ますでしょ。

蜂蜜に、マンダリンオレンジの風味と黄桃を感じます!
ハシバミにローストの効いたアーモンド、
凹凸の少ない、低酸の果実は今までのデザートワインと明らかに違います。
上っ面に滋味があり、フィニッシュは無機的にプルンとしている、
とでも言いましょうか?

いずれ、古酒古酒していないフレッシュな陰干しワイン!
バターでフランベした紅玉とバナナに絡めたヴァニラアイスとの相性はピッタシ!

至福の時間を過ごさせていただきました。

カンパーニャの大御所のスプマンテ

2007-11-20 22:02:03 | ワイン
今回の『プティ・モンド』のウェルカムに、
フェウディ・ディ・サングレゴリオのスプマンテを出しました。

このカンパーニャの大御所と言える醸造所の歴史は、
創立1986年と意外に新しいようであります。

カンパーニャ州にはマストロヴェラルディーノという、
伝統継承派の古い歴史のアジェンダがありますが、
フェウディは逆に進取の気運の強い、進歩派のアジェンダの代表と言えるでしょう。

そのフェウディのスプマンテ(DUBL)は、
あのシャンパーニュのレコルタン・マニュピュラン、
大人気『ジャック・セロス』との共同事業によるとの事・・・

さすが、進歩派!

パートナーにジャック・セロスを指名するとはビックリですよね・・・

そのスプマンテは『メトード・クラシッコ』すなわち、
瓶内二次発酵による『メトード・シャンプノワーズ』での発泡なわけです!

カンパーニャのジリジリした熱い太陽のもとで完熟した葡萄!
味わいはシャンパーニュのそれより濃厚で甘味もあります。
しかしながら、発泡のタッチは思いの外柔らかく、
そしてそこには泡物に備わるべきある種のエレガンスが存在します。

アミューズで出したパエリア風のピラフと人参の酢漬け、
それに続くイタリアンサラダに絶妙のアッビナメント(マリアージュ)でありました!

このスプマンテ!フランチャコルタと共に愛すべきイタリアの泡と言えるでしょう!

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DUBLはこれが最安値↓


ケイパーと玉葱のビーフロールを山芋に乗っけました!

2007-11-19 23:21:00 | ワイン
週末のワインとキュイジーヌ、今回で25回を数えます!
晩秋の食材とそれにマッチしたワインを『プティ・モンド』の皆さんと楽しみました。

実は今回、ウェルカムと最後のデザートワインをイタリアで選び、
メインの流れは保守本流のフレンチで行きましたのデスヨ!

そして、ブラインドもイタリアワインで固めたわけです!
まあ、旧大陸の2強!の競演とでも言いますか・・・

久しぶりのジャン・マリー・ラヴノーの93’物のシャプロを開け、
ブルゴーニュはジュブレイの流れで、
そして〆はサンテミリオンの炸裂直前のパヴィーと上善如水の89’ラロゼィー!

先ほども触れましたが、最後のデザートに出したピエロパンのレチョート・ソアヴェは実に面白かった!
なんでしょう!!これって個性の塊ですヨネ!
僅かにネーブルの風味と黄桃の甘いニュアンス!
濃密で以外に低酸!滋味が上に張って、味わいはプルんとしています。
とにかく不思議な味わいなんですね・・・ビックリしました!

まずはこのラインナップであります↓

2004 Vino Spumante di Qualita Falanghina
Metodo Classico Feudi di San Gregolio
1993 Chablis 1er Cru Chapelot Jean Marie Raveneau

2005 Lunarae Toscana IGT Ceralti-Blind-

1996 Gevrey Chambertin Robert Groffier

1996 Gevrey Chambertin En Songe VV Jean Philippe Marchand MG

1996 Gevrey Chambertin Conb Aut Moine Rene Lecrerc

2003 Trinchero Grignolino D'asti Piemonte-Blind-

1997 Ch. Pavie St-Emilion Grand Cru Classe

1989 Ch. L'Arosee St-Emilion Grand Cru Classe

2003 La Colonbare Reciote di Soave Classico Pieropan

さて、どうでしょう?

キュイジーヌもいつも以上にリキ入っています!
そのメインが写真の『グリルした山芋にケイパー巻のビーフロール』なんですね・・・
風味といい、食材といい秋満載でした。

いつものように、週末にワインヒートが弾けましたのですよ!
まだまだ、ワイン会続きます。

PS:シマダーノ神父はヨーロッパ布教のため一週間のお休みです!
『ワインとキュイジーヌの夕べ』の写真は27日ころにアップいたします。
お待ち下さい・・・では!

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パヴィーの01’高いですよね・・・
美味しくなればいいんですが?



これからバケットをどこで買えばいいのでしょう?

2007-11-18 16:16:18 | ライフ
ヌーヴォー解禁の翌日、ある共通の友人の供養の為に、
我が家で食事会がありました。

集まっていただいたのは、このたび惜しまれながらパンの名店『ヴァンSンヌ』を、
11月10日に閉店なさった倉B御夫妻とその常連のMさん、
それから、当方のワイン会のS先生とTさん、そしてシマダーノ管理人氏、
K松原さんの思い出話を肴に、ワインと料理で懐かしい時間を過ごしました。

倉B御夫妻は2年間のフランスでの修業の後、
食材と相応しい澄んだ水を求めて盛岡へやって来たのは今を去る事13年前、
つまりヌッフの開店と時を同じくするわけであります。
それ以降、毎日あの場所で美味しいパンを我々に提供してくれたわけですが、
それも今日が最後・・・

風味の良い、パリっとしたバケットをホウバることが出来なくなりました。

そんな折、倉B御夫妻は、その日の為に、これは全くのサプライズだったのですが、
ルバンといつもの南部小麦を半々の非売品のバケットを焼いて、持ってきてくれました。
(写真は同じく盛岡で最後の『リンゴのタルト』)

我が家のいつものキュイジーヌと新作バケットの花を添えたワインはこの通り↓

NV Champagne Brut Jose Michel & Fils

1993 Bourgogne Chardonnay Etienne Sauzet

2003 Ch. Tessier Blanc Bordeaux Blanc AC

1996 Cote de Beaune Village Maizon Leroy

1982 Bourgogne Pinot Fin Robert Arnoux

1999 Vougeot Les Cras Mongerd Mugneret

1992 Ch. Leoville Barton St-Julien

盛岡で小さく咲いた花がまた一つ消えようとしています。
とにかく残念の一言・・・




ZOOからヌーヴォー狂騒曲への流れ!

2007-11-18 11:39:28 | ワイン
書き込み3日ぶりになります。
話題がない?
そうではなくて、むしろいろいろ忙しくしておりました。

まずは水曜日はZOOですよね・・・
05’NSGのラインナップ美味しく頂きました。
もちろん、前会、前々会、前々前会とアムルーズ⇒クロ・ド・ヴージョ⇒エシェゾーと来ましたので、確かにNSG・・・やはりNSGであります!

艶やかさとある種の華があるか?と言う点で、
どこかに物足りなさを感じたのも確かであります。

しかしながら、古典派と現代派、硬軟織り交ぜて、
更には今飲むべきNSGの全てを網羅し、
見事な配置で構成されたラインナップには、
参加者の一人として大拍手を送りたいと思います!

その中でも、ワタクシとしては05’ルシュノーのダモード、
05’アンブロワーズのクロ・デ・アルジリエール、
04’シャソルネイのアルジリエール、
更には04’メオのミュルジュを美味しく頂きました。
とにかく、主宰のイトウゾ氏にはサンキュー!

さて飲めや歌えやで夜も更けて、その日のZOOも終了し、
気がつけば午前0時!!!シマッタ!またやっちゃった!!

ワン、ツー、スリー・・・ヌーヴォー解禁のカウントダウンが始まりました!
イトウゾ氏がジャドー社の3Lのプリムールを皆さんにふるまいますと、
甘酸っぱいガメイの香りが部屋中に漂いはじめます。

やはり昨年同様、テレビの取材もそちらこちらで・・・

ワタクシ今回は、その巨体をテーブルの下に屈めながら、
なんとか中継からは逃げおおせたという顛末・・・
なにしろまた載ったら、業界人(S科業界)に何を言われるか分りませんので!へへ・・

ところで3Lジャドー・プリムール激旨!!
レギュラーはボチボチってところでしょうか?

翌日の、色々な意味でのサヨナラ会につきましては後ほど!
ではまた!