普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

海江田さんが可哀相・菅さんの自己保身の犠牲に

2011-07-07 12:13:01 | 外交・安全保障
人気ブログランキングへ
 昨日の衆議院予算委員会で、自民党の塩崎恭久さんの玄海原発の運転再開問題で質疑の時の海江田さんの発言や態度は可哀相で見ておれませんでした。
 塩崎さんの質問の時の落ち着かない態度、苦しい答弁、時にぶっきらぼうと思われるような返答。
 何しろ彼が推進してきた玄海原発運転再開に対して菅さんがいきなり再開の前にストレステストが必要と言い出し、海江田さんと菅さんの考えの違いを指摘され攻撃されたからです。
 私の乏しい情報から纏めた今までの経緯です。
菅さんが海江田さんの発案の浜岡原発の停止を発表したとき他の地震の頻度の少ない原発は停止の必要がないと発表。これに対して本来海江田さんが発表するところを菅さんが発表し、自分の手柄にしたとのマスコミ批判。
・政府の指示で地震や津波による電源喪失など、過酷事故への安全対策の点検、対策を指示、後その成果を検証し対象の原発合格の報道
・6月18日、海江田さんは原発を持つ11社に再稼働を要請する直前、浜岡原発の全面停止を要請した首相の口から電力の安定供給に関するメッセージを発するよう求めたが、首相は「自分は言いたくない。言うべきではない」と答えた
・6月19日、インターネット中継した国民対話の時は、定期検査で停止中の原発の再稼働について、菅さんは「安全性が確認されたら順次再稼働していくと海江田氏が言ったが、私もまったく同じだ」と語っていた
・6月29日、海江田さんが佐賀県知事を訪問再開を要請、安全については政府が責任を持つと言い、古川知事から菅さんの来県を条件に再開の内諾を得た。(参照:佐賀県知事からも信頼されていない菅さん
・それに対して将来的な「脱原発」の姿勢をにじませる首相が、再稼働について関係する地方自治体を訪問すれば、「首相が原発を認めているのか、否定しているのか、国民に分かりにくく、得策ではないとの首相周辺からの声の報道
・7月2日、海江田記者団に今夜菅さんに佐賀県知事の要請について菅さんと会う予定の発言
・7月3日、海江田さんが古川康知事が菅首相の来県と面談を求めていることについて、「私もそう思う」と述べ、菅首相が説明責任を果たすべきだとの考えを示した。
・7月6日の読売新聞の「玄海原発 再開へ首相自ら説得にあたれ」の社説、読売でさえストレステストの言葉は全くなし。
・7月6日の予算委員会で菅さんのいきなりのストレステストの発言とその反応
 古川知事:政府の方針変更への疑惑と不快感、然し菅さんの方針受け入れる発言 
 産経はテスト導入について古川知事は6日夜のNHK番組で、困惑を隠さなかった。唐突な発表に驚いたのは古川知事だけではなかった。と書いていますが、「佐賀県知事からも信頼されていない菅さん」を書いた私から見れば、やはり菅さんは心配した通りで、最終の返事をしなくて良かったと言う表情に見えました。
 経産官僚:「中身や経緯については知らない」とこぼすなど、事務方の大半は寝耳に水の報道、「海江田さんはメンツを潰されはしごも外されて怒っている」と発言
 なお昨日たまたま見ていた青山繁晴さんの動画ではプレッシャーテストの件を取り上げ、これをやろうとするには2~3年かかるが、それまで原発を止めて置いたらどうなるかと批判していました。
 この菅さんの何時もの思いつきに就いて読売新聞
・政府がいったん安全に「お墨付き」を出した原子力発電所を、改めて検査することになった。
 原発の安全に万全を期すことは重要だ。だが、首相の原発政策を巡る言動は、あまりに場当たり的で、原発の停止による深刻な電力不足に対する配慮も足りない。
 懸念されるのは、九州電力玄海原発の運転再開が大幅に遅れかねないことだ。
 安全性に合格点をつけた政府が突然、“追試”を課すと言い出したことに、知事と地元町長が強い不信感を表明したのは当然だ。
 築かれつつあった地元との信頼関係は、大きく傷ついた。
 他の原発に広がりかけていた再稼働の機運に水を差し、電力不足が全国的に長期化することも懸念される。
などと批判しています。
 私はストレステストなどの原発の安全基準の強化には賛成です。
 然し浜岡原発停止要請した後直ぐにこの問題を関係者の間で研究すべきで、読売の指摘のように、一旦安全性に合格点をつけた政府が突然、“追試”を何の具体的な検討もないまま、いきなり言い出しては、関係閣僚も官僚もどうして良いか判らず、当初の方針で動き出している人も溜まったものではありません。
 他人事ですが、私は菅さんの自己保身のための、思いつきの突然の政策転換で、メンツを潰され、はしごを外された海江田さんがこれ以上我慢することなく、さっさと辞職してはと思うのですが。
 そうすれば、松本龍さんに続いての主要閣僚の辞職が菅さんへの致命的な打撃になると思うのですが。 (今ツイッターでは松本さんの後を受けた平野さんの「青山繁晴さん逮捕の恫喝」疑惑で賑わっていますがどうなることでしょう。)(7日11.30記)

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治・人気ブログランキングへ

プログ政治ブログへ村へ

追記:NHKの午後のニュースで、今朝の国会での自民党からの海江田さんの責任の取り方に就いての質問に対して、海江田さんは「いつか時期が来れば責任を取りたい」と返答していました。
私は自分の保身のためには部下を傷つけるなど意に介しない菅さん の慰留にも負けず、辞めたほうが彼のためになると思うのですが。(12.30記)