普通のおっさんの溜め息

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野田内閣に早くも壁・八ツ場ダム建設の是非

2011-09-15 17:08:54 | 野田内閣
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「大臣いらないんじゃないか」与党の判断関与に不快感 八ツ場の是非で関係知事
 八ツ場ダム建設の必要性を認めた国土交通省の検証結果を受け、藤村修官房長官が建設の是非は野田佳彦首相に加え、民主党の輿石東幹事長、前原誠司政調会長ら与党首脳が最終判断するとの見通しを示したことに、関係自治体の知事から15日、不快感を示す意見が相次いだ。
 群馬県の大沢正明知事は「全部、党主導で決めるのであれば、各大臣なんていらないんじゃないか」と指摘。「歴代の国交相は検証結果を尊重すると言ってきた。地方自治体として国の何を信頼すれば、という思いがする」と落胆。
 千葉県の森田健作知事は記者会見で「地方自治体は民主党のマニフェストに翻弄されてきた。客観的な評価が出たのだから進めてほしい」とあらためて早期着工を要求。

 このような意見が関係知事から出てきたのは、
・野田さんが菅さんが党の意見をろくに聞かずに、思いつきの政策を連発をして来た反省から、政府の政策は総て党の政調会長を中心とする党幹部の賛成を前提とする方針を出したこと。
・前原さんが、国土交通大臣の時に党の公約としていち早く八ツ場ダム建設の中止を発表して賛否両論のマスコミを賑わせたこと。
 そしてその前原さんが、党の政調会長として、容認の検証結果に不快感を表明したこと。
・幹事長の輿石さんが今日の野田さんへの代表質問でも言ったように、民主党政権は国民との約束である、マニフェストを忠実に実行すべきだと確信しているように見えること。
 現実は国土交通省の検証結果の判定の良否は判りませんが、
・前原国土交通相の後任の馬渕さんが前原さんのダム中止の決定を完全に白紙にもどしたこと
・民主党は地方分権の立場から地方の意志を尊重する基本方針を持っていること
・前原さんの言うように、ダムより下流域の治山治水がより有効だと言う考えが、今回の紀伊半島の大水害でその有効性にも限度があることが判って来たこと。
などダム建設に有利な情勢になっているようです。
 私は前にも書いたように前原が代表になったときに、政府攻撃の際は政府側からの反撃に遭わないように忠告した(そして幸か不幸か私の心配が当たって「がせメール」問題に代表辞任となりました。)経緯から彼の向こう受けのよい八ツ場ダム建設を含む土木工事を総て中止に対して、どの方向に向かうかは別としてもう少し慎重にするべきだと書いて来ました。
 時勢は変わりました。
 当時の私の前原さんの決定に慎重意見のエントリーに対して批判的なコメントをいくつも貰いました。
 然し国民は当時政権交代を果たした民主党政権を熱狂的に歓迎していましたが、今はみな冷めた眼で同政権を見ています。
 報道に依れば野田さんは前原さんや輿石さんと、今回の国土交通省の検証結果の判定をすることになります。
 そしてその判定が間違った方向に行けば、野田政権の最初の挫折になるかも知れません。
 それは玉石混淆、左は日教組、社会党出身者から右は自民党出身者までの、そしてずぶの素人を含むごった煮内閣の行く末を大きく左右することになります。
 そのような野田内閣でも支持率はどこも60%近くあります。
 野田さん始め民主党の人達はそれが本当の支持ではなくて、なんとか頑張って欲しいという国民の期待値であることは良く判っていると思います。
 野田さんの慎重なそして断固とした決断を待っています。
何故なら恒常的な政権交代を願う私からみれば、今度失敗すれば民主党はまた元の半永久的野党に舞い戻る可能性も大きいからです。
 それにしても今回の枝野さん投入のように、馬渕さんとか福山元官房副長官とか仕事も出来るし、発言力のある人を何故投入出来ないのですかね。
 民主党内でも「極左」と言われる閣僚、警察当局からマークされていると言われる閣僚。
 野田さんは内閣の危機管理をどのように考えているのですかね。

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