普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

拉致問題の解決の為に

2007-03-21 23:15:17 | 北朝鮮
日本は拉致問題で皆が予想したように、難しい局面を迎えようとしている。

今までの経過を考えてみると、

<<作業部会設置の6ヶ国合意>>
私は2月13日の作業部会設置の6ヶ国合意の後の

 6ヶ国合意の現実を良く覚えておこう
で、
日本国民として北朝鮮問題だけてなく、全ての外交問題を考える前提として、次のことはしっかり考えて置く必要があると思う。

1.何故日本がこのような立場に置かれたのか。
2.北朝鮮の核の脅威は日本が一番強く受けているのに、事前の協議は一番の当事者の日本を抜きにして、何故、米国、中国、北朝鮮の間で行われたのか。
六カ国協議の間も何故上記三国中心で行われたのか。
3.北朝鮮が何故日本を相手にしないのか。
4.残りの米国、中国、ロシヤ、韓国または世界の人達はどのように日本を見ているのか。

と書いた。

<<日朝の作業部会>>
案の定、日朝の作業部会も

北朝鮮側の一方的な審議打ち切り
にあった。
その中で、
米朝間の協議進展、韓国の援助再開、中国、ロシヤのよそ事のような態度から、日本だけがおいてけぼりになりそうなのも予想通りだ。

米国に頼りきっている日本の足元を見透かしたような北朝鮮の失礼な態度を見ると、解決はほど遠いと思われるのも予想通りだ。

経済制裁をしようにも、米国の北朝鮮の口座の凍結解除の動き、韓国の援助再開で、その効果も激減するだろう。

これに対処するには、武力を使えない日本で使えるのは外交だけだ。
その為には、
1.日本人が一致団結してことに当たる他ないと思う。
2.しっかりとした動かない意志を持つこと。
3.しっかりとした日本としての意識を持つ為の、情報機関の整備
これは安倍さんの主張の通りだ。
4.一本立ちの外交を目指す
と書いた。

<<米国の完全な経済制裁解除>>
そして今回の米国の完全な経済制裁解除だ。

韓国は予定どうりの援助再開、ロシアは高みの見物、中国は合意の成功で祝杯。

残るは、日本だけの制裁続行だ。
そして北朝鮮の日本に対する審議拒否を続けるだろう。

これまでの経過は私だけでなく多くの国民がとうに予測していた事だと思う。

今までは6ヶ国協議も、いつもと同じようには完全に米国におんぶに抱っこの状態だったのに、二階に上がって梯子を外された様なもので、もう打つ手はないのか?

だからと言って米国に文句を言える筋合いではない。

日米関係の見直し
に書いた様に、米国が自国の利益を優先するのは当然だし、そんな米国に何とかしてくれと言うには、いくら軍事保護国と言われている日本でもプライドがある。

勘繰って見れば、今になっての米国の日本に対する慰安婦問題のパッシンングも、日本に対する米国の変節への批判を和らげる工作かも知れない。

拉致事件もひどいが、慰安婦の強制連行も非人道的なもので、日本が北朝鮮に文句を言えた義理かと言うわけだ。

<<国難に当たるために>>
今の日本は一種の国難と言える状態だ。
政府は今までの強硬姿勢を続けるのか、柔軟姿勢に転じるのか難しい決断を迫られている。

平和ボケではないが、軍事保護国ぼけ?で、今までのように、日本の不利になるような事でも好き勝手に言っていても、いずれは米国の言うなりになるので、それでも何とかなっていたか゛、同じことを続けていたら、日本独自の平和外交て゛期待の成果を上げる事など夢見たいなものだ。

これからは、政治家は勿論、マスコミ、評論家も一致して国難に当たるべきと思う。
例えば、少なくとも慰安婦問題で、根拠のはっきりしない日本の不利になる発言は差し控えるべきだと思う。

そして、当面の拉致問題に関しては、特に野党、与党を問わずに政治家らしく、政府とも良く連携を取った発言をすべきだし、マスコミも良く考えて、少なくとも不確実な情報憶測による報道は控えて欲しいと思う。

自社の主張に合うような怪しげな情報を裏もとらずに、そのまま流して、捏造のA紙で名を売った某全国紙の真似だけは絶対にしないで欲しい。

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