普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

町長に与えた恥に責任を取る海江田さん

2011-07-12 18:05:16 | 外交・安全保障
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 読売新聞は上記のタイトルで次の様に報道しています。
 海江田経済産業相は11日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、九州電力玄海原子力発電所の再稼働問題を巡り辞任の意向を示唆した理由について、「(玄海)町長に与えた恥に責任を取らないといけない(と考えた)」と説明した。
 菅首相は8日の衆院本会議で公明党議員から同書に関連づけて「恥知らずな史上最低の首相だ」として退陣を迫られた経緯があり、民主党内からは、「恥知らずと言われても辞任しない首相へのあてつけではないか」との見方が出ている。

 誰が考えても、海江田さんの発言は菅さんへの当てつけでしょう。
 海江田さんを怒らせた原因は前に書いたように、
・海江田さんの発案の浜岡原発の停止を菅さんが自分の手柄のよう発言
・菅さんは浜岡の他の地震の頻度の少ない原発は停止の必要がないと発表
・政府の指示で過酷事故への安全対策の点検、対策を指示、後その成果を検証し対象の原発合格の報道
・6月18日、海江田さんは原発を持つ11社に再稼働を要請する直前、浜岡原発の全面停止を要請した首相の口から電力の安定供給に関するメッセージを発するよう求めたが、首相は「自分は言いたくない。言うべきではない」と答えた。
・6月19日、インターネット中継した国民対話の時は、定期検査で停止中の原発の再稼働について、菅さんは「安全性が確認されたら順次再稼働していくと海江田氏が言ったが、私もまったく同じだ」と語っていた。
・6月29日、海江田さんが佐賀県知事を訪問再開を要請、安全については政府が責任を持つと言い、古川知事から菅さんの来県を条件に再開の内諾を得た。
・それに対して「脱原発」の姿勢をにじませる首相が、再稼働について関係する地方自治体を訪問すれば、「首相が原発を認めているのか、否定しているのか、国民に分かりにくく、得策ではないとの首相周辺からの声の報道
・7月2日、海江田記者団に今夜菅さんに佐賀県知事の要請について菅さんと会う予定の発言
・7月3日、海江田さんが菅首相が説明責任を果たすべきだとの考えを示した。
・7月6日の読売新聞の「玄海原発 再開へ首相自ら説得にあたれ」の社説、読売でさえストレステストの情報を掴んでいなかった
・7月6日の予算委員会で菅さんのいきなりのストレステストの発言と野党、マスコミからの、テストの遅れや電力不足の問題など考えてないなどの批判
・7月11日、新基準について菅、枝野、海江田、細野の各氏が原発相が詰めの協議を行い、枝野さんが統一見解を発表。野党、マスコミから上記のような批判の他、テストの中身を具体的に示さないまま、再稼働の新たな条件にしたことなどの批判
・7月11日、菅さんが埋蔵電力を調査するよう経済産業省に指示。泥縄式との批判。
 海江田さんは、上司の菅さんから自分の手柄は取られ、地域との接触など面倒なことは丸投げされ、菅さんの方針に添って動いているのに、菅さんの都合の悪いときはストレステストをいきなり持ち出されてあっさり梯子を外され、しかもその後の始末は自分でしなければならないと言う立場に追いやられては、菅さんへの当てつけで辞任宣言をするなど、海江田さんの気持ちは良く判ります。
 そしてそのような辛い立場でも時期が来るまで頑張る言っています。
 国民受けはよいが、少なくとも現状では、殆ど実現性のない民主党のマニフェストの処理だけでも大変なのに、また同じような人気取りの政策を次々に思いつく菅さんに困惑しながらも、国のためだとして彼を支えている海江田さんを含む閣僚、政務三役、岡田さん以下の党幹部たち。
 一方の菅さんは、他人が見れば彼程度の仕事なら出来る人が多くいるのに、自分しか出来ないと頑張っている菅さんにも困ったものですね
 普通の上司だったら、せめてこのような部下の仕事がしやすいように配慮せねばと思うのは当然だと思うのですが。
 菅さんも舞い上がっているのですかね。

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