普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

世界へ日本の意見を発信しよう

2007-03-22 23:39:12 | 政策、社会情勢

<<世界の国際放送>>
今日のNHの放送記念日特集の番組の「情報発信に世界が動く~国際放送新時代~」で世界でNHKの司会者、国際放送の責任者、日本総合研究所会長の寺島さん、上智大学助教授の音さんにより構成された、世界の国際放送の現状の説明と討論があった。

中国
その中で中国が莫大な国費を投じて、アフリカに放送網を展開し、アフリカ重視の政策と連動してる、自国の意見の浸透を図っていること。

アルジャジーラ
カタールの首長からの支援を受けた、アルジャジーラが、米軍の報道官までリクルートした英語による放送を開始したこと。

ロンドン、ワシントンDCを中心に4ヶ国で展開を図っており、アラブの視点からの放送で、米国中心の国際放送とは違った形の放送で、世界の支持を受けていること。

特にイラクの放送では、米国の意に反する放送をして、ワシントンからの反発を招いていること。

フランス
フランスではシラク大統領の支援のもとに巨額の国費を投じた英語放送を開始したこと。
シラクさんの引退で、その政府からの干渉が起こりそうな事。

米国、英国
それらの動きに対する今まで世界を支配していた、英国のBBC,米国のCNNの反応。

NHK
漫画や優れた日本製品で世界に思わぬ影響力を与えていること。
今年から2億円の国費の投入の他は、視聴者からの収入でまかなっているNHKの現状と、その長所、短所についての討論があった。

NHKの放送だけに、
1.政府からの財政的な援助をもっと欲しい事
2.その放送内容については介入して貰いたくない事
が見え見えだったがこれを聞いていた私の感想は、

<<世界で信頼されるNHKであるために>>
1.世界から信頼される放送である為には
(1)絶対に中立で、過去の慰安婦問題の模擬裁判など、政治的な放送を避けること。
そして先ず日本人と日本政府の信頼を得ること。

(2)米国の影響力から脱却すること。
同番組でもBBCと米国の大学による世論調査で、日本が世界で一番信頼できる国と見られている一方で、中国、韓国、北朝鮮のように日本に敵意を持っている国が明らかに示しているように、日本は米国の言うなりだと思われては、放送の信頼性の確保など難しくなると思う。

(3)もしNHKが米国の気にいらぬ放送をして、米国からクレームが来た時、NHKと日本政府がどけれだけ毅然とした対応が出来るか。

これは私が何度も主張してるように、日米関係の見直しにも関わる大きな問題だ。

など大きな課題が残されているようだ。
米国との関係の見直し

<<頑張れ日本のマスコミ>>
然し、安倍さんの言う「主張する外交」、極端に弱い日本の外交力から考えると、NHKの言う放送の独自性を保ちながらも、日本の実情や、日本国民の考え方を世界に知って貰うためにも、日本の国際放送の強化は絶対欠かせないことだ。

然し、例えば今回の米国の慰安婦問題に対する日本パッシングに、NHKの国際放送はどう対応したのだろうか。

安倍さんの言う、軍による直接の強制はなかったと言う、事実とそれに対する日本人の反応をどのように放送されただろうか。

私は何時も思うのだが、日本のマスコミや批評家達はは内弁慶で日本国内では、大声で叫んでも、外国にはどうだろうか。
日本のマスコミは余りにも内向きではないだろうか。

せいぜい某全国紙にように、日本に不利になる、それも捏造されたと言われる情報を外国政府に売り込む位しかしてないのだろうか。

慰安婦問題でも、政府のいくらかのコントロールを受けているNHKが言えば角が立つことでも、商業紙ならいくらでも言える筈だ。

私のような素人ならともかく、情報発信のプロであり、外国のマスコミとも繋がっている日本のマスコミがもっと外向きで情報を発信出来ないのだろうか。

そう言えば、NHKの同番組の中で、9/11以後の米国紙の愛国主義の高まりで排除されたリベラル派が、欧州のマスコミにその意見を投稿していた事も言っていた。
日本の為に、NHK始め多くのマスコミがもっと外国に眼を向けて貰いたいものだ。

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