普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

今時の若者と年寄り

2010-07-03 12:08:33 | 経済・財政

 最近見たテレビや雑誌の記事の中から表記の問題を考えて見ました。
石原都知事の政見放送の中から
・「これからの日本はどうなるのだろうか」。私たちの同世代の人達は日常の挨拶の代わりにこのことを皆言っている。
・今までの成り行きを見ていると自民党も駄目だったし、民主党はもっと駄目だった。
・日本は戦後米国、米国と情けない立場だった。憲法も教育も米国から決められてきたが経済だけは頑張ってきた。
(民主党のような経済政策で)もし日本の経済が中国に呑みこまれて仕舞うと、 (かってのニューズウィーク誌が米国旗の星の最後に日の丸を描いてみせたように)中国の五星紅旗の六番目の星の代わりにに日の丸が書かれるかもしれない。(Twitterではこうなった方が良いと中国大使になった丹羽さんが言ったとか、いや伊藤忠の誰かが言ったのが本当だとか、とんでもない議論がされいいます。)、
 そんなこと皆が歴史の予感として感じている。
・そんな時に平沼さんと与謝野さんが僅か六人だけれど立ち上がってくれた。
この政党が発足したときにいい加減な年寄りばかりだと言われた
 年寄りで結構だ。今の60代以上の人達は本気で国のことを憂えている。しかし30代か50代のひと人達は仕事お家庭のこともあるかも知れないが国のことを考えなくなった。20代の人のなかには何とかしなくてはと言う人はかなりいるけど。
・平和は有り難いけど毒もある。
 日本はこれと言う危険に遭わずにやってきた。
 その結果日本はどうなったかと言うと、関心は金、金、金、金ばっかり。
 そう言う時代に政治家も国民におもねってばら蒔きをやる。
 然しこの国は財政的に持たない、高福祉低負担など成り立つ訳はない。
 税金の話しをするとみんなそっぽを向く。
・今こそ本気になってこの国のこと考えるときだ。

[私の意見]
・石原さんも判って言っていると思いますが、60代以上の人でも国のことより金儲け(前述の伊藤忠の人?)や政治家なら我が身の当選が優先の人もおり、30代~50代の人でもネット上で見るように、今の日本の状況を憂えている人も多いと思います。
 要はその人の年齢に関わらず、 (体力は別にして)個人の考え次第で60でも若い人もいれば20代でも年寄りがいると思います。
・「立ち上がれ日本が発足したときにいい加減な年寄りばかりだと言われた」のは
a.自民党が小泉さん時代から若返り策として定年制を敷いたが中曽根さん始め反発する人達がでた
b.その状況をから年寄りはだめだと言う意識が一般に生れた
c.そしてそれが日本で流行のレッテル貼り、年寄り→老害というレッテルが貼られた。(今、Twitterの「老害」で検索すると賛否両論(勿論賛成が大多数)で盛り上がっています。)
d.マスコミがそのレッテルを自民党を飛び出した、与謝野さんと信念の揺るがない平沼さんに張り付けた。
・私はレッテル貼りほど危険なやり方はないと思うのですが。
 何故なら年寄りでも、例えば右翼にもピンからキリまであり、若い人や左翼と言われる人にもいろんな考えの人達がいるのに、一方的にこうだと決めつける結果になるからです。、
・今度の立ち上がれ日本の、参院選の比例区の候補者に、高い見識を持ち、知名度も抜群の片山虎之助さん、中山成彬さんなど、自民党から出れば絶対当選確実の人がいます。
  然し弱小政党のためとマスコミの同党へのレッテル貼りのために、このような日本として無くしてならない政治家が落選の可能性もあります。
・自民党から言えば日の出の勢いの小泉さんの時ならともかく、支持率が20%を切るときに先の二人の他に与謝野さんや中山さんの奥さんの中山恭子さん、公認を受けられないために、また党内刷新の動きが無くて他党に飛びだした舛添さん人など含む有力政治家を無くしたのです。
・私はブログを立ち上げた時から、自民党の定年制について反対してきたのですが、実務的な理由で線を引きやすい制度を守ってきたのでしょう。
・昨日の本屋で立ち読みした週刊新潮で「海外放浪と読書150冊で人格が変わった杉村大蔵」の記事を見つけました。
 前の衆院選当選で色々話題をまいた杉村さんが、すっかり変わって真面目になったことと、浪人中の経歴を冷やかし混じりに書いていました。
 これをまともに取ると選挙直前と言うのにそしてその記事が彼の当選に響くかもしれないのに、何故真面目になった彼を揶揄しなければいけないのででしょうか。
 この記事が屈折した形の杉村さん応援の記事なら判るのですが、今までのマスコミのやり方から見ると彼を通じて「いい加減な年寄りばかりの立ち上がれ日本に加入した」杉村さんをを批判しているようにも見えるのですが。果たしてどちらでしょう?

ボランティアで社会貢献をする若者たち
・話しは少し逸れますが、石原さんの「20代の人のなかには何とかしなくてはと言う人はかなりいるけど」の話しで思い出したのですが、木曜日のNHKの「クローズアップ現代・広がる新たな社会貢献のカタチ」で、今、若者たちの間では、金融や広告、研究職などこれまでボランティアとは無縁と思われてきた層を中心に、仕事のスキルを生かした新たな「社会貢献」が広がりを見せている。「プロボノ」とよばれる “新しい働き方”だ。背景には、若者を中心に広がる、仕事への意識の変化がある。仕事が専門化、複雑化する中、多くの人がより確かな「手応え」を求め始めている (NHKの番組案内から)そうで、システムエンジニア、コピーライター、市場調査などの専門家がボランティアで事業拡大に悩むNPOのアレルギー問題に取り組むグループのホームページの改善に取り組んでいました。
 これを見るとTwitter上の「老害」を言う若者の以外にもかなりの数の問題意識を持った真面目な(20~50代の精神的な)若者もいるようです。

  「今時の若者」とか「老害」とか言わずに、若者は石原さんの言うような年寄りの問題意識、知識、経験を活かし、年寄りは若者の感性やエネルギー、年寄りの持たない新しい知識や技術やアイディアを活かして協力し合えば、世のなかは随分変わって来ると思うのですが。
 それとマスコミも軽薄な国民におもねった「レッテル」貼りは止めて、真実をもっと正確に公平に伝えるべぎだと思うのですが。果たしてこれはどうでしょう?

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