昨夜のNHKのクローズアップ現代で「映画“ザ・コーヴ”問われる“表現”」の放送がありました。
概要:和歌山県太地町で行われている伝統のイルカ漁を批判的に描き、アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門賞を受賞した映画「コーヴ」。その「隠し撮り」を用いた取材手法や、イルカの食用は危険だとする内容に地元で反発の声が高まっている。さらに「反日的だ」と上映中止を求める団体の抗議運動も激化。中止を決める映画館・上映会が相次ぐなか、今月3日、全国6館で公開が始まる。番組では、太地町の反応とともに、映画を製作したルイ・シホヨス監督のインタビューや上映を決めた横浜の映画館をルポ。イルカ漁の是非に止まらず、ドキュメンタリー映画の在り方や表現の自由にまで議論が広がる「コーヴ」上映の波紋を追う。 (NHKの番組案内)
・平穏な湾を見ながら何故か泣きじゃくる若い外人女性と離れてそれを見ている6人の太地町の人々。
そのシーンは同映画のクライマックスシーンとしてあたかもイルカ漁を見ながら泣きじゃくる若い女性として描かれていた。
・最後の盛り上がりのシーンとして、映画政策の反対に立った政府の若い官僚が上司から馘にされたとしていたが、現実には彼は今でも元気に働いている。
・その情報を得たと云う監督にその事実を伝えると、「官僚の上司から聞いた」、「それが不服ならイルカ漁を止めれで良い」と開き直り。
・その上司に確かめると「その様なことを監督と話したことはない」と云う返事。
・「要するにドキュメンタリーの形を取った劇映画」とノンフィクション作家の吉岡忍さんの解説。
・この映画を見た人達から, 太地町へイルカ漁を止めろの抗議のメールの殺到
・映画上映を決めた絵画館主から店先で営業妨害をしないように裁判所に仮処分の申請と認可(まるで日教組の大会にがなりたてる右翼団体さながらに)
・この一連の動きにどうして良いか判らない太地町の人々
・吉岡さんはこの映画の上映に賛成、「太地町の人達や反対する人はこれに対抗する映画を作ればよい」とのコメント。
キャスターの国谷裕子さんは、「アカデミー賞を取った映画に対抗できるものが日本に出来るでしょうか」の当然の反論。
[私の意見]
・もっと効果的な反対の方法は無かったのか?
私はもしこの映画を上映するのなら、映画館主は上映の前後のいずれかに、このNHKの番組が指摘した問題と、反対する人達の意見を(静かに)述べる機会を与えるのが公平なやり方と思うし、これが意外に盛り上がり館の収入増加に繋がると思ったのですが。
上映反対派の人達は唯無闇に反対するだけでなく、館主にも受け入れられるような形の要求をすべきだったと思います。
反対派も良く考えれば、私の思いつき以上にもっと効果的で方法もあったのではないかと思うのですが。
・“ザ・コーヴ”問題とと新党の参院選
このことで思うのは、太地町の人達や少数の(だけれど筋が通っている)反対する人達が抱える問題と同じように、立ち上がれ日本、新党改革、日本創新党の人達は言う事に筋が通っているが、少数のためと参院選直前の立ち上げのために、なかなか彼らの意見が一般に浸透しない参院選の運動の仕方の問題を抱えているようではす。
ここでは新党の中では割合に好評な「立ち上がれ日本」に就いて考えてみます。
現在の情勢は朝日新聞の世論調査によると、
・政党支持率0%、
・比例区での投票先1%
・議席を伸ばして貰いたい党 1%
一方候補者は比例区では有名な人では中畑清、片山虎之助、杉村太蔵、中山成彬の各氏がいます。
この中では日本のため今後とも是非頑張って貰いたい人が複数いますが、上記の調査の結果から見ると、立ち上がれ日本はうまく言っても、某新聞が予測したようにせいぜい1人が当選と言うところで、私の考えるもう一人は落選になる可能性が高いようです。
同党には信念の人平沼さん、政策通で真面目な与謝野さんなど好感の持てる人も居ますが、新設の党、多勢に無勢として太地町の人達のようにこの情勢を嘆くしかないのでしょうか。
彼らの意見はテレビでの党首討論会で(政治に関心はあるが、ある程度しかない一般の人達にとってやっと)聞けます。
然し放送の公平性から言ってやはり、各党の議席数に比例した発言の時間しか与えられず、新党の人達は結果的には一言居士的な発言になってしまいます。
選挙選の放送でも政権党の民主党が中心、自民党がそれに次、新設党は最後に付け足しのように報道されるだけです。
それで全くお手上げかと言えば、誰でも直ぐ思いつくのはネットの利用です。
然し立ち上がれ日本のホームページを見て驚きました。
私は自分のホームページも持たずに(正確に言えば持てずに)ブログに頼っていますが、そんな素人眼で見ても首を捻ることばかりです。
第一に今回の候補者の名前がどこにも見当たらぬのです。 (前述の比例区の候補者名も読売のホームページから拾ったもので、選挙区ごとに同党の候補者や推薦者について調べてみる気力はありませんでした。)
それに比べると日本創新党のホームページでは勿論候補者の名前も出ていましたし、新党にも関わらず構成も立ち上がれ日本に比べれば幾分垢抜けしていました。
この儘では上記の世論調査で名前さえ出ていなかった、日本創新党が立ち上がれ日本と同数かことによれば、それを超える当選者が出るかもしれません。
今となってはもう遅すぎますが、参院選後は如何にネット上で、自党をアピールするかもう一度見直すべきだと思います。
3日の「今時の若者と年寄り」でも書きましたが、会社の仕事にも飽き足らずに、会社外の仕事へボランティアでの活動を求めている真面目な若い人が増えているそうです。
その中にも立ちあがれ日本を支持する人達もいるかも判りません。
そんな若い人達にまさかタダとはいかないと思いますが、安い費用で若い人達にアピール出来るホームページ、キャッチコピーなど考えて貰ってはどうでしょうか。
また彼らのマーケティングの力を活かして、全体としてどうしたら国民にアピールできるか参考意見を聞いてみてはどうでしょうか。
年寄りの人達ばかりと軽視されている同党は特にそうですが、他の新党の人達は、自党の政策をネット上で訴えるためにも、若い人達の感性と力をもっともっと導入してはと思うのですが。
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