8月28日の テレビ朝日スーパーモーニングで安倍改造内閣発足に関して、自民党から笹川 堯、平沢勝栄、山本一太の三人と民主から原口一博、細野豪志の二人が出演していた。
安倍改造内閣についての討議の後、当面の問題の討議に入ったがそれを聴いた私の印象を纏めた。
・事務所経費の問題
領収書添付の件で、自民党の中でまだ根強い反対があるそうだが、自民、民主両者の出席者の間の話では今直ぐにでも纏まりそうな感じだった。
・年金問題
情報開示について両者の意見に少しの食い違いがあるようだったが、基本的に考え方に大きな差異はなく、両者の協力でなんとかまとまりそうな気配がした。
・テロ特別措置法
これについては小沢さんが強硬に反対しているのか、民主党の二人とも反対の姿勢は崩さなかったが、情報の開示や事前承認の件については、両者の意見は一致しており、これも国会の審議ではなんとかなりそうな雰囲気だった。
その理由はどなたも気付きのように、原口さん、細野さんとも自民党と余り変わらない考え方を持っているからだ。
この傾向はテレビ朝日のスーパーモーニンだけでなく、「たけしのTVタックル」を含んでどの民放でも、同じような番組でも殆ど同じような顔ぶれ、自民党で言えば、その他に升添さん、世耕さん、民主では枝野さん、安住さんも含めてその考え方に大きな違いはないため、どの討論番組でもある程度の似た様な結論に落ち着いている。
然しそれらの問題が国会に掛けられると、急に話が揉めて来出して、審議拒否や強行採決と言うことになるから話がややこしくなって、素人では一体どうなっているのかと言うことになる。
唯一その傾向が違うのが、NHKの政治討論会、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」などで各党の幹部が集まった時だけだ。
そこでは各党とも、言いたい放題で自党の主張をする。
しかし、その主張に時間を取られるために、その問題点を徹底的に討論する時間がないのでそのままに終わってしまう。
「サンデープロジェクト」は田原さんの突っ込みが入るからまだましだが、NHKの場合はそれこそ各党の言いたい放題に終わるので、各党とも主張が違うのだな位の知識は得られるが、その主張の問題点など判らないままおわるのが常だ。
だから折角のNHKの討論番組も聴取者にフラストレーションを起こさせる位の成果しか挙げられない。
問題は、何故特定の考え方を持った人達(左翼的な思想を持った人達、日教組、官公労の人やその出身者など)が民放の討論番組に出ないのかだ。
・テレビ会社がそのような人を呼ばないから?
それにしては、自分の主張に沿った事を報道する傾向のある朝日新聞の系列会社であるテレビ朝日が討論番組に何故明らかにテロ特別措置法に反対している民主党の横路さんとか、社民党の福島さんを呼ばないのだろう。
彼らが出てくれば問題点がより明らかになるのははっきりしてくるし、議論が白熱すること討論がより面白くなると思うのだが、何故呼ばないのだろう。
朝日新聞流に考えれば、彼らを呼ぶことは、自社の主張に不利な結果になると考えたのかな?
・政党が問題のありそうな人を出さない?
テロ特措法について、討論番組で民主党の原口さん、細野さん、枝野さんが言えば言うほど、民主党の立場が悪くなるのは判っているのに、同法反対の民主党が何故その急先鋒と思われる横路さんを投入しないのだろうか。
年金問題で官公労が問題になっているのはに何故今回の参院選でトップ当選を果たした、自治労中執委員の相原久美子さんを投入しないのか。
このような事から何となく民主党の本音が見えてくると思うのは勘繰り過ぎだろうか。
・本人が出たがらない?
例えば、政治資金規制法の内領収書添付に反対している自民党の人達がこのような番組に出れば、その主張の問題点を突かれて、本人のイメージ・ダウン→落選に繋がると思っているのだろうか。
やや右翼的と言われる(私は中道と思っているが)「たかじんのそこまで言って委員会」ではテレビ会社が左翼的な人を呼んでも断られるそうだ。
それで田島陽子さんや元共産党の筆坂さんくらいしか出て来ないのが現実だ。
もし出て自説を主張しょうものなら、現実派が多数を占める批評家たちからコテンパンにやられると判っているからだろうか。
本人にとって自説をアピールし、多くの人達に顔を知って貰う絶好のチャンスなのに?
以上考えても素人には判らないことばかりだ。
然し唯二つだけはっきりしていることが判る。
1.政治は永田町と言う密閉社会内だけで行われている。
Backroom deal is a fact of life in politics。
と言う英語の決まり文句があるそうだ。
つまり政治では密室取引は避けられない現実だそうだ。
テレビなどの表向きの討論番組とは全く党利党略など別の考え方(政治家に言わせれば高度な政治的判断?で)で政治が進んでいる。
2.討論番組が世論形成の一役を担っている。
マスコミが如何に偏向報道をしても、山本一太さん、平沢さん、原口さん、細野さんなどの政治家や現実派批評家の三宅久之さん、宮崎哲弥さんを中心とする討論番組が世論を形成する一つになっていることだ。
そしてそれが世論をある方向(人によっては右傾化、私は正常化と思うが)に少しづつ進んでいるように見えることだ。
政治家やマスコミの皆さんことことについとどう思いますか。
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