普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

国会答弁そのままの野田さんの記者会見

2012-01-04 15:50:13 | 野田内閣
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 今朝、野田さんの記者会見の放送がありました。
 前々回のエントリーで「国民に直接訴えよ・野田さん」を書いた私は特別の関心で見ていましたが、正直に言ってがっかり。
 発言は政策の羅列をしただけ。
 記者からの質問もまるで国会答弁。
 しかも党内の反発にどう対処するかなどの都合の悪い質問は完全に無視。
 国会では質問の一部をスルーされれば、野党の質問者からも回答がでるのに、ルールで決まっているのか追加質問はなし。
 とうとう野田さんの本音は聞けないまま。
 記者達も訊きたいことも聞けず欲求不満が溜まったままと見えて、これと言ったざわめきもない、白けた雰囲気の中で野田さん退場。
 野田さんが言うように、「四方八方から弾が飛んでくるが、最近は後ろの方からも飛んでくる。まず民主党内をまとめなければいけなかった。非常に骨が折れた」と言う党内事情があるのに。
 党外では自民党の谷垣さんはが、
 「民主党はマニフェストで消費増税を真っ向から否定しており、国民との契約違反のままに突き進むことは、決して看過できない」と述べ、増税を容認しない考えを強調しているのに。
 野田さんは正に内憂外患なのに国会答弁並みの記者会見。
 産経新聞は午前中には野田さんの発言の全文をオンラインで報じてくれているのに。
 当然その内容は私がテレビで見たように味もそっけもない文章です。
 そして他の新聞は毎日が骨子を纏めているほかは読売、朝日は概要だけ。
 野田さんの唯一の頼みは世論と、新聞だけです。
 そして橋下さんの快勝で見るように民主・自民など各党は世論は弱いのに。
 折角の弁舌を持ってい野田さんは世論に訴える好機会を潰してしまいました。
 国会答弁そのままの気の抜けた記者会見では、何事も不退転と言う言葉が空しく響くどころか、その反対にマスコミやネットで疑われているように、財務省の手の上で踊らされていることを裏付けることになります。
 つまり国会でも記者会見でも今日のような発言を続ければ、表向きの「不退転」発言と違って心の中では違う事を考えていると疑われて仕方がないと思います。
 野田さんが増税も国会定数や公務員経費削減も不退転の気持ちでやるのなら、その気持ちを訴えるべきです。
 彼の弁舌を持ってすれば、オバマさんの演説まで行かずとも、国民の心を動かせる筈です。
 そう言う私自身は、与野党を問わず是々非々の立場で見ている少数派の一人として、野田さんの政策の中でも、記者会見で述べた政策はほぼ良いと思っていますが、彼が本気かどうか疑い半分で書いています。 (前にも書きましたが増税をするのなら、整備新幹線、首都環状線の再開、年金・医療で国民に負担を掛ける政策の撤廃などは反対で、増税をするのならこれらの見直しをすべきと思っているからです。)
 まして民主党に批判的な谷垣さん率いる自民党以下の野党、マスコミの人達、そしてネット評論家、国民も野田さんの発言を信頼しなくなるでしょう。
 そして野田さんが国民に訴える機会を無駄にし、国民から見放されれば、私の何時も書く惨状の民主党政権の陥落と、元の木阿彌の野党の永久的な定着化が続くと思います。
 恒常的な政権交代を願う私としては、野田さんも彼を囲む人達も良く考えるべきだと思うのですが。

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