普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

自民党の足を引っ張る谷垣さんの発言?

2012-01-03 17:21:23 | 自民党
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自民・谷垣総裁「日本の存亡賭けた決戦の年」
 自民党の谷垣総裁は1日付で年頭の所感を文書で発表し、首相が目指す消費税増税について、「民主党はマニフェストで消費増税を真っ向から否定しており、国民との契約違反のままに突き進むことは、決して看過できない」と述べ、増税を容認しない考えを強調した。
 また、「本年は、日本の存亡を賭けた政治決戦の年。国民の信無き民主党から政権を奪還し、日本社会を再興すべく、不退転の決意で戦い抜く」と訴えた。
 谷垣氏は消費税率引き上げを巡る与野党協議には応じない構えだ。「ねじれ国会」の下で、参院で野党が関連法案成立のカギを握っている立場を最大限活用して、野田政権を追い込もうとの戦略を立てている。
 ただ、自民党は2010年参院選で「消費税率10%」を公約した経緯がある。谷垣氏の強硬姿勢に対し、党内の一部から「国民から『政局優先の対応だ』との批判を受けかねない」(中堅議員)との懸念が出ている。

「私の意見」
 谷垣さんの考えの中で政局を大きく見誤っているところがあります。
・民主党は絶対に衆議院の解散をしない
 民主党は野田さんまたは仮に次の首相が出ても、余程本人がヤケクソにならない限り、どんなことがあっても、みすみす負けることが判っている衆議院を解散しないことです。
 その実例は自民党政権のことを考えれば分かりきっています。
 麻生さん時代の公務員制度の見直しへの弱腰姿勢、麻生さんが指示した国の出先機関の廃止・縮小は官僚や族議員の反対で頓挫、厚労省分割案の立ち消え、国家公務員の幹部人事を一元管理する「内閣人事局」への組織の移管は人事院総裁の反対で腰砕けなど。
 中川グループの麻生おろしの動き、それを批判する自民党地方支部の人達の批判。
 そして麻生さんの漢字読み間違え、意見のブレ(鳩山さんのブレに比べれば無視できる程度でしたが)に対するマスコミ特にテレビの反自民のキャンペーン。
 それでも麻生さんは任期完了まで頑張りました。
解散権を持つ民主党の首相も同じ道を歩くのはほぼ間違いないと考えるべきです。
 なおついでですが、現在の民主党の動きと良く似ています。違うのは党内野党の動きに対して地方からの批判がないこと、それと昨日の紹介したように野田さんの政策に対して、読売ほかの新聞が支持しているように、産経を除く他のマスコミの民主党、内閣批判も反民主キャンペーンまで行かないことです。
 そして党内野党を率いる小沢さんも幾ら野田さんを批判しても、ヤケクソにならない限り絶対と言って良い程、グループの大多数の落選確実な衆議院も解散を主張しません。
・今の震災の復旧、財政の緊急事態での解散要求に対する世論の批判
 谷垣さんは別の報道では急がば廻れと言ったいましたが、国民の大半はそれを許さないと思います。
 それと違憲状態での解散が出来るかという正論もあります。
 麻生政権の時に比べれば、いくら落ちぶれたといっても、野田政権に儚いかもしれなあいが希望を託しているマスコミも世論もあります。
 政権交代論者としての私は、マスコミの安倍さんから麻生さんまでの自民党政権批判に対して民主党にたいする不公平な報道を可笑しいと思いますが、自民党は事実は事実として認めるしかありません。
・政治に対する閉塞感の理由の一部は自民党政権にもある
 麻生政権末期はもし民主党政権に変わったらと言う(今となっては儚い)希望がありました。
 然し民主党が退陣しても今の自民党政権にたいする国民の期待は殆どありません。
 所謂ネット右翼を自称する人達さえも、今の自民党の低支持率と、次期総理としての総裁である谷垣さんの低評価に対して厳しい批判をしています。
 その理由は前述のような麻生政権末期の自民党の状態から、どれだけ脱皮したかが、目に見えて来ないからです。
 今の自民党は随分若返ってきましたが、前に書いたような族議員、看板を掲げて後ろから派閥の領袖がリモートコントロールする体制がどれだけ払拭できたか判りません。
 その証拠のように大敗した自民党の反省も見えない「みんなでやろうぜ」の谷垣さんをいまでも担いでいるし、谷垣さんものキャッチコピーを修正したと言う話は聞いた事がありません。
・自民党の今後の方向
>民主党の政策に是々非々を貫いて協力できることは協力すること 今までも大人の政党としてかなりやっていますが、少なくとも復興が完了するまでは、その方向を堅持すること。
>元政権党として政策で勝負すること
注記に石破茂さんの書いた記事の一部を参考までにコピペしましたが、石破さんの意見の方が前述の谷垣さんの発言の意見より遥かに国民に訴える力があると思います。
>国民に信頼される体制作りをすること
それを国民に知って貰うようにネットを使ったPRをすること
そして当面の目標は、惨状を呈している民主党の支持率とあまり変わらない自民党の支持率を何とかしてあげることと、次期首相として(人気があるでなくて)信頼されるような人を総裁に選ぶか、谷垣さんが脱皮をすること。
 民主党の足を引っ張る鳩山さんとは勿論比べ物には成りませんが、私は谷垣さんも意見を発言するたびに自民党の足を引っ張っているような気がします
 私は自民党には安倍さんや石破さんだけでなくて、野田さんと同等かそれ以上の人物識見とも優れた人材が多くいると思うのですが。
 自民党は今は民主党打倒より、国民の政治に対する閉塞感打破のためにも、国民に信頼される自民党になって欲しいと思うのですが

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*注記:石破茂さんのホームページの一部
 年明け、内閣支持率が急降下することは必定ですが、自民党がただ相手の自滅を待ち、解散総選挙を唱えてさえいればいいとも思われません。
 消費税率引き上げも、ただそれだけがクローズアップされている傾向がありますが、税制改正全体の中で位置づけられるべきものですし、金融緩和をただ行ってみたところで市場に溢れる資金をいかにデフレ脱却、国土強靭化、そしてイノベーションに資するように誘導するかを論じなくては意味がありません。日銀法改正が必須だとは必ずしも思いませんが、日銀の独立性は確保した上での協調のあり方はもっと詰めて議論し、成案を得る必要があります。「景気が回復したら消費税率を上げる」などという抽象的な選挙目当ての決まり文句を言っている限り、税制改正は不可能です。
 歳出の削減も掛け声ばかりでは仕方がなく、公務員人件費の削減ももっと具体的な根拠や基準を示さなくてはなりません。日本の公務員やそれに類する人の数は他の先進国に比べて少ないのは事実ですが、一人あたりの人件費が際立って高いこと、能力に応じた給与設定がなされていないことこそが問題です。
 国会議員の数もただ少なければいいというものではありませんし、比例定数のみの削減は民意の反映を更に歪なものにしてしまう危険性がありますが、いくらなんでも意欲や能力に欠ける人が多すぎはしないでしょうか。自分のことを棚に上げて言ってはいけませんので、さらに精進しつつも、定数削減の具体案を明示し、実行しなくては税制改正の実現はとても国民の理解が得られません。


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