普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

最近の原発報道の不思議(2)・場外乱闘の九電やらせ投稿問題

2011-09-21 16:03:20 | 電力、原発

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 昨日の[大江健三郎さんの反原発集会]と[日本原子力学会に出た意見]の続きです。
 なお八目山人さんから前記集会に就いての貴重な情報を寄せて頂きました。
 予想していた様に労組、各種団体からの「アゴ・アシ」付きで動員された人が多かったそうで、皆が皆必ずしも大江さんのように「原発即時停止」とは考えいないこが判りました。
 他の貴重なコメント頂いた方共々お礼申し上げます。
「場外乱闘の九電やらせ投稿問題」
九電やらせ投稿、佐賀県側が要請か…5月説明会
 九州電力の「やらせメール問題」などを調査している九電の第三者委員会は20日、第4回会合を東京都内で開き、調査チームによる調査報告書を公表した。
 5月の動画サイト「ユーストリーム」で配信された国の説明会について、当日の中継中、古川康・佐賀県知事の事務所から賛成意見の書き込みを指示されたとするメールが、九電社内に残っていたという。このメールによって実際に社員らが10件程度の書き込みを行ったとしており、5月の説明会でも、県側が「やらせ」を要請した疑いが出てきた。
 これに対し、古川知事は県庁で報道陣の取材に応じ「そういった事実はない」と否定。知事の後援会や資金管理団体の事務作業を行っている古川康事務所の鶴丸岩男所長は「職員にも確認したが全くなかった」と話した。

 なお別の報道では古川さんの主張に九電も同調しているそうです。
 実情は判りませんが、この報道で一番喜んでいるのは、先に書いた大江さんや、それを支持する左派グループ、共産党や社民党です。
 何しろ説明会で地もと以外からのプロの反核のリーダーを送り込み、長々と反対演説をして会の空気を反対の方向に持ち込み、先の集会やデモの様に特定団体を動員してメールを送れば動画も反対一色にすることが出来るのですから。
 それを心配した古川さんが、会の出席者や動画を見る人達に、玄海原発の問題点を公平、正確に見て貰うために反対ばかりでなく会や動画で賛成の意見も出して貰いたいと思ったのは当然と思います。
 問題は賛成側に廻る人達の組織が九電かその労働組合を除いては全くいないのに反して、反対側は八目山人さんが指摘したように、多くの組織があることです。。
 そしで事実は説明会に九電関係者が多く出席した、彼らが出したメールもやらせだと批判されています。
 その一方の反対側は地域外から人間を導入しても、それらが上部機関から指示のやらせメールをしても何のお咎めもなくこの動きを北叟笑んで見ていればよいのです。
 そして原発推進の九電と、その判断をする古川さんの不適切な関係が明らかになれば、原発再開阻止に大きな影響を与えるからです。
 昨日の大江さんの集会のようにマスコミはその表向きの動きは伝えてもその裏事情などには触れないので彼らの思うが儘になります。
 そして私の何時もの愚痴ですが、それで少数派の彼らの造られたムードが産まれ、それで国の方向にも影響を与えるのです。
 マスコミま反権力側の報道することが進歩的など古い、今となっては幼稚な考えに囚われずに、より公平で正確な報道や解説をすべきと思うのですが。
 私は結果論ですが、説明会でははマスコミが世論調査でやるように、ランダムに抽出した地もとの人達を選ぶべきだったし、動画に何処の誰が投票するか判らないコメントなど付けずに見ている人達が白紙の立場で見れるようにすべきだったと思うのですが。
 玄海原発の一番の問題は、私が取り立てて言うまでもなく、同原発が安全か否か。
 そして昨日も書いたように、同原発をいかに上手く運転、保全できるか、そして技術の進歩に対応してより安全でより強力な設備に改善する組織と企業の体質を持っているかです。 (そしてマスコミのこの点にも焦点を絞って報道や解説をして貰いたいのですが。)
 私が敢えて「場外乱闘の九電やらせ投稿問題」と書いたのは、この重要問題が置き去りにされて、古川さんと九電の関係ばかりが論議され報道されていることです。
 話しは少し大きくなりますが、日本の大きな工業地帯とともに原発の幾つかは地震とそれに伴う津波の多発地帯にあります。
 それで今後の工場や原発の立地もより安全な所に重心を移すべきと思います。
 その点からいえば、縮小が避けられないとすれば、太平洋沿岸の原発が優先、そして大きな地震や津波の実績の殆ど無く、岩盤上に立つ、しかも沸騰水型の福島より安全な加圧水型軽水炉の玄海が最後になるべきだと思います。
その玄海原発再開の前にこのような場外乱闘するとは!!!

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