内閣改造は27日に、首相が表明 (8月19日 読売新聞)
安倍首相は19日午前、内閣改造について、「熟慮しながら(人事を)固めているところだ。いろいろな観点を加味しながらよく考えたい。基本的にはその(27日に行う)方向で考えていきたい」と述べ、27日に行う意向を表明した。
首相公邸前で記者団の質問に答えた。
首相は既に、内閣改造と自民党役員人事を同じ日に行う考えを示しており、27日にこれらの人事が決着することが確定した。
この報道を見て驚いたのは私だけではないだろう。
私は何回かブログに、続投を宣言した安倍さんが、挙党一致の内閣を作るのなら、今回の大敗の原因の総括をし、その反省のもとに、新しい方針を出して、自民党員の説明した上で、その方針に基づいた皆の納得する組閣をすべきだと書いた。
12日のテレビ朝日のサンデープロジェクトでも、元防衛庁長官の石破さん、元自由民主党幹事長の中川秀直さんや、 平沢勝栄さんなどが同じ趣旨の発言をしていた。
これは誰でもが考える当然のことだ。
しかし安倍さんがこの様な発言をしたことは聞いたことがない。
皆の耳に入っている彼の発言は、
彼の政策は間違いないと国民に認められている。
だから安倍さんの総理としての責任を全うしたい。
と言う位のものだ。
報道によれば安倍さんは心の中で既に構想を纏めている様だ。
それも彼の総括した結果を党員に伝えもせずに。
そして安倍さんは東南アジアに出かけた。
これで今の様な非常事態に党員の心を掴む事が出来るのだろうか。
安倍さんは彼流のリーダー・シップで、党内の心配や反対を押し切って、所謂お友達内閣を造り、新人材バンクの設立を決め、強引な議会運営を指示し、問題ある閣僚を弁護してきた。
それが自民党大敗の原因の一つとなっているのは万人の認める所だ。
その反省もなく彼流のリーダー・シップを取っていると思っているのだろうか。
私の考えるリーダー・シップは部下(この場合は党員)の意見を吸い上げ、自分の考えをしっかり伝え、そして部下に100%の能力を発揮させ、部下が困難にぶつかっ時に、彼をバック・アップし、いざとなれば自分が取って代わってやることだと思うのです。
そしてその為には、しっかりとした組織造りは最低必要条件だと思うのですが。
安倍さんは大敗を受けて、政治資金規制法の見直しを指示したそううだ。
それと赤城さんを時期内閣の構想に入れないと発表した。
この安倍さんの発言ら考えて、もしかしたら彼は大敗の原因は、
年金問題もあるが、正確に言えばそれは彼の責任ではない。(私も同意見だ。)
彼が処理を誤ったのは、政治と金の問題と、閣僚の処遇だけだ。
と思っているのだろうか。
そして、それが彼なりの総括で、これだけで自民党員や国民が納得していると思っているのだろうか。
それともそれ以上のことを何も言わないのは、靖国問題で中国、韓国に対してそれなりの成果を挙げた曖昧政策をまた身内の中で使っているのだろうか。
私は、政権交代の出来る時代が早く来るのを望んでいる。
しかし、今の民主党は多くの人が言う様に、その政権担当能力について疑問符がつく。
今回の参院選の民主大勝で、今までの様に自民党が数に物言わせて、遮二無二議事を進めることが出来なくなった。
また民主も参院の多数で反対ばかりしていては、次回の敗戦は目に見えている。
そうかといって実りのあることしようとしても民主だけでは何も出来ない。
これから自民、民主が議会でがっちり四つに組んで、討論することにより、これまでの強硬裁決、審議拒否の議会運営から脱却し、参議院の機能の復活が期待出来る様になった。
また民主が政権政党として成長し、国民は同党が政権を担うに足る政党か否かの見極めをする絶好の機会が出来たと思う。
その為には、民主党も勝って兜の緒を締めるのは勿論だが、自民党も敗戦のショックからいち早く体制を立て直して貰いたいものだ。
強力な内閣が出現すれば、小沢さんが大勝の余勢を借りて国会解散に追いこんでも、自民の巻き返しが十分に期待出来ると思う。
何故なら今回に限って自民党にお灸を据えたと言う人も多いのだから。
逆に言えば今後の安倍さんのやり方一つで、衆院選も負けるかもしれないと言うことになる。
そしてその安倍さんの出直しの第一歩が内閣改造だ。
当の安倍さんの心中も、彼を支える人達がどう動いているのか知らないが、安倍さんは27日に全ての人事を決めると言って外国に旅立った。
後は挙党一致の強力内閣になるのか、お友達内閣の焼き直しになるのか、その結果を待つしかない。
安倍さんは高い理想と良い人柄を持っていると思う。
今度の組閣が彼の政治生命の実質的な終わりに繋がらなければ良いのだが。
参照:
カテゴリー → 安倍内閣
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