普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

なでしこジャパンと菅政権

2011-07-18 17:36:27 | 外交・安全保障
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なでしこジャパン優勝おめでとう!!!
 なでしこジャパンの優勝へ向けての頑張りは凄かったですね。
・先制されるたび追いつく粘り強さ。
・PK戦での、GK海堀あゆみ選手の身を投げ出した方向と反対に来たシュートを足一本で留めたスーパープレイは彼女達の勝利への執念の象徴と思われました。
 なでしこジャパンの特徴に就いて色々言われていますが、それと今の菅政権と民主党の現状を比較してみました。 (なでしこジャパンのサポーターの方達は菅政権と同列にするなど馬鹿にするなと憤慨されるでしょうが、紙面の関係で並べてみました。)
・沢さんを中心とするチームワーク:北沢防衛相さんも政界にも結束力が欲しいと嘆いていたそうですが、言うまでもなく、菅内閣と民主党執行部の間と、それぞれの内部のチームワークはバラバラ
・粘り:四面楚歌の中での菅さんの粘りは見事、それに比して菅降ろしに動く人達の粘りのなさ。私は菅さんが動かないなら菅さんに反対の閣僚と民主党幹部は一斉に辞職表明をしたらと書いたのですが、それ程の意欲はないようですね。
・体力不足を補う優れたパスワーク:政権党としての党の体力と経験不足を補う政府、党内の間と、それぞれ内部の連携はバラバラ。マニフェストの現実化の方向へ動いている菅さんの足を引っ張るマニフェスト回帰主張する小沢・鳩山グループの間は断絶。
・監督の作戦を全員が理解し身につけている: 菅さんの最初の路線で原発の運転再開に動いていた海江田さんに急にストレステストを言い出してその梯子を外す菅さん。閣僚や官僚よりアドバイザーや何とか委員会の意見に基づく政策を乱発する菅さんの意向に振り回される閣僚や政務三役
 次々に思いつきを言い出す菅さんでは、国会の質疑は関係閣僚に話しても話が通じないので、野党は国会の質疑は総て菅さんの出席を求めているそうです。
・上から目線でなく横から目線の監督: (監督の佐々木さんの発言)
 横から目線の意味は選手と同じ立場に立って物事を考えると言うことだそうですが、菅さんの場合は、部下への思いやりどころか、部下に対する上司としての立場でなく自分の立場優先。これでは部下もたまったものではないですね。
・監督の用兵の巧みさとチーム監督への信頼: 菅さんは自分への信頼をなくして、部下や党員の用兵どころの話ではなく、ぎりぎり用兵を余儀なくされている。復興相も次々に断られまわって、最後に引き受けた松本龍さんが失言ですぐに辞職 

 これだけ並べて見ますと、上昇気流に乗ったなでしこジャパンが宿敵の米国を破って優勝したのも頷けますが、大震災と言う日本に取っては大きな不幸、政権に取っては折角の上昇気流に乗れるチャンスなのに、自ら引き起こした下降気流に乗ってしまった、これからの日本の動きをコントロールすべき菅チーム。と言うよりチームの体すらしていないのは残念です。

 そして何時もの年寄りの愚痴で細かいところは省略しますが、私たちはどうして菅さんのような首相を産んだのか良く考えるべきだと思うのですが。

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