普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

小沢グループの人達へ・政局を真っ直ぐに見よう

2011-09-01 19:45:52 | 菅内閣
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小沢グループの人達へ
 小沢さんは今回の敗戦を受けて、「一新会」、「北辰会」、参院小沢系の3つの一本化を考えているそうです。
 然し小沢さんグループに属する人達は、今政局がどう動いているか、自分達が今どう言う立場にあるかを良く考えて見る必要があると思います。
・小沢さんのやり方は時代に即応しなくなったのではないか
 小沢さんは今回で2連敗です、批評家マスコミによっては3連敗と言う人もいます。
 何しろ選挙の神様の小沢さん、それも彼の神通力がまともに通用する民主党内の代表選で負けたのですから、何か大きな理由があると考えるべきです。
 私たち外野よりもグループの人達自身が感じている筈です。
・海江田さんと小沢さんの敗因
  海江田さんの代表選前までの発言と違って、立候補してからの小沢さんに対する配慮と思われる三党合意見直し反対や小沢さんに対する処遇の見直し発言から、彼が首相になれば強引な小沢さんからリモートコントロールされるのではないかとの心配が民主党員に拡がったのが一番大きいと思います。
 その証拠が第一回目の投票で海江田さんへの投票が143票、小沢グループが約100~120人プラス鳩山グループ約20人とはぼ同じ、決選投票で僅か34票しか伸びなかったのを見ても鳩山・小沢グループが少数の反主流派に転落、孤立しかけているのを感じます。
小沢グループの人達はかなりの党員が野田さんの勝ち馬に乗ったと思っているかも知れませんが、私は後にも書きますが、民主党員が政権に就いてからの学習した結果の現れと思うのですが。
・小沢さんと一緒では、人材が育たず、優れたひとが逃げて行く
 野田内閣の挙党内閣組織に当たってある批評家は小沢グループから人材を登用しようにも、手持ちの人材がいないからと言っていました。
 なるほど Wikipediaによると小沢グループの100~120人のの中では中井洽、山岡賢次、(参議院議長の)西岡武夫、海江田(どちらかと言えば鳩山グループ)、松原仁くらいしか世に知られた人はいません。 (2日追記:山岡さんだけ入閣)
 小沢さんのグループに藤井裕久の名がありますが、彼とは一線を画しています。 (古い盟友と言えば渡部恒三最高顧問もそうでしたが、今では小沢さんの批判することが多いようです。) 
 一方、前原・野田グループは、枝野幸男、仙谷由人、安住淳、渡辺周、細野豪志、古川元久、小宮山洋子、長島昭久、蓮舫、藤村修、松本剛明、馬淵澄夫と政権に近い所にいたと言うハンデを考えても余りにも数が違い過ぎると思いませんか。 (以上敬称略)
 マスコミでは小沢さんの所では盟友が離れて行く、部下が育たないと言う批判がありますが、小沢グループの人達はこの事実に就いてどう考えているのでしょう。
・幹事長の輿石さん就任の意味するもの
 野田さんは小沢グループに人が居ないので、党内融和のために小沢さんに近い輿石さんを幹事長に選びました。
 私自身は日教組出身者の幹事長には反対ですが、彼の盟友の小沢さんとそのグループには困ったものになりそうで、グループの人が「これでは三党合意路線の野田内閣に文句を付けられなくなると嘆いている」と報道されています。
 或る評論家は、輿石さんは日教組出身者の特徴として、決められたことは護る習性があるので、路線の違う野田さんと案外上手く行くのではないかと評価しています。 
もしそうなれば小沢グループは全く孤立してしまいます。
・小沢グループは国民の眼で参院選敗戦の総括を
 そうならないために、グループの人達が考えねばならないのは、今までのようにひたすら「小沢さんにしがみつく」のをやめて、自分の頭で参議院敗戦の総括をしてみてはどうでしょうか。
 菅さんは当時から問題になっていた小沢さんの「政治と金」の問題を取り上げて、脱小沢路線を敷きました。
 そして参議院敗戦。
 小沢・鳩山グループは、菅さんが消費税増税を言い出したからとして菅さんの責任を追求しました。
 菅さんがアドバイザイーの助言を丸呑みにして消費税増税→福祉施設の充実→雇用の増大→景気回復路線をいきなり持ち出したのも問題でしたが、自民党もその前から消費税増税を公約に掲げていました。
 参院選敗戦の最大原因は、鳩山さんの普天間問題の大チョンボ、発言のブレ捲くり、「母親からの子ども手当て」、天下り廃止の筈が省内の停滞、組織の台形化による経費の増大、止むなく出向と名を替えた天下りの再開とう、ばら蒔き4Kと言われるマニフェストの問題点の続出、小沢さんの幹事長として党利党略見え見えの陳情の処理、彼の「政治と金」の問題などを見て、国民は民主党にNOを突きつけたのです。
 私は小沢グループの人達が、少数の反主流派の落ちこみ、党内で疎外される前に、今までの民主党のマニフェストの内容、民主党や小沢さんのやったことを謙虚に見直すべきだと思います。
 何故なら多くの民主党員は人には言えずとも、心の中では民主党が政権政党としていかにあるべきかを学習しての結果が、今回の野田さんの勝利に導いたと思うからです。
 そして多くの評論家が言うように、野田政権の成否が今後の民主党がまた半永久的な野党に逆戻りするか否かの別れ道に立つことになるかも知らないことは党員の多くが感じているからです。

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*注記:
藤井裕久官房副長官は11年2月1日の衆院予算委員会で、小沢さんが代表を勤める自由党幹事長時代に政治資金収支報告書上、党の組織活動費約15億2千万円が藤井氏あてに支出された問題について、「その内容は存じません」、「署名した記憶はありません」と述べた。自民党の柴山昌彦氏の質問に答えた。
 質疑は藤井さんの憮然とした表情と、本音を隠したようなぶっきらぼうな返答で終わりましたが、自民党の真意は誰を追求したいのか、だれが見ても想像がつくことです。
 もし小沢さんが首相になればこの問題がブリ返されるのは間違いないでしょう。